2011年3月30日水曜日

荻生徂徠がやってきた

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● やってきた日本の名著:荻生徂徠


 この稿をもって「シルバー・カモメール」は終了します。

 その最後の稿の登場人物は「荻生徂徠」。
 以前に書いたが、以前から注文を出していたが、無視されつづけてきた。
 もしかしたら、生きているうちに読むことはきない、のではないかと諦めていたところ。
 だが、荻生徂徠は海を渡ってやってきた。
 感激。
 それも新品同様の中古本。
 発売されてそのまま倉庫に眠り、30余年の歳月を経て巷に顔をだしたというほどのキレイ本。
 傷一つない。
 帯カバーは背の部分が日焼けしているが、破れもない。





 新品の月報もついている。
 通常「月報付」という案内があっても送られてくると、これがないというのがほとんど。
 客寄せパンダみたいなものである。
 今回はばっちりついていた。
 日本の図書館へいくと日本の名著欄はあり、本そのものは棚にある。
 が、開いてみると月報はついてない。
 最初から棚に入れるとき、函と月報は除去されている。
 図書館によっては月報だけ集めて、まとめて展示しているところもあるが、ほとんどボロボロで破けているのが普通。
 薄紙だからしかたがない。
 中にはない著者のものもある。
 折角の月報だから、コピーしておきましょう。













 

 こんなに上等だということは、とても3千円台の本ではない。
 もしかしたらコレクター商品かもしれない。
 とすると6千円くらいかもしれない。
 そのせいか、なんとこの本をアマゾンに出品していた本屋さんのカタログまでついてきた。
 それがなんと手書き。
 これ大変だよな。
 ご主人はワープロがきらいなのか、それとも商売柄手書きがスキなのか。
 載せておきます。












● 手書きのカタログ

 なんとなく昔よく散策した駿河台の古本屋さんのイメージを想像してしまう。
 ところで私、「本は汚く読め」派
 マーカー片手に、気になる文章に出会うとマーキングしていく読み方。
 よって本の古い新しは全く気にしない。
 何しろ読んだあとはブックオフでも引き取らないだろうという状態になってしまう。
 この本どうするかな。
 何か骨董品に傷をつけるような感覚になってくるのだが。
 でも本なんぞは、読まないと価値がない。

 実をいうと、この本読む予定が立っていない。
 時期が時期で意識は東日本大震災にいっている。
 三陸沖大地震が起きたとき、2冊の本を読んでいた。
 が、この2冊、その部分でストップ。
 活字を追っても頭に入ってこない。
 しかたがないので、机に積んである。
 よって、荻生徂徠を読むなんてとてもだめ。
 この大災害の経緯が収まってからになる。
 それまでは、静かに本棚に収まってもらっていよう。

 最後は奥付を見てみる。
 昭和49年12月発行の初版本である。





== 東日本大震災 == 



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2011年3月23日水曜日

東日本大震災:被害は(3)

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 まあ、勝手なことを。
 だいたい経済学者や経済評論家みたいな人の言うことの話というのはあたったためしがない。
 忘れていないかな、
 「まだ、日本列島は揺れている」
ということを。
 こういう連中はビジネススクール方式で数字の辻褄で物事を推理しようとする。
 確か、ノーベル経済学賞をもらったとたん、ソビエト連邦が崩壊して学的内容がパーになったことがあった。
 ノーベル賞をも貰うくらいなら、経済学的にソビエト連邦崩壊の見通しが出てくるほどの研究にしておけよといいたいのだが。


朝鮮日報 記事入力 : 2011/03/23 11:32:51
http://www.chosunonline.com/news/20110323000051

東日本巨大地震:大災害の逆説、日本経済復活の契機



  22日の東京株式市場は4%以上急騰した。
 今月11日の東日本巨大地震以降、2日間で16%暴落した株価は、既に地震前の93%まで回復した。
 公式な集計だけで2万人を超える死者・行方不明者が出た上、原発事故で周辺の海水まで汚染されるなど悪材料が相次いでいるにもかかわらず、投資家は地震以前と変わらぬ信頼を置いていることを示している。

 むしろ多くの専門家は、1990年代初めのバブル崩壊以降、 20年以上にわたり「無気力症」に陥ってきた日本経済には、今回の大地震がショック療法になったのではないかとみている。
 地震の惨状と多くの人命被害が出たことは残念だが、経済面だけ見れば、むしろ「災い転じて福となす」契機となる可能性があるとの指摘だ。

■楽観から悲観、再び楽観へ

 地震直後、多くの経済専門家は、今回の大地震の被害はそれほど拡大しないとみた。
 地震と津波が襲った東北地方にはこれといった産業施設がなく、 1995年の阪神・淡路大震災に比べ、被害額が小さいとの見方が一般的だった。
 被害額が1000億ドル(約8兆円)を超えないという見方もあった。

 しかし、時がたつとともに被害額は大きく膨らんだ。
 決定打は福島第一原発の爆発事故だった。
 このため、日本の心臓部である東京や周辺地域が来年まで電力不足に苦しむことになり、放射線による被害も出た。
 世界銀行は日本経済が今回の地震で受けた財産被害が2350億ドル(約19兆円)に達すると試算した。

 しかし、甚大な被害にもかかわらず、再び楽観論も出始めている。
 「被害が大きくても克服可能だ」
との見方だ。

 信用格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは22日、日本経済が今年第2四半期にはマイナス成長となるが、来年には2.3%の成長が見込めるとの見方を示した。
 来年の成長率予測をむしろ0.4ポイント上方修正した格好だ。

 これに先立ち、ハーバード大の学長を務めたローレンス・サマーズ教授は
 「災害復興が進めば、逆説的にGDP(国内総生産)の一時的拡大がもたらされる」
と指摘した。

 21日に韓国を訪れた「投資の鬼才」ウォーレン・バフェット氏も「米同時多発テロの際もそうであったように、衝撃は一時的なものだ」と述べ、日本経済の回復を予測した。

■災害で崩壊した先進経済はない

 楽観論者の主張は二つに大別される。
 まず、ショック・ドクトリン(惨事利用型資本主義)と呼ばれる考え方がある。韓国がアジア通貨危機の直後、米国が同時多発テロ以降に国家的な目標統合を成し遂げたように、日本も大地震で危機をチャンスに変えられるとの見方だ。

 日本は1990年代のバブル崩壊以降、20年間にわたり高齢化と「無気力症」に陥ってきたが、楽観論者は今回の大地震による刺激が無気力の一掃につながると主張する。
 ブルームバーグのコラムニスト、ウィリアム・ペセック氏は「今回の大地震が日本の企業家精神を刺激し、競争を促す契機になる」と予測した。

 第二の根拠は、先進経済が大災難で崩壊したことはないという事実だ。
 1995年の阪神・淡路大震災、2005年にハリケーン「カトリーナ」が米ニューオーリンズを襲った際にも日米両国は立派に危機を乗り切った。
 05年下半期に米国の成長率は1ポイントほど低下しただけだった。
 世界銀行が09年にまとめた報告書によると、地震発生から4年目までに経済成長率は先進国で0.19ポイント、新興国で0.1ポイントそれぞえ押し上げたことが判明している。
 地震のような自然災害がむしろ経済成長を後押ししたことになる。

■景気低迷防げないとの反論も

 もちろん反対論もある。ブルームバーグのコラムニスト、キャロライン・バウム氏は
 「災害後の景気対策に使われる財源は、災害がなかった場合、別の用途で効果的に使われるはずだった財源の浪費を招くだけだ」
と主張する。
 一時的な成長率上昇は意味がないとの指摘だ。

 現代証券のエコノミスト、イ・サンジェ氏は
 「景気浮揚効果による一時的な成長率上昇は可能だが、高齢化や消費低迷、停滞する企業文化や投資を考えると、日本経済に構造的変化を期待するのは困難だ」
との見方を示した。


 端的に2つのことは確実と思われる。

①.日本列島はまだ揺れている。
  これからも何が起こるかわからないという不安を抱えている。
  実際、この大震災はこれから続く「超大震災」のまえぶれかもしれないのだ。
  と考えると、日本から外国の「ヒトとモノとオカネ」は徐々に引き上げざるを得ない

②.原発は廃止の方向に動いていく。
  新しい原発は許可されない。
  既存の原発は耐用年数が来た時点で廃炉される。
  とすると、電気は火力発電にたよらざるを得ない。
  石油と天然ガスだ。
  なげなしのお金はその輸入につぎ込まれる。

 この程度のことは素人にでもわかる。
 とすれば出てくる答えは、明快なはずだ。
 この2つだけでも、この大震災が日本経済復活の契機などには絶対に成り得ないことは歴然である。
 楽観論を述べるのはいいが、過去の数字だけで語ると失敗する。
 日本のいわゆる失われた20年とか、超デフレとかいったものは経済学、数値パズルでは絶対に分かりっこないものなのだ。

 つまり、
 日本で起こることは、つねに世界で最初のこと

だということである。
 よって、過去の事例は何の訳にも立たないということである。
 学者には悪いが。


 そこで、政府の発表を。


毎日.jp 毎日新聞 2011年3月23日 10時59分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110323k0000e020037000c.html

東日本大震災:被害額最大25兆円 政府が初の試算

 東日本大震災と大津波で損壊した道路や住宅、港湾施設などの被害額について、政府が最大約25兆円に上るとの試算をまとめたことが23日分かった。
 与謝野馨経済財政担当相が同日午後に開く月例経済報告関係閣僚会議に提出する。
 政府が東日本大震災の被害額を試算するのは初めて。被災地域が広範囲にわたる上、大津波の被害が大きいため、95年の阪神大震災での被害額(10兆円)を大幅に上回る。
 被災地復興に向けて政府が検討している11年度補正予算の規模も大きく膨らみそうだ。

 政府は今回の東日本大震災の被害額試算に当たって、阪神大震災の際の建物の損壊率などを参考に2通りの方法で道路や港湾などインフラや住宅、工場などを対象に被害額を算出。
 その結果、少なく見積もっても被害額は約16兆円、最大で約25兆円に達する見通しとなった。
 この試算には、
 東京電力の福島第一原発の事故に伴う損害などは含まれておらず、最終的にはさらに被害額が膨らむ可能性が高い。

 阪神大震災では、政府が3度の補正予算の編成で震災関係対策費約3.2兆円を計上したが、野田佳彦財務相は「(東日本大震災に対する補正の規模は)阪神より大きくならざるを得ない」としており、財源確保も大きな課題となりそうだ。


 2日前は「16兆円」。
 そしてたった2日で「25兆円」。
 その中には、原発事故関係の損害は含まれていないという。
 これ直接被害。
 産業に対する間接被害を合わせたら、どうなる。
 やはり「100兆円」とみておいた方が妥当だろう。




msn産経ニュース 2011.3.23 18:26
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110323/dst11032318270045-n1.htm

25カ国の大使館が一時閉館や移転

 東日本大震災による福島第1原発事故の深刻化を受け、東京の各国大使館の一時閉館や関西などへの機能移転の動きが続いている。
 各国や日本の外務省などによると23日までにアフリカ諸国を中心に15カ国前後が閉館。移転は欧州など約10カ国。
 事故対応が長期化し放射線への恐怖心が強まれば、増加する可能性もある。

 閉館期間はおおむね3月中というところが多いが、アンゴラのように「当面」としているところもある。
 同国は韓国へ大使館機能を移したという。

 大使館機能の移転先は大阪が最も多く、東京の大使館を事実上閉館したオーストリアのほか、ドイツ、スイスなど欧州諸国が中心。
 フィンランドは広島に、パナマは神戸に機能を移転。ブルガリアは東京で領事業務を継続しつつ福岡に一部機能を移転したという。




== 東日本大震災 == 



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東日本大震災:石原老人、またまたガンバル

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● ガンバル石原老人、ちょっと疲れ気味かな


 石原老人がガンバッテいますね。
 聞いてください、この素晴らしい論法の数々。
 黒がいつも間にか白にかわってしまう。
 それだけ、老人のガンバリが光っているということでしょう。


BLOGOS 2011年03月23日08時00分
http://news.livedoor.com/article/detail/5433533/

「立派な後継者が出てこなかった」~石原都知事4選出馬の真相~


「立派な後継者が出てこなかった」~石原都知事4選出馬の真相~

 "引退"から一転、4月10日投開票の東京都知事選に立候補を表明した、
 現・東京都知事の石原慎太郎氏の会見が自由報道協会の主催で原宿・ニコニコ本社にて開催された。

 石原氏は、
 「150%(知事選に)出るつもりはなかったが、もろもろ考えて出ざるを得ないと判断した。
 都議会最終日の引退宣言を(3月)10日の未明に書き換えた」
 「ヨットレースの予定も、妻と長い旅行に出る予定もキャンセルした」
と、ギリギリの判断だったことを示した。東日本大震災に対する政府の対応の悪さにも触れ、

 「未曾有の国難に、命令系統が混乱しきっていて話にならない」
 「官邸(会見)に外国のメディアを最初から入れていれば、海外からの支援ももっと増えた」
 「蓮舫大臣も(会いに)やってきたが、話を理解しないまま帰って行った」
 「現場の事がわかってない東京から原発の現場に無理な指示を出すなど論外な話だ」
 「太平洋戦争末期の大本営に似てきた」
と次々に批判した。
 また、都の予算を国が法人事業税の分割基準を一方的に変えて、年3600億円持っていっていることにも触れ、「この予算を取り返し、防災対策に使いたい」と財務省に注文をつけた。

