● weekend Gold Coast Bulletin紙の第一面
ゴールドコーストのローカル紙(Gold Coast Bulltin)から.
「25today.com」よりAAP (Australian Associated Press)のニュースを。
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http://www.25today.com/news/2011/03/post_5341.php
事件 - 2011年3月11日
三陸沖大地震続報
死者確認10人
震央は釜石市沖合。マグニチュードは8.8で、140年の気象台史最大と発表。
死者はこれまでに10人が確認されている。また、火災は40件が報告されている。
国連は、「30か国の捜索救助隊が日本に向けていつでも出発できるよう待機状態」と発表。1994年の阪神大震災時には日本政府が海外からの支援を断り、 内外の批判を受けたが、今回、菅政権は、閣議中の地震発生直後に緊急体制を発令すると同時に外務省に対して海外からの支援を受け入れるよう指示した。
気象庁では、海岸地域の住民は徒歩で高台に避難し、当分自宅には戻らないことを呼びかけている。また、今後余震が1か月程度は散発的に起きる可能性があるとして、注意を呼びかけている。
東京都内では、地下鉄はまだ安全確認継続中。新幹線もすべて止まっており、オーストラリアの議員団が神戸の大震災展示や京都を見学した後、東京への帰途、 新幹線車内に閉じ込められている。都内の公共交通機関はまだ十分に回復しておらず、自宅に帰れないまま都心部で過ごしている人が大勢いる模様。
『
http://www.25today.com/news/2011/03/post_5340.php
事件 - 2011年3月11日
三陸沖大地震
菅直人首相が記者会見
地震は日本時間午後2時40分頃。閣議中の日本政府は直ちに緊急体制を発令した。午後5時前、菅直人が記者会見し、三陸沖大地震災害の大要を発表、被害 状況の点検や被災者救済のため、現地の防災体制をフル活動させると発表した。また、福島県の原発は地震発生と同時に自動停止、放射能漏れもないとのこと。
千葉県市原市の精油所で火災が発生した他、福島、宮城、岩手などでも民家などで火災が発生している。
ABCTV24チャンネルのNHK実況放送では、津波が海岸線の砂浜を乗り越え、田畑を自動車と同じ程度の速度で内陸に向かって走っている。ヘリコプター からの映像では内陸では水位こそ1mか2m程度と高くないものの、海水が押し寄せているため、民家や避難の車を次々と呑み込んでいる。今回は震央が近いた め、地震直後から海岸地域を津波が襲っている。
福島県では福祉施設が倒壊し、10人が行方不明との情報も発表されている。
また、北海道から沖縄にかけての太平洋岸や、太平洋に面していなくても津波が入り込む可能性のある海岸地域に津波警報が出ている。
また、台湾、フィリピン、マリアナその他太平洋諸島、オーストラリア、ニュージーランド、ハワイにも津波警報または注意報が出ている。ただし、オーストラリア気象庁は、「オーストラリアには津波の危険はない」と発表している。
1960年5月23日にチリ沖で発生した地震の津波は時速777kmというジェット機並の速度で太平洋を横断し、地震から22.5時間後の24日に三陸海 岸に到達、チリでは1,000人を超える死者を出し、日本でも津波で123人が亡くなっている。津波は水深のある大洋上では動揺が感じられず、水深が浅く なるところから急激に波が高くなる。
『
http://www.25today.com/news/2011/03/post_5339.php
事件 - 2011年3月11日
宮城沖で大地震
マグニチュード8.8
仙台港では10mの津波。今も繰り返し津波襲来。
東京では海岸の埋め立て地産業施設などで火災。
太平洋周辺国に津波警報。
詳しくはABCTV24チャンネルで実況放送中。
[◇ 2011年03月12日]
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国際 - 2011年3月12日
http://www.25today.com/news/2011/03/post_5347.php
「この地震と津波は残酷な打撃だ」
オーストラリア人の反応
3月12日、ジュリア・ギラード連邦首相は、
「破壊の全容はまだ分からないが、日本国民に対して、この地震と津波が想像を絶する残酷な打撃だったことは明らかだ」
と述べた。
ケビン・ラッド外相は、
「被災地の光景は悲惨だ。破壊と自然の猛威のすさまじさを考えると胸が苦しくなる」
と述べている。
記者会見で、日本の地震・津波被災地には93人のオーストラリアが在住登録していると発表したウエイン・スワン首相代理が、
「おそらくもっと、何百人もいるかも知れない」
と述べた。
さらにスワン氏、
「オーストラリア政府にとって、日本在住のオーストラリア人の安否を確認し、援助することより重要な任務はない」
トニー・アボット野党保守連合リーダーは、
「オーストラリア国民は、友人日本国民に深い同情の気持ちを伝えたい。
我が国は日本と肩を並べ、できる限りの支援をしなければならない」
と述べている。
新幹線車中に5時間閉じ込められた連邦議員団のアマンダ・リシュワース議員は、
「人々は、すぐに逃げられるようドアを開けて寝ている。
また、日本ではあり得ないことだが、一瞬でも早く飛び出せるよう靴を履いたまま寝ている」
と伝えている。
スチュアート・ロバート議員は、リシュワース議員と同行しており、ともに品川駅で新幹線を降りて町に出た時の様子をツイッターで伝え、
「通りは人の洪水だ。
信じられない。
東京の町は異様だ。
身動きもできないほどで、どちらを見ても人人人だ。
しかも寒い」
と述べている。
地震以来日本の親戚や友人に連絡をつけようと12日の朝いっぱいを過ごした日豪友好協会のマイク・ダンフィ会長は、
