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● ガンバル石原老人
石原老人が老人性を発揮しはじめた。
現場は戦場だ、どんな言葉が飛び交うかわからない。
そんなこといちいち気にして作業などしていられない。
老人のような口先作業ではないのだ。
暴言が飛び交い、悲観論になり、なんとかならないかと焦り、怒鳴りあうことがあっても当然だろう。
ペーパーワークのようにいちいち論理を正していっているわけではない。
時間とも戦っているのだ。
そして、すべてが終わった後、
「みんなよくやったなあ。
いろいろなこともあったし、怒鳴なりあったりしたが、
それらはみんな水に流して、これからもしっかりやっていこう」
となるのが現場というところだ。
それが現場だ。
頭で描いている現場とは違う。
そのくらい、緊張感がただようところが現場だ。
今回の場合はことが事だけになおさらに極度に鋭角化しており、理性的に合理的に動いているわけではない。
人間心理的に、何があっておかしくないほどのギリギリの状態である。
その現場に飛び交う言葉のひとつひとつをピックアップしていくのが、
この時期の知事の仕事とはとうてい思えない。
こういう国難の時には、
「大変な時期でしょうが、
こういうことが現場でありましたので、
注意していただきたく、
報告しておきます」
といったことで、事を収めるのがスジだろう。
それを厳重抗議したと、ヌケヌケとしゃべる。
でなくたって、膨大な仕事を抱えているのが国のトップだ。
その程度の心配りがなくてどうする。
選挙へ向けての老人我欲としか思えない。
この国難のときに。
この老人は災害対策の
「足を引っ張ること」
を自分の仕事だと信じている。
『
SANSPO.COM 2011.3.22 05:06
http://www.sanspo.com/shakai/news/110322/sha1103220507015-n1.htm
石原都知事、消防隊員への暴言に激怒
石原慎太郎東京都知事(78)が21日午後、首相官邸で菅直人首相(64)に会い、東京電力福島第1原子力発電所3号機への東京消防庁の放水作業をめぐり、政府内から消防隊員に「恫喝まがい」の発言があったと強く抗議した。
石原氏の説明によると、消防隊員が放水準備作業中に、政府側から
「速やかにやらないと処分する」
との発言があったという。
都関係者によると、発言したのは海江田万里経済産業相(62)で、首相は石原氏に謝罪した。
首相官邸に怒鳴り込んだ。21日午後、石原都知事は菅首相に会談を求めた。
理由は福島第1原発3号機で、英雄的な放水活動を展開した東京消防庁の隊員に「速やかにやらないと処分する」と脅した閣僚がいたからだ。
「現場の事情を無視して、(放水作業を)速やかにやれ、やらなければ処分すると…。
みんな命がけで行い、許容以上の放射能を浴びた。
担当大臣か何か知らないが、恐らく上から来るのだろう。
そんなバカなことを言うのがいたら戦(いくさ)にならない。
そんなことを絶対に言わさないでくれと言ったんだ」
会談後、石原氏は首相に厳重抗議したことを明らかにした。
これに首相は「大変申し訳ない」と謝罪、
「恫喝まがい」の発言があったことを認めた。
21日夜、会見した枝野幸男官房長官(46)も「事実関係を調査し、善処する必要があれば対応する」
と述べた。
また、都関係者は21日夜、問題の発言を行ったのは海江田経済産業相だったと述べた。
「処分する」といった人間が「処分される」
可能性が出て来た。
石原氏は記者団に
「処分するという言葉が出て、隊員はみんなガク然とした。
指揮官は、それが一番不本意だったと言っていた」
と不快感を示した。
石原氏は「処分」と発言した閣僚が誰かは触れなかった。
言った人間よりも、その上にいる“言わせた人間”に怒っているのだろう。
また、同隊が使用した放水車の連続放水能力は4時間が限度だったが、政府側の指示で7時間連続で放水したため、石原氏は「完全に壊れた」と説明した。
一方、東京消防庁ハイパーレスキュー隊など帰京した隊員の活動報告会が21日午前、東京都内の消防学校で行われ、ここにも石原氏は出席。