記者との質疑応答

-消防隊員への激励の涙と天罰発言が矛盾していないか

 あの放水はよくやってくれた、被曝して帰ってきた隊員にしみじみ良くやってくれたと思い、涙ぐんで挨拶した。
 天罰発言については、言葉だけを引き抜いてマスコミが使うのはフェアじゃないと思うが、確かに使うべき言葉ではなかった。
 被災者に申し訳ないと思い謝罪した。
 ただ、私が言いたかったのは、祖父の死を弔いもせず隠し続けて、年金を騙し取るなんていう奴が出る社会は世界に日本だけ。
 象だって仲間を弔う。日本人のアイデンティティは"我欲"になっていないか。
 これを恥じて反省すべきという意味で、天罰という言葉を使ってしまった。

-中央防波堤埋立地と新海面処分場の帰属をめぐって江東区と大田区が争っているが

 最終的には都全体にとって有効な目的に使用すればよろしい。
 東京都内の土地は非常に高価。領地争いは双方の言い分を公平に聞いて判断する。

-築地市場豊洲移転について、今回の震災で豊洲が液状化を起こしている

 埋立地は上に物が立っていなければ、ある程度の震度の地震が起きれば液状化は起きるもの。

-液状化が起きれば、地下から汚染水が上昇してくる。
 盛り土をしても有効ではないのでは。
 この再調査をするのか。
 そしてこの震災でビクともしなかった築地の再整備を考えることはないのか

 築地を作り直すには非常に時間とお金がかかる。
 日本の土木工学を用いれば、下に何があろうが、汚染物質は除去できます。
 きちっとした基礎を作って、上に建物を作れば、液状化は起きません。
 調査はもちろんします。
 オープンにやります。
 隠したってしょうがない。

-これだけの大震災があり、人々の関心が災害にある今選挙をやると、新銀行東京などの批判をかわせるのではないでしょうか

 銀行の経営は安定してきている。
 批判の対象にならない。
 今の経営陣はほかの銀行がやらないような努力を良くやっている。
 地震にかこつけて批判をそらそうというつもりは毛頭ない。

-では、多選の批判については

 私は多選に反対だ、出るつもりは150%なかった。
 久しぶりにヨットレースにも出ようと思っていたし、妻と旅行に行こうとも思っていた。
 オープンカーでドライブしようとしていた。
 本当に後味は良くないが、立派な後継者が出てこなかった。
 実は、いい人がいて、口説いたんですが断られた。
 努力はしたんだが、自分が出るしかなかった。
 宿命かなと思う。

-築地市場移転・リスクのある豊洲移転にこだわる理由は?

 今の築地は古すぎる、狭すぎる、危険、汚い。
 アスベストがたくさん使われている。
 震災で崩れたらえらいことになる。
 土壌汚染の対策にせよ、日本の土木技術は一番進んでいる。
 その技術を日本人が信じなくてどうする。
 一流の学者達に(土壌を)調べてらった。
 築地を残すことは国民、都の利益にはつながらない。

-青少年健全育成条例改正案の運用について、多くの優れた作品を生み出した"作家"石原慎太郎にはどう映っているのか、反対者の声を聞きながら条例を運用するつもりはあるのか

 運用については、当然いろんな方の意見を聞いてやって行く。過剰なものにはしない。
 みなさんは規制の対象になる作品を見たことがありますか。
 小学生が先生と肉体関係を持って結婚、姉弟が近親相姦するような漫画はまともでない。
 ただ、私はそれを描くなといっているんじゃない、子供の目に触れないところに置いてほしいといっているだけ。
 表現の自由を制限するつもりはない。
 そういう本は大人が変態性欲を是とする人が買って読めばいい。
 諸外国ではこういった作品は絶対に公開されることはない。
 日本は寛容すぎると思う。
 それでも、禁じようというのではない、子供の目に触れないようにしようというだけ、理解してほしい。

-首都圏構想について具体的に何をやるのか、松沢神奈川県知事が立候補を降りる条件として受動喫煙防止条例などを引き継ぐ事としていたが、それはOKしたということでいいのか。

 そうです。
 分煙はWHO(世界保健機関)が決めたこと。松沢さんの言っていることは悪くない。
 分煙はして行かなければいけないこと。
 まで首都圏連合として、排気ガス規制などもやってきた。
 これからも一緒にやることはたくさんある。首都圏は日本の核。
 広域行政は国が好まない。
 なぜ国は排ガス規制をやらないのか。
 これからも首都圏連合でやって行く。

-知事は"我欲"と言いましたが、後継者がいないといって出馬するのは我欲では?

 我欲を言えばヨットレースに出たいし、長い旅行に行きたいし、好きな車を乗り回したい。
 それを(出馬することによって)ふさがれてしまっている(笑)

-全国連合の危機管理システムを作らないのか、日本版FEMA(フェデラル・エマージェンシー・マネージメント・エージェンシー Federal Emergency Management Agency 「アメリカ連邦緊急事態管理庁 」)のような形は考えているか

 9.11 米国テロのとき、(私は)ワシントンにいた。
 あの時FEMAは非常に役に立っていた。
 帰ってきて、当時の小泉首相に作ったらどうだと話したが、「いらない」と言ったので、首都圏だけで作った。
 いちいち内閣の危機管理室を通していたのでは役に立たない。
 本当は全国で作るべき。

-震災の影響で節電が叫ばれているが、夜8時まで選挙活動をするのか

 そうしようとは思わない。
 私は現職の知事なので、やらなければいけないことがたくさんある。
 福島にはずいぶん借りがある。
 やれることを考えなければいけないし、他の候補者のようにはいかないが、それは仕方ない。天命だよ。


 " 石原節"全開の会見となったが、
 「いい人を口説き切れなかった」
 「後継者がいなかったから仕方なく出馬した」
と言うのでは、担ぎ出された現職の神奈川県知事、松沢成文氏がさすがに不憫に思えてくる。
 自らの4選出馬を"天命""宿命"と言いながらも、そんな頼りない後継者を候補者として一度擁立した事を忘れてはいけない。

 そして、会見の最後に石原氏はこう切り出した。

 「みなさん、いい知恵があったら貸してよほんとに。
 日本人は捨てたものじゃないとみんな思うでしょ。
 でも当たり前なんだよ。この緊急事態に。
 ただ、(講演でこれから行く)西日本ではお祭りやっている。
 世の中そんなもんだ、それはしょうがないよ。
 しかしね、戦争中の日本なんて、北朝鮮よりひどかった。
 天皇を本気で神様だと思っていた。
 それから開放されたんだ。
 国があり、民族があり、私たちにはこの国しかないんだから、肩寄せ合って、スクラム組みなおして行くかということを考えないと、この国は本当にに持たないと思う」

 石原氏の日本を憂う気持ちは都民に届くのか―



● 人に理解されない寂びさでしょうかね。
  ちょっと元気がないように見受けられますが。


 日本で唯一の私設交番でピストルを撃ちまくっているおまわりさん。
 ピストルの代わりに「舌鋒」を撃ちまくっているのが石原老人。
 わかるように、論理が強いだけで、矛盾だらけ。
 つまり、強く叩いているだけ。
 人の不幸などブルで踏みつぶしていき、道路ができてみんなが利用出来ればいいじゃないか式の論法。
 きっと、石原老人は正義の味方なのだろう。
 もちろん、本人の頭の中では
 「我は正義なり」という老我欲
が支配していることだろう。
 私設交番のおまわりさんは、やはりおまわりさんであって正義の味方なのです。

 昔、正義の味方がいた。
 腰に差した2丁拳銃を撃ちまくっていた。
 白いマスクをかけ、白いマントをひるがえして颯爽とオートバイで登場してきた。
 もし老人ならこうなるかな。

 どうこの誰かは知られているが
 誰もがみんなソッポむく
 石原慎太のジッチャンは狂気の痴呆に酔いしれる
 ズケズケズケズケあらわれて、ハヤテのように撃ちまくる
 石原ジーサンきらわれて
 石原ジーサン我欲者


 どうこの誰かはわかっているが
 誰もがみんなキラってる
 石原慎太のジッチャンは天罰我欲と怒号する
 ドサクサまぎれにあらわれて、後継不足と上がりこむ
 東北県民悲号する
 東北県民血涙する



 私は音痴なもので、いろいろ作り直しているのだが、この程度しかできなのがちょっと残念。
 まだ未完成で究極のセリフを求めています。

 石原老人のガンコガンバリには敬服します。
 いま、日本人に必要なのはがんばり
 その「がんばり」には汗がにじんでいる。
 この老人のガンバリには「痴呆性」が光っている。
 折角の日本にしかない
 「がんばり」という素晴らしい言葉
が泥にまみれてしまっている。
 誰がこの痴呆のアカを洗い流してくれるのだろうか。
 この痴呆のアカを身にまといながら、あと数年過ごすとなると、これは確かに天罰としかいいようがないかも。
 ただし、その天罰を受けるのは今度は東京都民。


 夕方になってこんな記事が入ってきた。


YOMIURI ONLINE 2011年3月23日14時51分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/2011/news/20110323-OYT1T00570.htm

「地震よかった」の大阪府議長、公認取り消しへ

 大阪府議会の長田義明議長(76)が、東日本巨大地震について「天の恵み」と発言した問題で、所属する自民党府連は23日、府議選(4月1日告示)に大阪市鶴見区選挙区から立候補予定だった長田氏の公認を取り消す方針を固めた。

 府連幹部は
 「不適切な発言で、公認は有権者の理解を得られない」
としている。
 長田氏も立候補辞退の意向を周辺に漏らしており、23日中にも最終判断するという。

 長田氏は、橋下徹知事の咲洲(さきしま)庁舎(旧WTC)への府庁舎全面移転構想に反対している。
 20日の事務所開きのあいさつで、同庁舎に地震の被害が出たことに触れ、
 「地震が起きてよかった。知事の考えが間違っていたことが示された」
と話していた。


 なんとも時の流れはドラマチックだ。
 さあ、どうする。
 もし、この長田老人が立候補を辞退したら、石原老人の
 老人痴呆症が相当に重度
だということが分かってしまう。
 「一般常識すらも認識できない状態にある
という判断がなされてしまうことになる。
 大阪の判断に対して、自民党都連への突き上げは激しいものになる。
 自民党都連もそうなったらの応援もできまい。
 その応援が途絶え、さらには逆に距離を置かれるようになる。

 石原老人は孤独の戦いを強いられるな
 そうなると、みっともなさが浮き彫りになってくるが。

 でも、私設交番のおまわりさんだからな。
 果たして、次の「石原老人、ガンバル」はあるのだろうか。
 口ピストルでバンバン撃ちまくっても、もう効果なさそうにみえるが。 

 石原老人、絶体絶命ーえ
 これはピンクレデイーの歌だったかな。

 さて、石原老人の我欲が「殺欲スプレー」で駆除されたあと、次の都知事は誰なんだろう、と見回してみる。
 私はこれでも昔は都民であった。
 さて、出てきた人は、この人。
 孫正義
 これで決まってしまった。
 もう動かしようがない。
 ちょっとパフォーマンス的ではあるが。





== 東日本大震災 == 



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東日本大震災:がんばります

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● 「Boston.com:Big Picture」より




**** **** 様

 メール拝見しました。
 皆様、つつがなくなりよりです。
 こちらでは、原発がどうなるのか、インターネッットにつきっきりで情報を収集していました。
 やっと今日、すべての段取りがとられ、見通しがつく方向に進みはじめました。
 これから日本はどうなるのだろう、そればかりの日々でした。
 本当にこれから日本はどうなるのだろう。
 我々が考えても答えがあるわけでもなく、ただ頭のなかがウロウロしていて落ち着きを失っているといったところです。
 なを、勝手ながらメールをプライベートな部分を削って使わせてもらっています。
 
 生き抜き、そして勝ち抜いてください。
 時の流れがまるで見えなくなっているので、何をもってヨシとすべきかがはしばらくは曖昧模糊でしょう。
 それらは長い時間をかけて、徐々に冷え固まってくるでしょう。
 それが、新しい日本の礎といったものなっていくのかもしれません

 では、<言葉はこれひとつしかないのだが>ガンバッテください。
 
 20/mar/2011    ****




「Hotmail 2011/03/21 」
* がんばります。‏
2011/03/21

**** **** 様

 明日からまた仕事です。昨日も今日も揺れていますが、
 日本は今日まで3連休ですので、この1週間の疲れを、皆、少しは癒せたのではと思います。

 心配は尽きませんが、おそらく想像するよりずっと早く、皆はこの状況に適応していく思います。
 「もとに戻せる」ということではなく、いまから出来上がる新しい環境に順応していけると思います。
 よい意味でも、悪い意味でも、これはもともとある人間の能力ですから、がんばる必要はないのかもしれません。

 人間には、「忘れる」という能力もあります。
 これも必要な能力ですが、
 被災地の方々には、息の長い支援が必要だと思います。
 いま、この時だけ同情を向けるのではなく、一日でも長く記憶にとどめ、
 自分の身の丈に合った「できること」を考えていきたいと思います。

 いまはクレジットカード決済で、ネットから簡単に寄付もできます。(日本赤十字など)
 私も一般市民ですから、一時にたくさんの寄付はできませんが、
 月々たとえ数千円でも、1年間寄付を続けるなど、
 これからなるべく長い期間、折に触れて被災者の方々に思いを寄せる機会をいち個人として作るようにできたらと思います。

 とりあえず、仕事に行って稼がないと。
 明日からまた、地味にがんばります。

****





● 「Boston.com:Big Picture」より

 「天罰ということなかれ。」





[◆ サイトから ◆]