「東京でもかなり激しい被害だったようだ。
鉄道も止まったし、建物から火災も出ている。何人かに連絡がついて、無事を確認したがみんな案じている」
と語っている。
福島第1原子力発電所の制御室で通常の1000倍の放射能が検出されたという報道に、ダンフィ氏は、
「地震だけではない。原発災害まで起きようとしている」
と述べている。
マレー・キア州緊急救援局長官は、
「日本は自分たちで復興できる実力があるが、この災害は激甚だ。
最高1万人まで隊員を日本に派遣できる」
と述べている。
ウエイン・スワン首相代理再び、
「日本国民だけでなく、世界が今後毎時間、毎日、毎週やっていかなければならない復興努力を過小評価することはできない。
このような時には、私たちはオーストラリア人や日本人、あるいはどこかの国の国民というだけではない。私たちは世界市民だ」
と述べている。
テッド・ベイリューVIC州首相は、
「度重なる各地の自然災害で人間の勇気が試されてきた。
今、VIC州は日本支援に立ち上がる。
マグニチュード8.9 の地震とそれに続く10mの津波の光景には大きな衝撃を受けた。
悲しみが突き上げてくる。日本国民に同情申し上げる。
また私たちは日本国民を支援する。
また亡くなられた方々の家族や友人にもお悔やみの言葉を申し上げたい」
と語っている。(AAP)
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国際 - 2011年3月12日
http://www.25today.com/news/2011/03/post_5346.php
東部各州災害救助隊派遣用意
NZで日本隊と作業したQLD隊など
NZ南島クライスチャーチ市の地震では災害救助に日本隊と一緒に捜索救助活動を務めたQLD州の救助隊が日本派遣待機状態に入っている。
3月12日、ニール・ロバーツ緊急救援隊(Emergency Services)担当大臣は、
「都市捜索救助隊(USAR)70人と機具を日本に送る待機状態に入った。
連邦政府の派遣宣言を待っている。
QLD州は日本支援の用意があり、喜んで飛んでいく。
日本の要請と連邦の青信号があれば直ちに派遣できる」
と述べた。
また、NSW州でも都市捜索救助隊76人派遣の準備を進めている。
隊はいくつかの関係機関から派遣されており、消防救助専門家、建造物構造エンジニア、パラメディックス、医師、警察専門家などが参加しており、NSW州消防救助局(FRNSW)が統括している。
12日にもシドニー西郊リッチモンドの空軍基地から飛び立つ。
NSW州警察のデーブ・オウエンズ副長官は、
「犠牲者は1000人を超えると予想されている。
この災害に私たちもショックを受け、悲しい思いをしている。
被災者支援のためにできる限りのことをしたい」
と述べている。
また、FRNSWのグレッグ・マリンズ長官は、
「長年の共同訓練や現実の災害地派遣で日本隊とは強力な関係を築いてきた。
今回派遣される人員は、台湾、トルコ、インドネシア、インド洋、スレドボなどで地震や地崩れ救助を経験している人達だ」
と語っている。
3月12日、テッド・ベイリューVIC州首相は、
「度重なる各地の自然災害で人間の勇気が試されてきた。
今、VIC州は日本支援に立ち上がる。
マグニチュード8.9の地震とそれに続く10mの津波の光景には大きな衝撃を受けた。
悲しみが突き上げてくる。
日本国民に同情申し上げる。
また私たちは日本国民を支援する。
また亡くなられた方々の家族や友人にもお悔やみの言葉を申し上げたい」
と語った。
さらに、
「VIC州都市捜索救助隊と緊急救援隊隊員はすでにいつでも日本に飛べるよう待機状態に入った、
各地で7回か8回の災害が立て続けに起き、人間の勇気が試されている。
しかし、VIC州は、我々の友人であり、仲間でもある日本の支援に向かう。
すでに日本には支援を申し出ており、いつでも出動できる」
と語っている。(AAP)
』
『
国際 - 2011年3月12日
http://www.25today.com/news/2011/03/post_5345.php
帰国できない日本人にビザ延長
地震と津波の被災を考慮
3月12日、日本の北半分の太平洋岸を襲った地震と津波に関して、クリス・ボウエン移民相は、
「飛行機が飛ばない、あるいはテンポラリー・ビザで期限が切れるという日本人は、直ちに移民・市民権省(DIAC)に連絡してもらいたい」
と発表した。
移民相は、
「DIACでは、日本の状況を考慮し、ビザ延長申請を処理し、あるいは短期のビザが間もなく切れるという人についても、ケース・バイ・ケースで他の措置も提示する」
と述べている。
さらに、日本に滞在しているオーストラリア人で、オーストラリア国籍を持たない自分の子供を連れてオーストラリアに帰国したい場合にもDIACに連絡してもらいたい。
海外で生まれて、親のオーストラリア国籍継承を届け出なかった子供がオーストラリアに入国できるよう適切な手続きを検討する用意がある。
東京の豪大使館職員は、緊急の手続きが必要な場合に備えてこの週末も勤務している。
前回の国勢調査によると、日本で生まれたオーストラリア国籍者は28,000人を超える。
DIACへの連絡は、ウェブページ:www.immi.gov.auまたは電話:131 1881。(AAP)
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NOAA(アメリカ海洋大気局)が発表した今回の地震伝達と津波伝搬のCG映像
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Tsunami Event - March,11,Honshu
http://nctr.pmel.noaa.gov/honshu20110311/
● 地震の伝達
● 津波の伝搬
』
[かもめーる]
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