参加した115人の「勇士」を前に号泣、言葉を詰まらせながら感謝を述べた。
「みなさんの家族や奥さんにすまないと思う。
ああ…もう、言葉にできません。本当にありがとうございました。生命を賭して頑張っていただいたおかげで、大惨事になる可能性が軽減された」
石原氏は、この報告会で「恫喝まがい」の発言を知り、すぐさま首相官邸に突撃したとみられる。
活動報告会に参加した隊員の1人は、
「あの強気の知事が涙をながして礼を言ってくれた。上から物を言うだけの官邸と違って、われわれのことを理解してくれている。だから現場に行けるんだ」
と話した。
』
「天罰だ、などと言われたら、現場の人たちはどう思う。
そんなバカなことを言うのがいたら戦(いくさ)にならない。
そんなことを絶対に言わさないでくれと言ったんだ」
確かに、天罰などと言われたら、現場では仕事にならない。
やる気が一気に失せる。
海江田も口が裂けてもいってはいけないことを言った。
おそらくクビだろう。
老人の「天罰」発言は。
「前言撤回」ですむことではないだろう。
すでに、2万人を超える死者・行方不明者が出ている。
誰がこの老人を「クビ」にするのだろう。
この国家非常時に、仕事をどんどん増やして足を引っ張っていく。
長い間人間をやってきた老人なら、少しくらいの気配りはあってもいいのではないか。
周囲への配慮のなさという、痴呆性が燦然と輝いている。
自分だけがよければそれでいい。
自分だけアピールできればそれでいい。
石原老人は輝いている。
『
asahi.com 2011年3月22日10時23分
http://www.asahi.com/politics/update/0322/TKY201103220096.html
海江田経産相「不快ならおわび」 消防庁へ「処分」発言
東京消防庁の福島第一原発への放水作業を巡り、海江田万里経済産業相が
「速やかにやらなければ処分する」
と隊員に発言したとされる問題について、海江田氏は22日午前の記者会見で、
「私の発言で消防の方が不快な思いをされたとすれば、申し訳なく思っており、おわび申し上げる」
と述べた。
海江田氏は
「私が直接、現場と話したということではない。
連絡員が入って(間接的に伝えられて)いる。事実の混同があり、いずれしっかりお話をさせていただく」
とも述べ、発言について事実関係の詳細な説明は避けた。
東京消防庁の緊急消防援助隊は19、20の両日、福島第一原発で放水作業をした。
「処分」発言には、石原慎太郎・東京都知事が21日、菅直人首相に抗議。枝野幸男官房長官が
「事実関係を把握した上で、善処が必要であれば政府として対応させていただく」
と話していた。
』
海江田はクビだろう。
石原老人のように厚顔無恥にも「前言撤回」というわけにもゆくまい。
老人の発言は「前言撤回・お詫び」で済む問題ではない。
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日本民族への侮辱
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なのだから。
もし、時が時でなかったらゲキをとばしていただろう。
「
天罰侮蔑を受けた岩手宮城福島県民よ、立ち上がれ。
人の鎖で十重二十重に都庁を取り囲め。
要求しよう。
老人よ、
脳検査をうけろ!
痴呆検査をうけろ!
」
落ち着いてきたときの岩手宮城福島県民の怒りはいかに。
いまはそれどころではない。
しかし、いつかは落ち着く。
天罰が、と言われた岩手宮城福島県民の怒りは、そしてそれは「呪い」になるだろう。
岩手宮城福島県民のひとりひとりが終生忘れることなく、脳裏に刻みこんでゆくだろう。
老人に対する恨みは放射能が消えるまで、沸騰し続けるだろう。
三島由紀夫なら
「腹掻っ捌いて、発言のお詫びをする」
となるが。
我欲一途の老人にはそれだけの勇気はあるまい。
老人のしわしわ腹など見たくもない。
== 東日本大震災 ==
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