25today.com 2011年3月22日
http://www.25today.com/news/2011/03/vic200_2.php

VIC州、日本の被災者救済に200万ドル
州議会の追悼動議で発表

 3月22日、VIC州議会でテッド・ベイリュー州首相が追悼の動議を出し、その際に、日本の被災者救済に義捐金を贈ることを発表した。
 ベイリュー首相は、
 「この度の災害はすべての日本国民にとって非常に辛いできごとであるばかりでなく、VIC州民にも家族や親戚が被災した人がいることと思う。
 私たちの気持ちは、友人、親戚、家族から無事の知らせを今も待ち続けている人達と共にあり、深い同情の気持ちを寄せる」
と述べた。
 日本はVIC州にとっては貿易相手国として3位の規模がある。
 ベイリュー首相は、
 「マグニチュード9.0の地震と津波で、公式の死者と行方不明者数は2万人を超えており、まだまだ増え続けると予測されている。
 オーストラリアでは230人の職員が救済活動を助けており、VIC州の捜索救助チームとパラメディックスも必要があればいつでも出動できるよう待機状態にある」
と述べた。
 野党のダニエル・アンドリューズ労働党党首も、地震・津波犠牲者への哀悼の気持ちを述べるとともに、VIC州が日本と貿易や教育の面で固い絆を維持していることにも思いを馳せることが大切だと語っている。(AAP)




サーチナニュース 2011/03/22(火) 10:31
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0322&f=national_0322_041.shtml

【豪州BBS】日本の被災者をオーストラリアで受け入れたい

  オーストラリアのQ&Aサイト「travel.indie.my」では、日本の被災者をオーストラリアの自宅で受け入れたいのだけれど、どうやって申請すればよいか知っていたら教えて下さい、と質問を投げかけている。
 以下、英語による書き込みを日本語訳した。
 (  )内は編集部の素朴な感想。

―――――――――――――――――――――――
●スレ主:noname
  日本人はとても悲惨な時を過ごしていて、日本政府も安全な場所へ避難することを勧めています。私はオーストラリアの自分の家を困っている日本人に提供したいと思いますが、どのような手続きが必要ですか?
―――――――――――――――――――――――

●Atnika Jerry
  それは素晴らしいね。あなたのような人がもっといたらいいのにね。

●nobodyknowsme
  まず自国の政府に要請するか、日本の慈善団体か救援団体に援助を申し出るのがいいと思う。それらの団体は日本政府と関わりがあるので、避難のために開放する家を被災者に提供できるはず。ただしものすごい量の書類がありそうなので、時間がかかると思うけど。
(実際には分かりませんが、正式に政府を通すと時間がかかるかもしれませんね)

●michin2001
  一部の人々は地方に疎開したと聞くが、大勢の日本人が国外に移動したという話はまだ聞いていないね。

●area52
  あなたの申し出は素晴らしいと思うが、避難所に住んでいる被災者が30万人以上もいることを考えれば、たとえ10人ほど受け入れたとしても、少なすぎるので、あまり意味がないように思う。
(確かにそうですが、日本からすれば気持ちだけでもうれしいですね)

●thecheapest902
  ほとんどの日本人は日本にいたいと思うよ。日本政府も国民に日本を脱出するよう命令はしていないしね。海外の政府は自国民に日本からの退避を命じているけど。
(中には、当面国外で過ごすという日本人もいるようです)





== 東日本大震災 == 



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東日本大震災:メルトダウンは(10)

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● 毎日.jp より




日経新聞 2011年03月23日  1:23
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9C81E2E2E3E2E2E3E38DE0E0E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2

3号機制御室で照明点灯 福島第一原発、全6基へ電源
東電、冷却機能の回復急ぐ

 東日本大震災で被災した東京電力の福島第一原子力発電所では22日、冷却機能を取り戻すため外部電源の復旧作業が再開した。
 3、4号機も電源が接続し、1~6号機の全6基へ外部電源を供給できる体制が完了。
 同日夜、3号機の中央制御室で照明が点灯した。
 23日から冷却機能の回復も試みる。
 東京消防庁などは使用済み核燃料の冷却に向けた放水も再開した。

 外部電源の復旧作業は21日午後に3号機の原子炉建屋から黒煙が上がったため中断していたが、22日午前8時ごろに作業を再開した。

 東電によると、3、4号機では制御室の電気系統に問題がないことを確認し、午後10時43分に3号機の制御室の照明が点灯した。
 11日の地震による被災後、同原発で外部電源を使って照明が復旧するのは初めて。

 制御室は原子炉建屋に隣接し、24時間体制で原子炉の運転を管理する。
 計器類の機能も回復すれば、原子炉内などの様子を詳しく把握して対策に役立てられるようになる。
 23日以降、冷却水を送るポンプの動作試験などを進める。

 電源の復旧作業が進んでいた2号機については機器の損傷が激しく、中央制御室に電気を通すのは23日以降になる見通し。
 原子炉や燃料プールに水を送る冷却機能も部品が故障しており、新潟県の柏崎刈羽原発など別の原発や業者などから新しい部品を取り寄せている。

 放射性物質の外部への放出が懸念される燃料プールに対する放水作業も続けた。
 東京消防庁などの緊急消防援助隊は22日午後3時10分ごろ、3号機への放水作業を再開。
 同4時ごろまでの間、約150トンの海水を放水したという。
 4号機については東京電力が長さ58メートルのアームを備えた「生コン圧送機」を投入。
 午後5時17分から放水を始め、午後8時半に終わった。

 また東電は22日、福島第一原発の放水口付近で21日に採取した海水から規定値を上回る濃度の放射性物質が検出されたと発表。
 第一原発から南に16キロメートル離れた場所の海水からも高濃度の放射性物質が検出されたことを明らかにした。経済産業省原子力安全・保安院は「ただちに人体の健康への問題とはならない」との見解を示している。







NHKニュース 2011年3月23日 3時42分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110323/t10014840351000.html

原発30キロ沖の海域調査へ

 福島第一原子力発電所の周辺の海で、国の基準を上回る放射性物質が検出されたことから、文部科学省はさらに範囲を広げ、原発から30キロ沖で海水中の放射性物質を調査し、過去のデータと比較して公表することになりました。

 東京電力によりますと、福島第一原発の施設からの水を流し出す「放水口」の南330メートルの地点で、法律で決められた基準値の126.7倍の濃度の放射性ヨウ素131が検出されたほか、原発から16キロ南にある岩沢海岸付近でも、基準値の16.4倍の濃度の放射性ヨウ素131が検出されました。
 これを受けて、文部科学省はさらに広い範囲の調査を23日から行うことになりました。
 原発から30キロ沖に調査船を出し、南北70キロにわたって10キロごと、あわせて8か所で海水を採取します。
 文部科学省は同じ海域で、毎年調査を行っていて、今回と過去のデータを比較したうえで、公表することにしています。
 福島第一原発から出た放射性物質は、燃料プールを冷却するために行われた放水の水や周辺で降った雨とともに海に流れ出ている可能性が指摘されています。
 経済産業省の原子力安全・保安院は「燃料の冷却を優先させなくてはならない厳しい状況にあり、海への影響を十分に調べる必要がある」としています。






 今、世界から日本に向けて、ポンプ車、放水車が送られています。


25today.com 2011年3月23日
http://www.25today.com/news/2011/03/post_5379.php

遠隔操作放水装置、日本に
WA州から空軍機で横田基地に

 福島第一原発事故では、6基の原子炉の冷却のため外からの放水が続いている。
 日本のメディアではまだ報道されていないようだが、オーストラリアからも遠隔操作可能な放水装置が日本に送られた。


● オーストラリアのC-17

 3月22日、スティーブン・スミス国防相は、
 「日本とアメリカの要請に基づき、WA州RAAFピアース基地から放水装置を積んだ空軍C-17グローブマスター輸送機2機が飛び立った。
 1機は午前中に横田基地に到着、もう1機も午後に到着する予定。
 輸送機には、アメリカからの要請に基づき、ベクテル社から供給された遠隔操作型の放水装置が積み込まれている。
 この装置は複数のポンプとトレーラーで構成されており、遠隔操作で現場に送り込み、特定の位置に放水することができるもので、かなり大きな装置になるため、C-17クラス2機が必要だった。
 豪空軍のC-17は1機が日本に派遣されており、我が国の都市捜索救助チームの機材輸送などの作業にあたっていた。
 昨夜、北澤 俊美防衛相と電話で話し、我が国は今後も日本に対して人道援助、災害救済の支援を続ける。
 空軍のC-17輸送機動員もその一環だ。
 豪国防軍最高司令官と私は、日本およびアメリカと密接な協議を重ねながら、我が国の『Operation Pacific Assist(太平洋支援作戦)』をさらに改定していく」
と述べている。(AAP)






● C-17内部

(注).写真はWikipediaのものです。


サーチナニュース 2011/03/21(月) 19:54  
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0321&f=national_0321_188.shtml

原発事故:東電要請の中国・三一重工62mポンプ車が日本向け出発

  東京電力が在中国日本大使館を通じて、中国の三一重工業集団有限公司(三一重工)に高さ62メートルから放水できるポンプ車の提供を求めていたことが分かった。
 東北関東大震災により事故を起こした福島第一原子力発電所での冷却作業に用いる。
 三一重工はただちに応じた。重機関連情報サイトの中国路面機械網が報じた。

  ポンプ車はすでに湖南省長沙にある三一重工の本社を出発し、20日には上海に到着。船積みされて1週間以内に大阪に到着する。

  東電の清水正孝社長名義の書簡が日本大使館を通じて19日、三一重工に届いた。
 地震と津波のため福島第一原発で発生した深刻な事故の対策のため、三一重工のコンクリート用ポンプ車SY5502THBの提供を要望した。
 三一重工はただちに、同ポンプ車をはじめとする必要な機材の無償提供を決めた。

  同ポンプ車は62メートルの高さからのコンクリート放射が可能で、福島第一原発の4号炉での放水に使用する予定だ。


 こんな記事がありましたので、載せておきます。

デイリースポーツオンライン 2011年3月21日
http://www.daily.co.jp/gossip/article/2011/03/21/0003881756.shtml

“新兵器”提供申し出も東電“拒否”

 東日本大震災の影響で、冷却機能を失い大量の放射性物質の流出危機にある福島第1原発への放水のため、三重県四日市市の建設会社「中央建設」が国内に3台しかないという“新兵器”の提供を国に申し入れたが、政府および東京電力の了承を得られず、“待機”を余儀なくされていることが20日、わかった。
 旧ソ連のチェルノブイリ原発事故の際にも活躍したポンプ車で、被ばくを覚悟の上で、名乗りを上げた同社は、反応の遅さにいらだちを隠せないでいる。

  ◇  ◇

 「中央建設」が提供を決意したのは、同社が保有するドイツ・プツマイスター社製のポンプ車「M52 Multi‐Z」。トレーラータイプで、折りたたみ式の車載アームは最長52メートルにもなる。
 国内にあるポンプ車の中では最長のもので、国内には3台しかなく、そのうち2台を同社が保有している。

 旧ソ連のチェルノブイリ原発事故封鎖の際にも使用された重機と同型で、毎時約150トンの水を投入可能。機械から約100メートル離れた場所から遠隔操作できるほか、通常でも7~10時間の連続運転を行っており、今回の放水作業には大きな効果を発揮する可能性が高いという。

 同社では、17日に行われた、自衛隊ヘリコプターによる福島原発3号機への水投下の映像を目撃。
 「あれを見ていたら、効果は薄いと思った。うちのポンプ車を使えばもっと効率よく水を入れられると思った」
と、被災地への提供を決意。
 同日中に、長谷川員典社長が速やかに東京電力に連絡した。

 だが、東京電力にはすげなく“門前払い”された。
 やむなく同日夜、地元選出の国会議員を通じ、政府に提供を申し入れた。
 だが、政府からもいまだ返答はなく、せっかくの善意と“即戦力”が宙に浮いた形になっている。

 作業に必要となる熟練のオペレーターも、被ばくの可能性もある中で、2人が「覚悟はできている」と了承。
 ポンプ車の可動テストも終え、さらには全国の同業者からも協力は惜しまないという電話も寄せられている。
 提供側の準備は万端だが、申し出から2日たっても肝心の出動許可が下りない状況。
 同社では「このポンプ車なら放水作業に百パーセント役に立つと思っている。
 こちらは決死の覚悟を決めているのに、2日も…。
 モチベーションが保てるかどうか」と、いらだちを隠せない様子だった。


 三重県内の建設会社の持つ生コン圧送機は50mのアームを持っており、これがまず現場に投入されたことになっている。
 こ生コン圧送機は19日に横浜港を陸路で出発、とあるので、おそらくはこちらが先に手配されたのであろう。


日経新聞 2011/3/23 9:45
http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C93819695E0E1E2E28B8DE0E1E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;bm=96958A9C9C81E2E2E3E2E2E3E38DE0E0E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2

福島・いわきで震度5強が2回 原発作業に影響なし

 23日午前7時12分ごろと36分ごろ、福島県いわき市で震度5強を観測する強い地震が立て続けに発生した。
 震源はいずれも福島県浜通り。
 震源の深さは7時12分の地震はごく浅く、36分の地震は約10キロだった。
 地震の規模を示すマグニチュード(M)はそれぞれ6.0と5.8と推定される。

 東日本大震災の余震とみられる。
 2回の地震の直前や直後にもM5級の地震が観測されており、気象庁が詳しく調べている。
 同庁は22日に、東日本大震災に伴う震度5強以上の余震が3日以内に発生する確率は20%と発表していた。

 この地震の影響で東北新幹線が一部区間で一時運転を見合わせた。
 東京電力によると、福島第1原子力発電所の復旧作業への影響はないという。

 7時12分の地震の各地の主な震度は、震度5強=福島県いわき市▽震度4=同県白河市、楢葉町、双葉町、宮城県角田市、茨城県常陸太田市、城里町、鉾田市




NHKニュース  2011年3月23日 17時40分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110323/t10014856771000.html

