2010年10月25日月曜日

晴れ、ときどきハイキング

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● 「For Sale」 オライリーズ・リゾートただいま売り出し中! の看板


 家にばかりいてくすぶっていてもしかたがない。
 たまには外で時間をつぶさねば。
 そこで出かけていったのが、オライリーズ・リゾートのハイキング。
 ラミントン国立公園にある。
 車で2時間ほど。
 東京でいえばちょうど高尾山国定公園ということになるだろう。


● 「にっぽにあ」より

 日本なら、こういう山には必ず神社がある。
 山には神が宿るという山岳信仰の名残りであろう。
 なんとなく身が引き締まる。
 なら、ここは?
 「SALE」の看板。
 「リゾート一式売ります」
 算盤勘定だけでどうも「アリガタサ」がない。
 日本では考えられない発想。

 日本ならこういう物件の売買はその手のマーケットを通して行われる。
 通常は銀行の担保物件になっていて、その筋から買い手が見つかっていく。
 よって、一般観光客が目に触れるような形で売りだされるということはない。
 が、ここでは何でもオープン。
 例えば、日本では我が家に庭に「売り家」の看板を出すことはない。
 みっともなくも恥ずかし。
 「後ろ指をさされそう」と意識してしまう。
 ここでは「FOR SALE」の看板を出しっぱなしにしている家もある。
 いい値段がついたら売ってもいい、それまで2年でも3年でも「FOR SALE」にしておこうというわけである。
 合理的といえば合理的だが。
 こうやって、リゾートに売り物の看板を出して果たして効果があるのだろうか。
 もしかして、中国や東南アジアの富豪がこれを見て
 「買おう!」
ということになるのだろうか。

 ここの著名な観光スポットは2ツ。
①.ツリートップ・ウオーキング
②.オウムの餌付け

 観光案内は下のウエブで。

オライリーズの人気プログラム
http://www.veritacafe.com/special/090107/vol01.html


 これらは後回しにして、まずはハイキングから。
 入り口はこちら。
 これ、トレッキングコースの入り口。
 なかなか、いけている。



 その手前の案内所でパンフレットをもらう。







 ハイキングといってもザックをかついでというたぐいのものではない。
 ちょっとした長い散歩ていどのもの。
 片道で1時間前後、往復で2時間半以内が目安。





 ということは、ピクニックロックあるいはエラバナの滝あたりになるだろう。
 上の地図でゆくと左上の「O'Reilly's」から右下の「Picnic Rock」になります。
 道は十分整備されている。



 でもときどき、足元注意のマークもある。



 かれこれ30分ほど。
 目的地まで半分ほどきたらしい。



 1時間弱。
 谷川の流れが見えてきました。



 ピクニックロックというのは谷川にある石畳のようなもので、そこから上流を撮ってみました。



 なら下流はというと、そこに石畳が広がるのですが、アベックが寝そべっているのでちょっとカメラを向けづらくカットしてしまいました。

 ピクニックロックを越えてエラバナの滝へ向かう。
 が、ダメ。



 道に木が立て掛けてあって、通行?
 もちろん、木をくぐって先に行かれる。
 つまり、此処から先はトレッキングコースとなり、ちゃんとした装備が必要です、ということであろう。
 実際、みていたらザックを背負ったトレッカーがこの木をくぐって消えていった。



 もちろん、私は長袖、ジーンズ、そしてスニーカーでちょうど上の図の中間くらいの服装ですが、やはり注意書きは尊重しないと。
 滝の見学はあきらめて、ここから引き返すことにする。

 帰りはゆるいが上りになる。
 往きはよいよい帰りは怖いである。
 えっちらおっちら戻ってゆく。



 おっと、鳥がいた。
 ちょっとピンボケ。



 後で調べてみたら「ヒガシキバラビタキ」という鳥。
 おそらく「東黄腹ビタキ」であろう。
 けっこう近くまで寄ってくる。

 少々バテ気味。
 グリーンマウンテン(オライリーズ)まで、あと「0.7km」。



 オライリーズのレストランで冷えたビールをクイイーと。
 よく歩きました。
 マンゾク、まんぞく、満足。

 では観光名物の目玉にいきましょう。
 まずは「鳥の餌付け」
 「Crimson Rosella:クリムゾン・ロゼーラ」という鳥。
 赤と青がやたらと鮮やか。
 和名では「ヒラオインコ」という。
 俗称では「セキセイインコ」ともいうらしい。
 セキセイとは「赤青」でその名のとおりである。
 残念なことに餌付の時間ではなかったので、You Tube から載せておきます。



 代わりに餌付けのこぼれたエサを拾っていたのが眉毛が朱色の小さな鳥。





 「Red-browed Finch フヨウチョウ」という。
 芙蓉鳥である。
 名前がめいっぱい美しい。


 最後はツリートップ・ウオーキング Tree Top Walking である。


● バグースより

 観光案内から。


http://www.australia.com/campaigns/Ozcalendar/?externalLink=lamington_national_park
クイーンズランド州 世界遺産 ラミントン国立公園

オーストラリア・ゴンドワナ多雨林は、クイーンズランド州とニュー・サウス・ウェールズ州にまたがる広大な世界遺産の森です。
その中にあるラミントン国立公園は太古からの亜熱帯雨林が広がり、多くのトレイルがあるのでウォーキングが楽しめます。
森の中の宿泊施設、オライリーズ・レインフォレスト・リトリートから歩いて15分のところにある、ツリー・トップ・ウォークは地上15メートルの木々の間に架けられた吊り橋です。
空中散歩しながら、地上からは見られない野鳥や小動物を間近に観察することができます



 ここが入り口。



 吊り橋をビデオを撮りながら歩いてみる。
 平日のこととて、観光客は少ない。
 You Tube で載せておきます。


● 長さは200m少々といったところだろうか

 この吊橋、中央の巨木のところで直角に曲がる。
 この巨木にはスチール製の安全ハシゴがとりつけられていて上に登ることができる。
 見晴らしはいいが、でも見えるものといったら山と森のみである。


ツリートップの展望
http://www.youtube.com/watch?v=x6PRGMNR3r4&feature=related


 日本人ツアーではガイドさんがその景色の素晴らしさを強調している、のだが。
 中に登りたいという人も出てくる。
 ガイドさん曰く「これには旅行保険がかかっていませんが?」
 と、心配そうに演技する。
 保険がかかっていないとなんだか非常に危険そうに感じて皆やめてしまう。
 はっきりいって、まるで危険ではなく、安全です。
 中には、「保険などいらないよ」と登りたがる若者もいる。
 これ、ガイドさんが困る。
 なんといったって、上り下りと景色鑑賞に結構時間がかかる。
 だいたい一人平均で10分みないといけない。
 一人が登るというと、集団心理でオレもオレも、となる。
 3人だと30分。
 ツアーの予定が大幅に狂ってくる。
 こういうときはガイドさん、やばいと判断して、
 「ここは保険がかっかていないためツアーのスケジュールに入っていません、先を行きます」
と言葉を濁してさっさと遁走してしまう。

 この日は本当によく歩きました。
 はて、明日はどうだろう?




 [かもめーる]



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