“3号機 煙収まりつつある”

 福島第一原子力発電所3号機で、23日午後4時20分ごろに黒い煙が出たことが確認されましたが、東京電力福島事務所は、23日午後5時15分ごろに開いた記者会見で、煙は収まりつつあるという連絡が現地から入ったことを明らかにしました。
 この煙の影響で、3号機と4号機の中央制御室にいた作業員と、放水作業の準備をしていた横浜市消防局と東京消防庁の職員を退避させたということです。

 原子力安全・保安院によりますと、3号機から西におよそ1キロ離れた正門付近の放射線の量は、煙が上がるのが確認されたあとの午後4時20分には、1時間当たり280.9マイクロシーベルト、午後4時半には、1時間当たり283.7マイクロシーベルト、午後4時40分に、1時間当たり274.4マイクロシーベルトと、大きな変化はないということです。
 当時、南東や南南西の風が吹いていたということです。
 3号機では、21日午後にも、23日に煙が上がった建物と同じ、原子炉建屋の屋上南東寄りの場所から灰色がかった煙が上がり、東京電力福島事務所は、22日正午の記者会見で、3号機の煙は、灰色がかっていたものが、白みがかった煙に変わり、収束に向かっているという見方を示していました。




YOMIURI ONLINE 2011年3月23日19時01分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110323-OYT1T00873.htm

浄水場ヨウ素検出「おわびしたい」東電副社長

 東京電力の武藤栄副社長は23日午後6時過ぎに記者会見し、東京都内に水道水を供給する浄水場から乳児が飲む規制値の2倍を超える放射性ヨウ素が検出されたことについて、
 「一般の飲料水、生活用水としては問題がないレベルと評価されているが、モニタリングをやりながら、不安定な状態を安定状態にするため努力したい」
と述べたうえで、
 「関係する皆さんにご心配をかけていることはおわびしたい」と
話した。

 また、午後4時20分頃に福島第一原子力発電所3号機から黒煙が上がったことについては、
 「原子炉建屋の東側から出ているが、原因が何なのかは確認できていない。
 だいぶ収まってきたとの報告を受けているが、消えたという報告はまだ受けていない」
と述べ、
 「周辺のモニタリングをしているが、放射線量率に特段の変化はない」
と述べた。

 1号機については
 「2号機、3号機と比べると高い温度で推移してきたが、原子炉の中に注水する水の量を増やした結果、約400度が300度程度まで下がった」
と述べた。
 そのうえで、
 「原子炉の圧力も若干上昇し、格納容器の圧力も増えているが、現時点でベントが必要とは考えていない。
 強度は余裕があるので、今の温度で特段問題があるとは考えていない」
と述べた。





NHKニュース 2011年3月23日 19時33分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110323/t10014860021000.html

震度5強相次ぐ 余震に警戒を

 東北の太平洋沿岸で起きた巨大地震で、23日は、福島県で震度5強の揺れが相次いで観測されるなど、東北から関東にかけての広い範囲で余震が続いています。
 気象庁は、引き続き強い余震に警戒するよう呼びかけています。

 今月11日に起きた巨大地震のあと、東北から関東にかけての広い範囲で余震が続いています。
 23日は、午前7時すぎに福島県いわき市で震度5強が観測されたほか、午後6時55分ごろにも、同じくいわき市で震度5強が観測されるなど、強い揺れの余震が相次ぎました。
 気象庁によりますと、11日の巨大地震の余震で震度4以上の揺れが観測されたのは、これまでに70回を超えています。
 気象庁は今後も震源の近くで震度6弱から6強の激しい揺れとなる余震が発生するおそれがあるとして、引き続き警戒するよう呼びかけています。
 また、東北の被災地では、24日朝にかけて厳しく冷え込み、最低気温は各地で氷点下2度前後と予想されています。
 24日の日中は、気圧の谷の影響で、ところによって雪や冷たい雨が降る見込みで、気象庁は、被災した人は体調の管理に十分注意してほしいと呼びかけています。





== 東日本大震災 == 



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2011年3月22日火曜日

東日本大震災:ちょっとおかしいぞ、日本人

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● 「Suport for Japan」を演説するオバマ大統領


 昔、『ちょっとおかしいぞ、日本人』という本があった。
 読んでみたのだが、どうにも判らなかった。
 著者はアメリカは正しいという考え方を盲目的に信じ、その論理で日本のさまざまな行動を「おかしいぞ」と切り刻んでいた。
 読書後の感想は「ちょっとおかしいぞ、千葉敦子」であった。
 でも昨今は、こういう千葉風の考え方は受け入れられていない。
 アメリカに正義のあった西部劇時代は終わったということである。
 たとえば最近は『イギリス人はおかしい』」という本まで出てきている。
 
 さて「ちょっとおかしいぞ、アメリカ人」といった記事から。


ここヘンJAPAN 2011年03月22日07時00分
http://news.livedoor.com/article/detail/5430587/

アメリカは日本よりもパニック


● オバマ大統領演説:没頭の1分半

オバマ米大統領の演説

 動画の中でオバマは福島の原発で生じた放射能がハワイ・アラスカを含むアメリカ本国まで届かない事を宣言している(2:23あたりで)。

 「アメリカまで届くわけないじゃないか」
と思われるかも知れないが、そんな心配さえ起こさせてしまうのが、アメリカメディアなのである。
 日本では、買い占め問題や停電問題があがるものの、ヒステリックなパニックは起こっていない。
 むしろ、電車は走っているし、町の人はせっせと働いている。

 しかし、アメリカのCNNや政府の対応を見る限り、完全にパニクっていると言って過言では無いだろう。
 ここ一週間、被災地の状況を悲しいBGMと共に日々流し、かつ原発の放射能の問題では、日本はもう一巻の終わりと言わんばかりと報道している。

 アメリカの科学国際安全保障研究所(ISIS)は 15日に福島の原発問題は危険度レベル6に近いと声明を出しており、チェルノブイリ原発事故に並ぶレベル7に達する可能性があるとも言っており、日本が発表するレベルとの違いから反応の機敏さがわかる。

 そして、日本政府が福島原発から30km圏内にいる人に対して避難勧告を出しているのに対して、アメリカ政府は在日大使館に福島原発から80km以上離れるように勧告をだしている。
 終いには、全アメリカ人国籍の人に日本から離れる事を勧告しているのである。
 
 その過敏すぎる反応は、日本にあるアメリカ大学の生徒にも反響している。
彼らの両親がアメリカ政府や大学本校に問い合わせをし、モンスターペアレント並に抗議をしているのである。

 ある友人の話では、彼の両親が完全にパニックを起こしてしまい、
 「今週までに日本全土が被曝するのよ!すぐに逃げなさい!」
とまでも言ってくる次第。
 ただ、これは大げさな話ではなく、実際にこう思っているアメリカ人は少なくないのであろう。

 先日、その友人に大学から緊急メールが届いた。
 「U.S.ガバメントより避難伝達が来ている。
 アメリカ人およびアメリカ国籍を所有する者は、
            日本から避難することを奨める

 米国務省はその人らの為にアジア圏への渡航を手配している。」
 実際、成田空港には17日から連続してアメリカ人の為にチャーター機が到着していると。

 過剰と思われるかもしれない。
 しかし、それより以前にフランス政府は同様な対応を日本にいるフランス人に伝達しているし、他にも各国がそれに似たような対応を続々行っているのである。
 
 私達の原発問題に対する意識や姿勢が、彼らと違うのは明らか。
 ただ、実際のところ、誰が正しいかはわからないのである。
 そもそも、この違いには日本の原発に対する判断基準が海外とは違う事からきているかもしれないからだ。
 もしくは、報道内容や海外メディアが得ている情報と私達、日本人が得ている情報が違う事から生じてきてしまうのかもしれない。

 情報社会の中であらゆる情報が溢れかり、どの情報が本当に正しいのかは、後になってみないとわからない。
 だからこそ、情報を取捨選択し、どう行動に移すかが大事になってくるのである。
 最終的に、全ては個人の責任になるのだから。
 パニックになるのではなく、冷静になって物事を見極めるのが最も賢い選択なのかもしれない。



 「まるで無声映画を見ているみたい」というのが中国人だが、なら韓国は。


中央日報 2011.03.22 16:06:3
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=138400&servcode=100&sectcode=140

【時論】日本人の秩序意識、教育から生まれる

 隣国の日本が史上最大の強震と津波の余波で苦痛を経験している。
 さらには破損した原子力発電所が日本人の安全を脅かし、非常に心配だ。
 こうした絶望と恐怖のるつぼの中でも、日本人は特有の秩序意識を発揮し、世界を驚かせている。

 数年前の阪神・淡路大地震当時もこうした姿は目撃されたが、その時はただ局地的な被害だからそうだろう思っていた。
 米国に留学した当時、数十人の命を奪った地震を経験したことがある。
 当時、破損した商店街で窃盗行為する姿を目にしながら、
 「先進国の市民も大きな災難の前では同じなのか」
と感じた。
 しかしメディアを通して接する日本人の態度は驚くほど落ち着いている。
 窃盗どころか、恐慌の状態による無秩序や極端な行動も見られない
 ある外国人目撃者は
 「ぞっとするほど冷静で節制された対応
と表現した。
 被害地域でもないのに放射性物質に関するデマが広がる韓国とは対照的だ。

 では、日本人の成熟した市民意識はどこからくるのか。
 その答えは日本の教育に見いだせそうだ。
 周知の事実だが、日本は教育を通して公衆道徳と秩序をとりわけ強調する。
 日本の児童が町内の託児施設で真っ先に習うのは整頓・静粛・清潔などだ。
 3歳にもならない子どもが遊び場から戻り、靴を並べて、手を洗って食卓に座り、「いただきます」を話す姿は、厳かな感じさえする。

 日本の幼稚園、小中学校では、道徳教育が非常に重視されている。
 韓国の「正しい生活」や「道徳」のように別に教科を運営するのではなく、学校教育活動の全般にわたり道徳教育が実施されている。
 道徳教育に対する指導の責任も校長・教頭・担任・教科教師の全員にある。
 道徳教育を教育の基本、核心と認識しているということだ。

 日本の道徳教育は他人に対する配慮を出発点とする。
 道徳教育が目標にする主要徳性は社会の秩序と規則遵守、法の尊重、公衆道徳、社会奉仕、責任完遂などだ。
 親に対する孝行と教師に対する尊敬、そして愛国なども特記するに値する。
 しかし決して国粋主義をあおるものではない。
 学年が上がるほど個人の社会的責務を強調するという点も日本道徳教育の特徴とみられる。

結局、日本は道徳教育を通して他人に配慮し、ともに生きていく生活方法を教え、その過程で適切な訓育を認める。
 こうした教育を通して、日本人は公共の善のために個人の欲求を自制し、権利の主張よりも義務の履行を前面に出す姿勢を学ぶようだ。

 筆者には日本を盲目的に美化しようとする意図は全くない。
 日本はユートピアではない。
 日本にもあらゆる種類の犯罪者がいて、世界的に悪名高い暴力団組織もある。
 日本の学校にも飲酒・喫煙・性・暴力などの問題は存在する。
 しかし国難の危機状況で表出する日本人の成熟した市民意識、そしてこれを可能にする日本の教育は、私たちが見習うべきだろう。

 日本の秩序意識を全体主義の残滓と見る視点もあり、訓育を許す道徳教育を学生人権の侵害と批判する人たちもいる。
 地震と津波に対する日本人の秩序整然たる対応が強要されたものなら知らないが、自発的な行為に対して全体主義を云々するのは正しくない。
 さらに他人に対する配慮に基づいた公衆道徳の教育のために学校が使う適切な訓育を人権の侵害と見れば、これは学生の人権に対する行き過ぎた拡大解釈だ。

 私たちはいま先進国への進入を念願しており、このために最も切実なのは成熟した市民意識だ。
 成敗のカギは結局、教育にある。


  欧米人と同じく「ぞっとするほど冷静」な日本人に何か恐怖をいだいている。
 思うにやっぱり
 『どこかおかしい「日本」と「日本人」』
となるのでは。

 やはりこりゃ、不気味だよ。




== 東日本大震災 == 



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東日本大震災:思いもかけない形で日本は変わる

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● 「Boston.com:Big Picture」より 


 誰も想像もしえなかった形で進むしか
             日本の道は残されていない。

 そんなことをウオールストリート・ジャーナルは語っている。


ウオールストリート・ジャーナル日本版  2011年 3月 18日 16:20 JST
http://jp.wsj.com/Japan/node_202936

【オピニオン】日本国民の悲嘆は怒りに変わるのか

マイケル・オースリン:
 アメリカン・エンタープライズ研究所の日本部長でウォール・ストリート・ジャーナル電子版のコラムニスト

 日本の巨大地震と津波から1週間がたち、人道危機の大きさがいかに深刻であるかが分かり始めるなか、福島第一原子力発電所の危機が救済活動に大きな影を落としている。
 日本のように震災への備えが十分であるかに見える国の政府でさえ、直面している任務の重大さには圧倒されているに違いない。

 津波で町ごと押し流された宮城県の南三陸町をはじめ、一部の被害が最も甚大だった地域は今、深い雪に覆われつつある。
 数百万人が依然水や電力を失っ た状態で、食料品や毛布、医薬品の備蓄も不足しつつある。
 日本のテレビでは、タオルやビニール袋で間に合わせのおむつを作る方法をはじめ、基本的な衛生上の問題への対処方法を扱った番組を放送し始めている。
 犠牲者の遺体回収が続けられる一方で、数千人もの行方は依然不明のままだ。

 初期の衝撃が徐々に緩和されつつあるなか、国民の視線は今や日本政府の災害対応へと移りつつある。
 ときに頼もしくも見え、ときに無力さを露呈する日本政府の原発危機への対応ぶりは、数百万人が依然基本的な生活必需品のないまま苦境に置かれていることを考えると、日本にとって暗い先行きを示している。
 日本の今後10年は政府の対応ぶりにかかっている。

 危機に際して国民が頼りにするのは指導者だ。
 残念ながら、日本の指導者、菅直人首相の危機前の支持率は20%を下回っていた。
 当時の日本政府内のもっぱらの話題は、菅政権が一体いつまで持ちこたえられるかであった。

  地震のわずか数日前、菅首相が違法献金を受け取っていた可能性があるとの報道が飛び込んできた。
 同様の問題で、外相だった前原誠司氏は引責辞任に追い込まれていた。
 さらに予算案をめぐって国会審議が行き詰まっていたことから、政治的危機によって菅首相が退陣に追い込まれるのは、もはや時間の問題にみえた。

 危機はときに不人気な政治家の優れた資質を引き出し、国民の支持回復に寄与する。
 だが、今回はそうなってはいないようだ。
 政府声明の発表を前面に立って行っているのは菅首相ではない。
 この役割は枝野幸男官房長官の肩にかかっている。
 原発危機に際して公式報道官を務めているのは枝野官房長官であり、菅首相はあまり目立っていない。

 リーダーシップと責任所在の明確化を国民が何よりも必要としているときに、これは深刻な問題だ。
 メディアは福島第一原発を運営する東京電力を手厳しく攻撃している。
 壊滅的な被災地の市長はこぞって日本政府に必要な支援を要請している。
 だが、当然ともいえるが、菅政権の動きは遅い。

 日本の政治均衡は従来、次のような社会契約論の下に成り立っている。
 国民が政府による広範な、ときにうっとうしいほどの社会秩序の維持を受け入れる代わりに、統治者は神経をすり減らすほどに立派に公務をこなすというものだ。
 だが、一部の部外者の想像とは裏腹に、こうした日本社会の階層的性質は職権乱用や責務怠慢の温床にはなっていない。

 例えば、日本の大衆文化には強欲な役人を善行の民がこらしめる逸話が満載だ。
 江戸時代には不当な権力者に対する百姓一揆が頻発した。

 こうした伝統は、より平和的手段を通じてではあるが、日本の政治舞台に戻ってきているようだ。
 近年の選挙では衆参両院で多数派が入れ替わっている。
 地震が起きる前は、多くの国民が民主党は野党に再び転落すると考えていた。
 そして今、日本の政治にはさらに大きな暗雲が立ちこめている。

 震災対応の不手際によって、日本の民主的な立憲秩序自体が危険にさらされることはないだろう。
 だが、そうした民主的枠組みにおいては、政府当局に対する国民の怒りは害をもたらす場合がある。
 最も危険なのは、国の一大事における政府の無能ぶりを目の当たりにし、単に日本国民が政治システムへの信頼感を失ってしまうことだ。

 こうしたシニシズムは、09年に初めて有権者に政治的行動を起こさせ、長年の与党・自民党から民主党への政権交代を導いた有権者の希望と野心を浸食しかねない。
 あるいは、大規模な政治改革運動や大胆な政権交代要求につながる可能性もある。

 政治家の信認は既に急速に失墜しつつある。
 福島周辺住民の保護に関する日本と欧米の対応を見比べてみれば、それは明らかだ。
 日本国民は、原発から20キロ圏内住民への退避指示を含め、政府が一連のガイドラインを示しながら、それに反して問題がいかに深刻かを示す声明を絶えず発表しているのを目の当たりにしている。

 一方、オーストラリアや英国、米国は日本に住む自国民に対して、はるかに厳格な勧告を出し、また米政府は自国民に影響のある地域からの退去を強く促している。
 これは、過去の豊富な経験も相まって、日本政府が危機の重大さを積極的に語りたがっていない印象を与えている。

 人道的対応については、日本政府は、米国はもとより中国や韓国、オーストラリア、インドネシア、インドをはじめとする10数カ国からの支援を受け入れている。
 日本の非政府組織(NGO)団体も、1995年の阪神大震災や海外の大災害での経験を基に即座に行動を起こしている。

 だが、いずれ日本国民は菅首相と内閣に責任を負わせるだろう。
 この最も困難な状況において果たさなければならない彼らの任務の重大さを考えると、それは不公平かもしれない。
 だが、それが民主国家というものだ。

 東日本大震災はまだ誰も想像し得ない形
            で日本を変える可能性がある。


 日本社会は思いもよらない苦境に直面するなか底力をみせている

 日本政府は果たして同じ強さを見せることができるのだろうか。
 皆の視線は今そこに注がれている。


 日本は変わる。
 これは間違いない。
 分かっているのは、エネルギーが不足すること
 それに伴う形での産業が衰退していくこと。
 エネルギーが少なくなったとき、社会はどのように対応すべきだろうか。
 ここから、スタートがきられる。

 少ないエネルギーでは、過去の豊かさは得られないかもしれないが、それに近い形での社会文化の方向へ進むことはまちがいない。
 単純に言えば、80%のエネルギーと、20%のガマンで、100%の豊かさを作りだすこと。
 ではその社会はいかなる形態をとることになるのだろう。
 まだ、誰もしらない。
 でもその方向に向かって、日本は変わる。
 省エネは「小エネ」へ向かうしか道は残っていない。
 そこから何が生まれてくるのか。
 おそらく、誰も想像し得なかった形で日本は進んでいくだろう。

 既存のスタイルはもはや通用しないということであろう。




== 東日本大震災 == 



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東日本大震災:メルトダウンは(9)

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● 毎日.jp より


 まだ現状は安心出来る状況ではないようだ。
 でも、一時の非常事態からくらべるとはるかに落ち着きを取り戻している。
 イニシャル的な行動から、ランニング的行動へと質が代わってきているようだ。


● ANNニュースより


日経Web 2011年3月22日  9:46
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381949EE0E0E2EB858DE0E0E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;at=DGXZZO0195579008122009000000

経産相、福島原発事故「安全な方向に向かうとは言いづらい」

 海江田万里経済産業相は22日午前の閣議後記者会見で、福島第一原子力発電所の事故について
 「大変厳しい状態であり、一進一退でなかなか前に進んでいるという実感を得るのは難しい。
 原子炉の状態そのものが、必ずしも安全な方向に向かっていくとは言いづらい」
との認識を示した。

 一方、原発の冷却系統などを復旧させるために外部電源を接続する工事が進んでいることに関しては「これまでにないいいことだ」と評価した。

 放水口付近の海水から基準を上回る放射性ヨウ素とセシウムが検出されたことについては
 「あの海水はヘドロのようにたまっていたところをバケツで組んだサンプル」
と指摘。
 そのうえで、
 「まずやらなければならないのは10~20キロ離れた地点の海水のサンプルを取ってしっかり分析することだ。できるだけ早く数値を公表したい」
と述べた。〔日経QUICKニュース〕








時事.com 2011/03/22-19:17
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011032200723

死者9000人超す=避難27万人、12日目-東日本大震災

 東日本大震災は22日、発生から12日目を迎えた。警察庁によると、死者は22日午後6時時点で9080人、行方不明者は1万3561人で、合わせて2万2641人となった。
 東北地方の太平洋沿岸部を中心に、26万8500人余が避難所生活を強いられている。

 同庁は22日、同日午前10時の時点で、岩手、宮城、福島の3県で収容された遺体のうち、4670人の身元を確認したと発表した。
 このうち、遺族に引き渡すことができたのは4150人(88.8%)。
 同庁のまとめでは、犠牲者は12都道県に及び、内訳は宮城5507人、岩手2773人、福島743人など。
 警察に届け出があった行方不明者は、岩手5018人、福島4272人、宮城4266人など6県に及ぶ。
 避難所で生活する人は16都県で計約26万8500人に上り、福島が約8万3800人、宮城が約11万900人、岩手が約4万5700人。





== 東日本大震災 == 



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東日本大震災:石原老人、がんばる

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● ガンバル石原老人


 石原老人が老人性を発揮しはじめた。
 現場は戦場だ、どんな言葉が飛び交うかわからない。
 そんなこといちいち気にして作業などしていられない。
 老人のような口先作業ではないのだ
 暴言が飛び交い、悲観論になり、なんとかならないかと焦り、怒鳴りあうことがあっても当然だろう。
 ペーパーワークのようにいちいち論理を正していっているわけではない。
 時間とも戦っているのだ。
 そして、すべてが終わった後、
 「みんなよくやったなあ。
 いろいろなこともあったし、怒鳴なりあったりしたが、
 それらはみんな水に流して、これからもしっかりやっていこう

となるのが現場というところだ。
 それが現場だ。
 頭で描いている現場とは違う。

 そのくらい、緊張感がただようところが現場だ。
 今回の場合はことが事だけになおさらに極度に鋭角化しており、理性的に合理的に動いているわけではない。
 人間心理的に、何があっておかしくないほどのギリギリの状態である。
 その現場に飛び交う言葉のひとつひとつをピックアップしていくのが、
この時期の知事の仕事とはとうてい思えない。
 こういう国難の時には、
 「大変な時期でしょうが、
 こういうことが現場でありましたので、
 注意していただきたく、
 報告しておきます

といったことで、事を収めるのがスジだろう。
 それを厳重抗議したと、ヌケヌケとしゃべる
 でなくたって、膨大な仕事を抱えているのが国のトップだ。
 その程度の心配りがなくてどうする。

 選挙へ向けての老人我欲としか思えない。
 この国難のときに。
 この老人は災害対策の
 「足を引っ張ること」
を自分の仕事だと信じている。



SANSPO.COM 2011.3.22 05:06
http://www.sanspo.com/shakai/news/110322/sha1103220507015-n1.htm
石原都知事、消防隊員への暴言に激怒

 石原慎太郎東京都知事(78)が21日午後、首相官邸で菅直人首相(64)に会い、東京電力福島第1原子力発電所3号機への東京消防庁の放水作業をめぐり、政府内から消防隊員に「恫喝まがい」の発言があったと強く抗議した。
 石原氏の説明によると、消防隊員が放水準備作業中に、政府側から
 「速やかにやらないと処分する」
との発言があったという。
 都関係者によると、発言したのは海江田万里経済産業相(62)で、首相は石原氏に謝罪した。

 首相官邸に怒鳴り込んだ。21日午後、石原都知事は菅首相に会談を求めた。
 理由は福島第1原発3号機で、英雄的な放水活動を展開した東京消防庁の隊員に「速やかにやらないと処分する」と脅した閣僚がいたからだ。

 「現場の事情を無視して、(放水作業を)速やかにやれ、やらなければ処分すると…。
 みんな命がけで行い、許容以上の放射能を浴びた。
 担当大臣か何か知らないが、恐らく上から来るのだろう。
 そんなバカなことを言うのがいたら戦(いくさ)にならない。
 そんなことを絶対に言わさないでくれと言ったんだ


 会談後、石原氏は首相に厳重抗議したことを明らかにした。
 これに首相は「大変申し訳ない」と謝罪、
 「恫喝まがい」の発言があったことを認めた。
 21日夜、会見した枝野幸男官房長官(46)も「事実関係を調査し、善処する必要があれば対応する」
と述べた。

 また、都関係者は21日夜、問題の発言を行ったのは海江田経済産業相だったと述べた。
 「処分する」といった人間が「処分される」
可能性が出て来た。

 石原氏は記者団に
 「処分するという言葉が出て、隊員はみんなガク然とした。
 指揮官は、それが一番不本意だったと言っていた」
と不快感を示した。
 石原氏は「処分」と発言した閣僚が誰かは触れなかった。
 言った人間よりも、その上にいる“言わせた人間”に怒っているのだろう。

 また、同隊が使用した放水車の連続放水能力は4時間が限度だったが、政府側の指示で7時間連続で放水したため、石原氏は「完全に壊れた」と説明した。

 一方、東京消防庁ハイパーレスキュー隊など帰京した隊員の活動報告会が21日午前、東京都内の消防学校で行われ、ここにも石原氏は出席。
 参加した115人の「勇士」を前に号泣、言葉を詰まらせながら感謝を述べた。

 「みなさんの家族や奥さんにすまないと思う。
 ああ…もう、言葉にできません。本当にありがとうございました。生命を賭して頑張っていただいたおかげで、大惨事になる可能性が軽減された」 
 石原氏は、この報告会で「恫喝まがい」の発言を知り、すぐさま首相官邸に突撃したとみられる。
 活動報告会に参加した隊員の1人は、
 「あの強気の知事が涙をながして礼を言ってくれた。上から物を言うだけの官邸と違って、われわれのことを理解してくれている。だから現場に行けるんだ」
と話した。


 「天罰だ、などと言われたら、現場の人たちはどう思う。
 そんなバカなことを言うのがいたら戦(いくさ)にならない。
 そんなことを絶対に言わさないでくれと言ったんだ」

 確かに、天罰などと言われたら、現場では仕事にならない。
 やる気が一気に失せる。

 海江田も口が裂けてもいってはいけないことを言った。
 おそらくクビだろう。
 老人の「天罰」発言は。
 「前言撤回」ですむことではないだろう。

 すでに、2万人を超える死者・行方不明者が出ている。
 誰がこの老人を「クビ」にするのだろう。
 
 この国家非常時に、仕事をどんどん増やして足を引っ張っていく。
 長い間人間をやってきた老人なら、少しくらいの気配りはあってもいいのではないか。
 周囲への配慮のなさという、痴呆性が燦然と輝いている。
 自分だけがよければそれでいい。
 自分だけアピールできればそれでいい。
 石原老人は輝いている。



asahi.com 2011年3月22日10時23分
http://www.asahi.com/politics/update/0322/TKY201103220096.html

海江田経産相「不快ならおわび」 消防庁へ「処分」発言

 東京消防庁の福島第一原発への放水作業を巡り、海江田万里経済産業相が
 「速やかにやらなければ処分する」
と隊員に発言したとされる問題について、海江田氏は22日午前の記者会見で、
 「私の発言で消防の方が不快な思いをされたとすれば、申し訳なく思っており、おわび申し上げる」
と述べた。

 海江田氏は
 「私が直接、現場と話したということではない。
 連絡員が入って(間接的に伝えられて)いる。事実の混同があり、いずれしっかりお話をさせていただく」
とも述べ、発言について事実関係の詳細な説明は避けた。

 東京消防庁の緊急消防援助隊は19、20の両日、福島第一原発で放水作業をした。
 「処分」発言には、石原慎太郎・東京都知事が21日、菅直人首相に抗議。枝野幸男官房長官が
 「事実関係を把握した上で、善処が必要であれば政府として対応させていただく」
と話していた。




 海江田はクビだろう。
 石原老人のように厚顔無恥にも「前言撤回」というわけにもゆくまい。
 老人の発言は「前言撤回・お詫び」で済む問題ではない。
----------
 日本民族への侮辱
----------
なのだから。

 もし、時が時でなかったらゲキをとばしていただろう。

 天罰侮蔑を受けた岩手宮城福島県民よ、立ち上がれ。
 人の鎖で十重二十重に都庁を取り囲め。
 要求しよう。
 老人よ、
 脳検査をうけろ!

 痴呆検査をうけろ!


 落ち着いてきたときの岩手宮城福島県民の怒りはいかに。
 いまはそれどころではない。
 しかし、いつかは落ち着く。
 天罰が、と言われた岩手宮城福島県民の怒りは、そしてそれは「呪い」になるだろう。
 岩手宮城福島県民のひとりひとりが終生忘れることなく、脳裏に刻みこんでゆくだろう。
 老人に対する恨みは放射能が消えるまで、沸騰し続けるだろう。

 三島由紀夫なら
 「腹掻っ捌いて、発言のお詫びをする
となるが。
 我欲一途の老人にはそれだけの勇気はあるまい。
 老人のしわしわ腹など見たくもない。




== 東日本大震災 == 



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2011年3月21日月曜日

東日本大震災:まるで無声映画を見ているよう’だ

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● 秩序を乱さず 「Boston.com:Big Picture」より 



 「信力建」について載せたので、ついでにもう少しレコードチャイナから中国の情報を。


レコードチャイナ 2011-03-21 19:37:35 配信
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=50089

<中国人が見た日本>
 政府を100%信じる日本人、100%疑う中国人

 2011年3月18日、東日本大震災で政府に絶大なる信頼を寄せる日本人に驚いた中国人ブロガーが
 「従順な日本の民、疑い深い中国の民」
と題した記事を中国のブログサイト・鳳凰博報に掲載した。
 以下はその内容。

 未曽有の大地震と津波が日本を襲ったその日からほぼ毎日、日本に長く住んでいる妻の妹と電話で話をしているが、時間の経過とともに日本にいる彼女(および彼女の日本人夫)の方が、遠く離れた我々よりよほど落ち着いていることに気付いた。
 例えば17日午後、彼女は筆者の妻にこう聞いた。
 「中国は食塩の買い占めで大変なんでしょう?足りないようだったら日本から送ろうか?」。

 気丈な言葉の裏には年老いた両親を心配させないための気配りがあるに違いない。
 だが、彼女たちの家は放射能漏れ事故が起きた福島第一原発からわずか200kmしか離れていない埼玉県にある。
 東京では通常の20倍もの放射性物質が検出され、各国は自国民を日本から脱出させるのに懸命だ。
 このような状況下で、故意に平気なふりなどできるだろうか?

 彼女たちはわざと気丈に振舞っているのではない。
 「放射能漏れは人体に影響がない」
という政府の発表を100%信用しているのだ。
 「政府がそう言っているのだから大丈夫」
と安心しきっている。
 「外出を控え、テレビで流す情報に注意するよう」
言われれば、その通りにする。
 中国人のようにわらわらと外に出てきて、
 「誰かから聞いた最新の情報」
を交換しようと必死になることもない。

 中国の役人たちは日本国民のこうした態度を見て、秘かに羨ましいと感じただろう。
 筆者のように「疑い病」が深刻な中国人は、ここ数日の枝野幸男官房長官の苦悩に満ちた様子を見ても単なる慰めのウソにしか聞こえない。
 中国人はまず役人の言葉を疑うことから始まる。
 これが典型的な「中国式反応」だ。
 だが、日本人は枝野長官の睡眠不足を心配し、ツイッター上では「#edano_nero」が流行語のようになっている。

 中国の役人たちは今ごろ、自分が相手をするのがなぜ日本人のように「従順な民」でなく、中国人のように「疑い深い民」なのだろうかと嘆いているに違いない。
 だが、さすがの日本人も日頃から隠ぺいばかりしているような政府の言うことは信じないだろう。
 枝野長官や日本政府が誠実だからこそ、国民が安心して付いていくのだということに中国の役人たちも気付くべきだ。(翻訳・編集/NN)




レコードチャイナ 2011-03-20 13:16:15 配信
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=50065

<中国人が見た日本>
未曽有の震災で浮き彫りとなった日本と中国の国民性の違い

 2011年3月11日、東日本大震災で日本人の民度の高さに驚いた中国人ブロガーが、「中国人と日本人の差」と題した記事を中国のブログサイト・鳳凰博報に掲載した。
 以下はその内容。

 大災害を前にした時こそ、真の国民性が現れる。
 日本を襲った未曽有の大地震と津波。
 それに対する中国人と日本人の反応の差はあまりにも歴然としている。
 日本人の冷静さには驚くばかり。
 命を失うかもしれないという恐怖の中、整然と秩序を保っている。
 四川大地震の時は生徒を見捨てて真っ先に逃げた教師が国中から批判を浴びたが、そんな輩はもちろんいなかった。
 一方、中国では隣国の震災から6日後、放射能漏れの恐怖からパニックが発生。
 食塩に被曝予防効果があるとのデマが広がり、買い占め現象が起きた。

 日本のメディアも国民の恐怖をあおるような報道はせず、真実のみを淡々と伝えることを使命としていた。
 それが国や国民に対する責任である、と。
 一方、中国の新聞やネットが報じる震災のニュースはやたらとセンセーショナルで恐怖をあおるような内容ばかり。
 まるで血の匂いを嗅ぎつけたハイエナのように、あることないことを我先にと興奮気味に報じている。

 日本人の団結力にも感心させられた。
 その反対に中国人の自己中心ぶりは情けない。
 日本人は四の五の言わず黙ってやるべきことをやるが、中国人はまず大々的にスローガンを打ち立ててからでないと動けない。
 日本人は「冷静なオオカミ」
 中国人は「動き回る羊」
といったところか。

 今回の震災が起こるまで、中国人はもう少しまともな民族だと思っていた。
 筆者は決して外国崇拝者ではないが、今回ばかりは中国人と日本人の民度の差をまざまざと見せつけられた気がする。
 万が一、両国が再び戦火を交えることになったら…。
 我々は日本人に勝てるなどと思わない方が良いかもしれない。(翻訳・編集/NN)



 たくさんの大震災に関する記事で印象深かかったので、コピーしておいたのがこの記事。


レコードチャイナ 2011-03-16 00:36:57 配信
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=49954

「まるで無声映画」、大震災でも秩序を崩さない日本人

 2011年3月14日、中国紙・広州日報は、大震災に遭っても秩序正しい日本人の姿に驚く中国人たちの声を紹介した。

 「まるで無声映画を見ているようだった」―。
 これはマイクロブログで報告された在日中国人の目撃談。
 「東京。電車が不通となり、徒歩で帰宅する数百万人の人々。
 みな黙々と列をなし、ひたすら前を目指す。
 怒鳴り声など聞こえない。
 自分は車だったが、誰もクラクションを鳴らしていなかった」
と日本人の冷静さに舌を巻く。

 「数百人が広場に避難した。
 タバコを吸う人はいない。
 係員が走り回って毛布、お湯、ビスケットなどを配る。
 すべての男性が女性を助けていた。
 3時間後、その場は解散となったが、地面にはゴミ1つ落ちていなかった」

 日本人はむやみに自分の悲しみを表に出さない。
 他人に心配させたくないからだ。
 家族や友人を失っても、大声で泣きわめかない。
 突然襲ってきた深い悲しみをただひたすら黙って受け止める。
 助けてもらったら、「ありがとう」の代わりに「すみません」という人が多い。
 これは
 「迷惑をかけて申し訳ない」
という気持ちの表れだ。

 「人様に迷惑をかけない」。
 大震災のような生死に関わる状況下でも、日本人は秩序を崩さない。
 被災者という立場にあって、個人は集団から離れず、集団も個人を守る。
 規律を守ることこそが集団の利益を維持する最良の手段であると知っているのだ。
 「日本人が見せた冷静と団結は震災の恐怖を和らげてくれた」
とある中国人は絶賛していた。(翻訳・編集/NN)


 この「まるで無声映画のよう」という表現がなんと的を射ていると思ってコピーしたのであるが。
 確かに日本人の行動はそうなのだが。
 が、前に書いたがこれ外から見ると「怖い」。
 そして「不気味」。
 何か感情のないロボットみたい。
 これについて、朝鮮日報の日本駐在記者が
 「日本人はもっと声を上げるべきだと」
と怒っていたが。
 でも、やはりムリだろうな。
 文化の違いといえばそれまでなのだが。

 とすると、日本は何か世界から浮いている
 非常に特種な民族と言っていい。
 いい意味でもなく、悪い意味でもなく。




== 東日本大震災 == 



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東日本大震災:おねげえでございますだ、中国お嬢様

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●信力建(シン・リージエン)




レコードチャイナ 2011-03-21 13:34:11
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=50077

<中国人が見た日本>孤児・日本は被災、良家のお嬢様・中国は覚醒する

 2011年3月19日、コラムニストで教育専門家の信力建(シン・リージエン)氏は、
 「震災後の日本は1人の孤児」
と題した記事を中国のブログサイトに発表した。
 以下はその概要。

 日本の被災状況を詳述しようとは思わない。
 この
 災難を神が日本に与え
 日本が泣き、
突然降りかかった災害の前に
 すべての傲慢は消え、
 戦々恐々とし、
 孤児のように同情を誘っている。

 日本は中国にとって最も複雑な国家であり、中国人は日本を前にするとなぜか無意識のうちに団結してしまう、そんな国だ。
 しかし震災後の日本に、かつて世界を征服する自信をもっていた国家の面影はない。
 そう、
 日本は一人の孤児のようだ。

 神は日本を家から追い出し、
 災害に満ちた土地だけを与えた。

 だから日本は他の兄弟たちへの憎しみを抱きながら懸命に働く。

 中国は日本より恵まれている。
 神は中国に豊かで広大な国土を与えた。
 しかしそれによって中国は艱難意識や後天的な努力の上で日本に遠く及ばなくなった。
 日本は島国であり、大陸への欲望がずっとあったはずだ。
 もちろんそれを侵略の口実にしてはならないが、神は日本に狭く、地震と火山があって資源のない国土を与えたゆえに、日本人は高い自律性と勤勉さ、そして知恵により自動車産業などに代表される科学技術を発達させた。
 国民の素養も高い。

 中国はどうか。
 日本の原発事故を見ただけで、中国の食塩は大部分が海塩だというデマを耳にしただけで、塩の買い占めに走った。
 中国で地震が起こると、ミネラルウォーターやインスタントラーメンが一気に値上がりし、一部の人たちが財を成す。
 地震発生と同時にテントを値上げし、暴利をむさぼる輩がいる。
 日本という孤児と比べ、
 良家のお嬢様である中国
は多くの面で及ばない。

 今、より多くの中国人が、日本に援助の手を差し伸べられるようになったのが救いだ。
 自分より弱い者に対して同情するのが儒教文化だ。
 これは中国自身が発展し実力が備わってきたことと無関係ではない。
 不幸な孤児を見舞った災難が、ついに私たちを覚醒させたのだ。
(翻訳・編集/津野尾)

●信力建(シン・リージエン)
 中国の教育家。
 信孚教育集団理事長。広東省広州市生まれ。
 中山大学中国文学部卒。
 工場、銀行、政府機関などで働いた後、英国へ留学。
 軍人、農民、労働者など30以上の職に就いた経歴を持つ。
 2006年までに幼稚園や小中学校など20校を建設、学生数は1万人を超える。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。


 「良家のお嬢様は、孤児になった日本に、
 儒教の哀れみをもって同情しないといけない。」
 なるほど。
 天罰教の比ではないな、この「中国お嬢様教」は。
 石原老人も真っ青かも。

 薄汚い孤児になった日本に、
 きらびやかな中国お嬢様が同情をもって接してあげましょう。
 喜びなさい、
下賎なものよ。

 おねげえでございますだ、お嬢様。
 哀れな孤児でごぜえます
 おめぐみくでせえまし。

 あああ、貧しくはなりたくないものよ。

 これが本音といったところだろう。
 石原老人のように「前言撤回」なんてセコイことはないようだ。
 この石原老人のウワテをいく「信力建(シン・リージエン)」とは何者。
 なんか聞いたことがあるような。
 Wikipediaではどう出ているのかな。
 調べてみたが、見つからない。



 レコードチャイナ専属のコラムニストのような方で、これまでレコードチャイナを通じてこの名前を覚えていたようである。
 本でも書いて、日本語に訳され、それを読む機会に恵まれていれば、これだけの雑言を述べられるのであるから印象は強いのだろうと思うが。
 今のところ、よく知らないというレベルである。
 イギリス留学経験のある教育者とあるから、これは、
 「期待される中国人間像
なのかもしれない。



(★ 関係ないことだが)
 ちょっと気になるのは、どうして中国は「お嬢様」なのであろう。
 表現としては「貴婦人」の方がいいのではないだろうか。
 お嬢様ではなんとなくパワーがないように思う。
 お嬢様だと結婚前ということになる。
 結婚した相手で変わる運命をもっているということになる。
 それでは「中華」思想にはならないのではないだろうか。
 貴婦人なら、ヘレナ、クレオパトラと並ぶ絶世の美女「楊貴妃」を持っているのに。
 何か含みがあるのだろうか。
 つまらぬ素朴な疑問。




== 東日本大震災 == 



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東日本大震災:放射能がやってくる

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● AERA


 いつも腹がたつのがマスコミ。
 不幸のくるのを喜んでいるのがマスコミ。
 さすればその原因元を正義面して非難できるという喜びにひたれる。
 なんとなくえらくなった気分になり血湧き肉踊る。
 針のモノを棒にして、いや大黒柱にして伝えるのが正義だと思っている高知能。

 今回もその例にもれないようだ。
 ほっ、ほっ、放射能がやってくる
と浮かれて作ってしまったはいいが。
 クレームがついてしまった。
 「正義はわれにあり
 そういいたいのを我慢して、しかたがない形だけでも
 「愚民に頭を下げるか」。
 そんなところか。


共同通信 2011/03/21 14:27
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011032101000366.html

原発特集でAERAが謝罪 「放射能くる」表紙に苦情

 「放射能がくる」とのタイトルで防護マスクの写真を表紙で大きく掲載した、19日発売の週刊誌「AERA」3月28日号

 「放射能がくる」とのタイトルで防護マスクの写真を表紙で大きく掲載した19日発売の週刊誌「AERA(アエラ)」3月28日号に対して苦情が寄せられ、出版元の朝日新聞出版が21日までにインターネット上で謝罪した。

 同社は、短文投稿サイトのツイッターとホームページで「編集部に恐怖心をあおる意図はなく、福島第一原発の事故の深刻さを伝える意図で写真や見出しを掲載しましたが、ご不快な思いをされた方には心よりおわび申し上げます」との謝罪文を掲載した。

 同社管理部によると、同誌の表紙と、同じ写真を使用した同誌の広告に対して、ツイッターなどを通して
 「恐怖心をあおっている」
などの苦情が編集部などに寄せられたため、謝罪を決めた。

 同号は、
 「原発が爆発した」などの見出しで福島第一原発の事故を中心に特集。
 東京電力の事故対応の問題点を指摘し、放射線の人体への影響などを解説していた。





[◆ その後の話]


BLOGOS  編集者の日々の泡  2011/3/22
http://news.livedoor.com/article/detail/5430632/

 朝日新聞社「AERA」がすっかりカストリ雑誌化か。残念。

 AERAが19日発売号で物議を醸して謝罪した。

 表紙に仰々しい放射性汚染防護服装着者のアップ(マスク姿の顔アップ)を使い、コピーとして「放射能がくる」とコピーが付いている。
 たしかにこりゃひどい。

 まず、「放射能がくる」というコピー。
 放射能と放射線と放射性物質を混同してるのは世の常なので、そこまではギリギリ許せる。
 ゴジラだって「放射能」吐いてるわけだし。
 まあ編集長が頭悪いとは思うけど。

 しかし「来る」というのは「今はない」から「来る」わけで、主体の立ち位置が被災地にない。
 アエラの配本傾向から言えば、要は首都圏視線だ。

 まだ被災後1週間かそこらで被災地の苦労はこれから始まるというのに、被災者に失礼な視点と言われても不思議でない。
 いやそういう立ち位置の記事があってもいいのだが、表紙にメインで据えることだろうか。
 経済誌ならまだわかるが、社会誌であるアエラが。

 「放射性物質が届いているのはたしかだから間違いでない」
という擁護の声もネットでは見かける。
 そりゃ事実としては間違いではない。
 ほこりとなって首都圏にも届いているし、葉物野菜からも見つかっている。
 しかし現実には多少ほうれん草から放射線が放出されていてもごく微量であって、それもほとんどは表面にほこりとしてくっついてるだけなんだから、洗い流せば済む話。現状、問題は事実上まったくない。

 そもそも人間は生きてるだけで自然環境から切れ目なく放射線を浴びているわけで、今さら微量の放射線が加わっても大差ない。
 そもそも体内に微量の放射性物質を取り込んだとしても、代謝されるものならすぐ体外に出るので問題ないし。
 
 しかしおどろおどろしいマスク姿の写真を使って「放射能がくる」とやれば、知識のない人が
 「なにかとんでもない事態になる」
と思ってしまうのは明白だ。
 編集のプロであるアエラ部内でそれがわからないとは言わせない。
 明らかにわかった上でやっている。
 被災地周辺の観光・農業・酪農畜産・漁業などに風評被害を招き、ただでさえ苦しい被災地の経済に大きな打撃を与えることになる。

 アエラ編集部は公式ツイッターで
 「恐怖心をあおる意図はなく、福島第1原発の事故の深刻さを伝える意図で写真や見出しを掲載しました」
と謝罪している。
 しかし表紙の意図を汲めば、明らかに恐怖心を煽って売ろうとしているのは明白。
 私は編集者なわけだが、私でもそうとしか思えない。
 事故の深刻さを伝えるのに
 「放射能がくる」+「マスク写真」
はまったく不要だ。
 普通なら損壊した原子炉写真を使って「被害甚大」とかコピーを被せるはず。
 でもそれでは
 「さんざんテレビに出てるので今さらインパクトがない。もっとインパクトを出せ」
と判断したということだろう、編集長が。

 もうひとつ付け加えるなら、謝罪文にしたって、内容読む限り
 「売れ線狙ったんだから物議を醸すくらいのリスクは当然。
 謝っとけばいいや、売れれば」
的印象を受ける。
 上っ面の文面で、真摯な反省は感じられない。

 政治のような評価が難しい物ならともかく、はっきり正否が判定できる科学的な部分については、マスコミは正しい情報・正しい見方を提供しなくてはならない。
 それでないと玉石混交のソーシャル情報と同レイヤーになってしまう。
 事故が深刻なのはたしかだが、
 「すぐにでも首都圏でマスクが必要な危機的事態になる」
と言わんばかりのデタラメ報道をしてどうする。



スポーツ報知 2011年03月28日 06時00分
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20110327-OHT1T00215.htm

野田秀樹氏「アエラの姿勢不安」自ら連載打ち切り

 劇作家・演出家で、俳優も務める野田秀樹氏(55)が、週刊誌「AERA(アエラ)」で連載していたコラム「ひつまぶし」を、28日発売の4月4日号で自ら打ち切ることを明らかにしている。

 「突然ですが、最終回です」
のタイトルで書かれたコラムでは、先週(28日号)の同誌が
 「放射能がくる」
という大きな文字とともに、防護マスクの写真を表紙で大きく掲載したことに反発。
 いたずらに読者の恐怖や不安を招いたことに強い疑問を抱き、連載を自分から辞めることを申し出たとしている。

 先週のコラムで野田氏は、危機をあおる報道に対して警鐘を鳴らし、国民がもっと冷静になるべきという、表紙とは正反対の持論をつづっていた。
 野田氏の関係者は
 「自らが書いたことが(雑誌の内容と)あまりにも異なっていたことから、これ以上、続けられないと考え(連載中止を)決めたようです」。

 対立する形で連載を辞めるが今後、AERA側と闘うつもりはない。
 ただ、コラムの最後で野田氏は
 「直感的に覚えた、このアエラの『現実』に対する姿勢への不安が消えません。
 アエラという雑誌は何を目指しているのですか?」
と疑問を投げかけている。

 28日号に関しては、発売直後から出版元の朝日新聞出版に苦情が殺到。
 インターネット上などでも「不謹慎」などの批判がされたことから、同社はツイッターとホームページで
 「福島第一原発の事故の深刻さを伝える意図で写真や見出しを掲載しましたが、ご不快な思いをされた方には心よりお詫び申し上げます」
との謝罪文を掲載していた。

 ◆野田 秀樹(のだ・ひでき)1955年12月20日、長崎県生まれ。55歳。
 5歳の時に東京に移り住む。東大法学部在学時に劇団「夢の遊眠社」を結成。81年に中退。
 83年、「野獣降臨」で岸田國士戯曲賞、86年に紀伊國屋演劇賞、90年には文化庁芸術祭賞を受賞。
 92年、「夢の遊眠社」を解散。ロンドンに1年留学し、93年に企画製作会社「NODA・MAP」を設立。
 01年、東京・歌舞伎座の「野田版 研辰の討たれ」で歌舞伎を初演出。
 09年、東京芸術劇場の初代芸術監督に就任する。






== 東日本大震災 == 



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東日本大震災:石原老人の強い味方

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● シーシェパードの揚げる海賊旗を模した旗


 天罰教のツヨーイ信者が出てきた。


livedoor ニュース 2011年03月20日15時55分
提供:YUCASEE MEDIA (ゆかしメディア)
http://news.livedoor.com/article/detail/5428437/

シー・シェパード代表が「津波は天罰」と発言

 反捕鯨活動などを行う団体「シーシェパード」の代表、ポール・ワトソン氏が、日本の東日本大震災は「天罰である」と発言している。
 イルカの調査で岩手県を訪れたメンバーが被災したものの日本人被災者に助けられていた同団体。
 まさに、恩を仇で返すかのような発言は、大きな波紋を呼ぶことになりそうだ。

 ワトソン氏は、フェースブック上で先週末に「Tsunami」というタイトルで次のように書き込んでいる。

Neptune’s voice rolled like thunder thru the sky
Angrily he smote the deep seabed floor
From the shore echoed mankind’s mournful cry
……The sea rose up and struck fast for the shore

From out of the East with the rising sun
The seas fearful wrath burst upon the land
With little time to prepare or to run
Against a power no human can stand

 つまり、ネプチューン(海の神)が怒り、人間の力ではどうすることもできないほどの津波が引き起こされたということをポエムとして書いているのだが、その対象が日本だということは明白だ。

 環境団体グリーンピースを脱退し1977年にシーシェパードを設立したワトソン氏。
 その後は特に日本に対して、執拗に過激な攻撃を繰り返してきた。

 11日には船長スコット・ウエスト氏らの一団が岩手県・大槌町でイルカの調査をしているところに津波に直面した。
 だが、そこでに日本人被災者から食糧を分け与えられ、さらには、宿地までの車まで手配してくれるなどしたことで、ウエスト氏は日本人の親切心に感心していた。

 ワトソン代表の真意は、このポエムの文面だけではわからないが日本への好意的な感情は見えてこないことだけは確かなようだ。


 シーシェパードを調べてみる。
 Wikipediaより。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%89




 シーシェパード (Sea Shepherd Conservation Society) は、「生態系と生物種の保全」を名目としたエコテロリスト団体のひとつであり、暴力主義的破壊活動を手段のひとつとして、「『世界の海洋における野生生物の棲息環境破壊と虐殺の終焉』を目指して活動する」ことを標榜する国際非営利組織である。
 各国の警察組織によりテロ団体として指定・監視されている。
 アメリカ合衆国ワシントン州フライデーハーバーに本部を置く。


 旗がいいですね、なんとなくワンピース風。
 石原老人にも強い味方が出現したようです
 シーシェパードがワンピース風なら石原老人は?
 そうですね、「もーれつア太郎」に出てくる、やたらと拳銃をぶっとばす日本で唯一の
 私設交番のおまわりさん
かな。
 なんとなくイメージが似ている。



 
 次のツヨーイ味方はこの方。

YOMIURI ONLINE  2011年3月21日11時20分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110321-OYT1T00283.htm

大阪府議会議長
 「この地震が起こってよかった

 4月1日告示の大阪府議選に立候補予定の自民党の長田義明・府議会議長が、20日に行われた事務所開きで、東日本巨大地震に触れ、
 「大阪にとって天の恵みと言うと言葉が悪いが、本当にこの地震が起こってよかった」
と発言していたことが分かった。

 橋下徹知事は大阪湾岸にある府咲洲庁舎(旧WTC)に庁舎を全面移転させる構想を持つ。
 しかし、地震で咲洲庁舎のエレベーターや壁の一部などが損傷し、防災拠点にふさわしいか再検証する考えを示している。

 全面移転に反対の立場をとる長田氏は、あいさつで移転問題に言及して
 「よかった」
と発言。
 「橋下知事の考えが間違っていたことが示された」
などと話したという。

 長田氏は取材に
 「会場では黙とうもしており、被災者を思う気持ちはみんなと同じ。
 ただ、発言は不謹慎で、言ったことが悔やまれる」
と話した。


 東京に続いて大阪でも。
 天罰教が流行り始めている
 日本全体が天罰教になるのだろうか。
 教祖の石原老人はニンマリしていることだろう。

 「話の前後のいきさつで、
 つい本音が出てしまった
反省しております」
 ということなのだろうか。






== 東日本大震災 == 



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東日本大震災:メルトダウンは(8)

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● 毎日jp より



毎日.jp 毎日新聞 2011年3月21日 0時45分
http://mainichi.jp/photo/archive/news/2011/03/21/20110321k0000m040124000c.html

福島第1原発:がれき除去に戦車派遣 防衛省

 防衛省は20日、東日本大震災で被災した福島第1原発内の放射性物質で汚染されたがれきを除去し、放水作業を円滑に進めるため、陸上自衛隊の戦車2台を派遣した。
 陸自駒門駐屯地(静岡県御殿場市)所属の74式戦車(約38トン)で、21日早朝に前線基地の福島県楢葉町の運動施設に到着する予定。

 災害派遣での戦車出動は異例だ。

 防衛省によると、津波や爆発などに伴い原発敷地内には大きながれきが散乱しており、自衛隊などの放水や電源ケーブルの敷設作業の障害になっている。
 74式戦車は装甲が厚く、放射性物質の防護能力が高い。
 東電がブルドーザーを手配することも検討されているが、放射性物質の防護能力がないため、戦車の派遣が決まった。
 戦車の前面に土砂をすくう「排土板」を装着することで、ブルドーザーと同様にがれきの処理ができるようになる。
 戦車2台は20日夕に駒門駐屯地を自衛隊の輸送車両に積まれて出発。
 戦車回収車1台も派遣された。




● 74式戦車 水密構造型戦車

 74式戦車とはいかなるものかWikipediaで調べてみる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/74%E5%BC%8F%E6%88%A6%E8%BB%8A


 74式戦車は61式戦車の後継として開発された、第2世代主力戦車に分類される戦車。
 部内での愛称は「ナナヨン」。
 三菱重工業が開発を担当した。

 74式戦車の特徴の一つとして、山地の多い日本の地形に合わせ、油気圧サスペンション(ハイドロニューマチック)による姿勢変更機能を有することである。
 伸縮するサスペンションにより標準姿勢から車高を上下に各20cmずつ変化させることができ、サスペンションを前後左右別々に作動させることも出来るため、車体全体を前後に6度ずつ、左右に9度ずつ傾ける姿勢制御が可能である。
 また、車体の水平を保つことで乗員への負担を軽減する効果もある。

 この特徴的な油気圧サスペンションは姿勢制御機能のためストロークが大きく、悪路での走破性が他国の戦車に比較して高い。
 北海道地区に配備されていた74式戦車は、サスペンション内の油圧オイルの凍結を防ぐため油圧を抜き、常に最低車高の状態で格納されていたが、現在ではオイルの不凍性が向上したため、通常姿勢で格納されている。

 水密構造であるため、潜水キットを取り付ける事で2 m強の潜水渡河が可能となっている。

 この密閉効果を利用することで、NBC汚染地域では車内を与圧し、
 乗員を汚染物質から防護すること
ができる。
 潜水渡河の際、操縦手は雨衣を着用する。


● 油気圧サスペンションにより車体を前に傾斜させている様子


● 隊員と比較して車高が低い事が分かる




共同通信 2011/03/21 08:11
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011032101000108.html

冷却機能、回復急ぐ 電力復旧の2、5号機

 東京電力は21日、東日本大震災で被害を受け、外部からの電力供給が復旧した2号機で、中央制御室や原子炉建屋内の機器の点検を進めた。
 安定的な電力で機器類が動かせるようになれば、原子炉や使用済み燃料プールの冷却機能回復につながる。

 2号機は、原子炉格納容器につながる圧力抑制プールという設備が爆発で損傷した。
 原子炉建屋は壊れておらず、冷却のため外から放水するのは難しいことから、東電は電力を復旧させて中央制御室や測定機器を動かし状況を把握。その上で、原子炉や燃料プールを冷やすための具体的な方法を決めたいとしている。

 経済産業省原子力安全・保安院によると、電気系統の部品などで交換が必要なものがあり、作業には2~3日かかる可能性もある。

 2号機とともに5号機でも、外部からの電力が一般家庭のブレーカーに当たる「受電設備」まで復旧しており、それぞれに隣接する1、6号機とともに作業を急ぐ。

 20日午後9時半に始まった東京消防庁による3号機の燃料プールへの放水は、予定を延長して約6時間半続いた。
 推定放水量は1170トン。自衛隊も21日、4号機の燃料プールに前日に続いて放水した。

 放射線量が高く、放水作業の妨げになっているがれきを取り除くため、自衛隊の戦車を投入することや、長いアームで高所から注水できる「生コン圧送機」の使用も検討されている。






テレ朝ニュース 2011年03月21日 11:48
http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/210321016.html

【原発】燃料プールの水温低下 放水の3・4号機

 福島第一原発では連日、3号機と4号機への放水が行われています。
 自衛隊が行った上空からの調査で、使用済み燃料プールの水温が下がっていることが確認されました。

 使用済み燃料プールの水位が下がり、水温の上昇が問題となっていた4号機では、自衛隊が21日朝、消防車12台で約90トンの放水を行いました。
 3号機でも、東京消防庁が午前4時ごろまで連続放水を行いました。
 これまでの放水量は、3号機と4号機で約4000トンになりました。
 自衛隊が行った上空からの調査で、水温が84度を超えていた4号機のプールは20日、42度以下まで下がったことが確認されました。
 また、3号機の水温も62度まで下がっていることが分かりました。

 自衛隊は近くの施設に74式戦車を待機させ、放水作業などの妨げとなっているがれきの撤去作業を行う態勢を整えています。






YOMIURI ONLINE 2011年3月21日17時50分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110321-OYT1T00477.htm

放射線量に変化なし…灰色の煙出た3号機周辺

 原子力安全・保安院は21日夕、福島第一原子力発電所3号機から灰色の煙が上がったことについて記者会見し、原子炉周辺の放射線量には特に変化はみられないと説明した。

 また、3号機には通電していないため、漏電やショートは考えにくいとしたが、原因は不明だという。

 午後5時15分現在、煙の量は少なくなっているが煙が出続けている。





== 東日本大震災 == 



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2011年3月20日日曜日

東日本大震災:遺体が物語る津波の怖さ

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● 「Boston.com:Big Picture」より




J-CAST ニュース http://www.j-cast.com/2011/03/20090917.html
http://www.j-cast.com/2011/03/20090917.html

遺体が物語る津波の「猛威」  法医学者がブログで報告

 関東東北大震災で命を落とした人々の遺体の損傷具合に関し、ヤフーブログにある「法医学者の悩み事」(2011年3月18日付)が詳細を報告している。

 法医学者とみられる同ブログの筆者は、今回の震災発生後まもなく岩手県に派遣され、死体検案に立ち会ったという。
 そこで目の当たりにした遺体は、津波の猛威によって衣服がはがされ、靴下や下着の一部だけ身に着けている状態のものがほとんどで、半数近くは顔面の損傷もひどく、重度の骨折も多数みられたそうだ。

 検視・検案には1体あたり、10~15分程度かけたという。
 解剖をしていないため死因の断定はできないとしながらも、口から泡を吹いているのは一般的にみて「ほぼ溺死」とか。
 そうした遺体は1割程度だったが、あとは、鼻や口に泥混じりの液体や泡沫があるかどうかで大まかに判断するしかなく、結果的には9割以上を溺死と判断せざるを得なかったようだ。

 遺体の捜索と検査はまだ数か月続くといわれているため、筆者は

 「今後は継続的に支援できる体制を整え、再度支援に向かおうと思う」

とブログを結んでいる。



 そのブログが下の記事。
 シリアスな事実を淡々と書かれている。


法医学者の悩み事 地味な仕事してますが、よろしくおねがいします
2011/3/18(金) 午後 7:11
http://blogs.yahoo.co.jp/momohan_1/MYBLOG/yblog.html?m=lc&p=26

津波の怖さ

 ニュージーランドの地震で、日本人の方が亡くなったニュースのあと、まさか日本で地震・大津波が起きるとは、誰が予想しただろうか。

 先日、岩手に派遣され、死体検案をしてきたが、津波の被害を目の当たりにし、時折涙が出るのをとめられなかった。
 特に、ご遺族の嗚咽が体育館内に鳴り響く時や、持ち物検査で伝わってくる家族への思いなどが感じられたとき、涙があふれてしまうのをこらえながらの作業だった。
 
 私の曽祖父は岩手県の山田町の大沢というところで、津波に夫婦ともどものまれてしまい、生き残った祖父はその後、海なし県に居住したと聞く。
 子供のころからそのような話を聞いてはいて、また、スマトラ沖での津波はビデオなどが報道されて、津波は怖いなあと思っていたが、日本で本当に津波の被害など、今の世の中であるんだろうか、などと思っていたら、私が生きている間に現実に起きてしまった。

 私が現地にいる間は、まだ遺体が発見され始めた初期の時期であり、発見される遺体がまだまだ少なく、検視・検案がなんとか追いついていたが、私が去る直前から、捜索範囲が広がったのか、非常に多くの遺体が発見されるようになってきた。
 検視・検案には1体あたり、10~15分程度かけていたが、今後はこのスピードでは太刀打ちできないだろう。
 現在は、一つのご遺体につき、服を着せたままでの写真撮影、服を脱がし、泥を払った状態での写真撮影、検視・検案といった一連の作業過程を、長机を組み合わせて作った1台の検視台の上で行うため、これだけの時間がかかってしまう。
 台を増やして、各作業過程を流れ作業で実施していけば、若干速度が速まるのではないかと思われた。

 昨年、警察庁に検視指導室ができたが、今までなかったのが不思議だ。
 今は、ここが中心になって、検視の指揮をしており、法医学などとの連携もうまくいっているが、なかったらどうなっていたのだろうか。
 今後、この検視指導室が発展し、事前の訓練なども行うようになっていければ、初動ももっとスムースだろうと思う。

 死因の判定は、解剖をしていないので、断定などできなかった。
 初期の間は、口から泡を吹いているものもあり、こうしたものは、ほぼ溺死と断定してもいいのだが、そうした遺体は1割程度。
 あとは、鼻や口に泥混じりの液体や泡沫があるかないかで、大まかに判断するしかなかった。
 結果的には、損傷の多さ、程度などを加味した上で、
 9割程度以上を、溺死と判断するしかなかった
が、法医学をやっているものとしては、正確な死因でないことに、若干の不安を覚えた。
 とはいえ、このようなケースでは、津波や地震で亡くなったことがわかればいいと、自分に言い聞かせながらの作業ではあった。

 避難所に逃げ込んで亡くなった方も多かった。
 想定外の津波だったことが伝わってくる。
 こうしたご遺体は、傷が比較的少なく、また持ち物なども残っていて、比較的身元が判定しやすいと思われた。

 屋外で発見の遺体には、ほとんどすべてに傷があるといってよかった。
 多くは、服をつけていない顔に傷を負っていた。
 手足の骨折、頭部や肋骨などの骨折のある遺体もあったが、生前にできたのか、死後にできたのかは、解剖しない限り断定はできない。
 見た目で、骨折部の周囲に皮下出血がありそうか、なさそうか、で大まかに判断するしかなかった。
 また遺体によっては、高所転落あるいは自動車による轢過損傷に近いような、重度の骨折を追っているものもあり、津波のエネルギーの激しさも伝わってきた。

 屋外で見つかった方の半分くらいだろうか、衣服が取れてしまっていたものが結構あった。
 靴下や下着の一部だけ身に着けている状態のものもある。
 津波の激しい水流で流されてしまったのだろうと思われた。

 衣服を着ている遺体も多いが、そのようなものの大半は、5から7枚程度の上着を厚着しているように見えた。
 多くの方が、津波が来るときいて、避難を始めた最中に巻き込まれたそうだが、みな被災地で寒い思いをしないために、厚着して出たのかもしれない。
 だとすれば、その時間がなんとも、惜しい気がする。
 もし、暖かい避難所が過去に多く用意されていれば、もっと身軽な格好で逃げられたのでは?
との意見を述べる者もいた。

 警察の検視での持ち物検査にも立ち会わさせていただいたが、なんとも心が苦しい。
 ただ、見てはいけないものを見ているのではないかという思いがある一方で、亡くなった方の思いというのが伝わりもし、それを誰に知らせもせずに終わらせていいのだろうかとの思いも交錯してしまう。

 リュックサックを身に着けたまま亡くなっている方もいた。
 その中には、アルバムの一部と、未開封のチョコレートなどが入っていた。
 チョコは、避難場所で飢えをしのぐためにいれたのだろうか。
 アルバムは、家が津波でなくなっても、残したいものだったのだろうか。
 家をなくしても、家族との思い出の品だけはもって出たいという気持ちの表れのように思えた。

 孫や、子供と夫と写った写真、子供の結婚式の写真を、財布などにしたためている方も時々いた。
 もしご家族が生きていれば、こんなにも愛されていたことを伝えたくもなるが、津波災害の場合、そのご家族も亡くなっているケースが多いようで、なんともいえない気分になってしまう。

 若い方の遺体はそれだけで痛々しい。
 避難用のヘルメットを持っている小学生、部活帰りに避難所に駆け込んだと思われる高校生、、、、みな、避難がうまくいき、生きていれば、楽しい明日があったというのに。

 地元を急いで離れてしまったことから、地元で事件があった場合、無防備になってしまうので、5日目に戻ってきたが、まだまだ残された仕事も多く、もっといなければならないと後ろ髪を引かれる思いだった。

 帰りの道中は、かなりの寒さだった。
 警察車両での往復だったが、帰り道はスリップしてしまい、遭難し、凍死するんではないかと心配したが、なんとか戻ってこれた。
 現地の方がこの寒さに耐えられるのか、心配になってしまった。

 今回の場合、阪神大震災と違って、交通のアクセスが、かなり難しいこともひとつの課題とえるだろう。
 単独行動のボランティアだと、現地でガソリン不足などで立ち往生し、かえって迷惑をかける場合もあるなと思った。

 今後、身元不明なご遺体おの捜索と検査は数ヶ月続くだろうといわれている。
 今後は継続的に支援できる体制を整え、再度支援に向かおうと思う。





● 「Boston.com:Big Picture」より




== 東日本大震災 == 



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