2011年3月21日月曜日

東日本大震災:メルトダウンは(8)

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● 毎日jp より



毎日.jp 毎日新聞 2011年3月21日 0時45分
http://mainichi.jp/photo/archive/news/2011/03/21/20110321k0000m040124000c.html

福島第1原発:がれき除去に戦車派遣 防衛省

 防衛省は20日、東日本大震災で被災した福島第1原発内の放射性物質で汚染されたがれきを除去し、放水作業を円滑に進めるため、陸上自衛隊の戦車2台を派遣した。
 陸自駒門駐屯地(静岡県御殿場市)所属の74式戦車(約38トン)で、21日早朝に前線基地の福島県楢葉町の運動施設に到着する予定。

 災害派遣での戦車出動は異例だ。

 防衛省によると、津波や爆発などに伴い原発敷地内には大きながれきが散乱しており、自衛隊などの放水や電源ケーブルの敷設作業の障害になっている。
 74式戦車は装甲が厚く、放射性物質の防護能力が高い。
 東電がブルドーザーを手配することも検討されているが、放射性物質の防護能力がないため、戦車の派遣が決まった。
 戦車の前面に土砂をすくう「排土板」を装着することで、ブルドーザーと同様にがれきの処理ができるようになる。
 戦車2台は20日夕に駒門駐屯地を自衛隊の輸送車両に積まれて出発。
 戦車回収車1台も派遣された。




● 74式戦車 水密構造型戦車

 74式戦車とはいかなるものかWikipediaで調べてみる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/74%E5%BC%8F%E6%88%A6%E8%BB%8A


 74式戦車は61式戦車の後継として開発された、第2世代主力戦車に分類される戦車。
 部内での愛称は「ナナヨン」。
 三菱重工業が開発を担当した。

 74式戦車の特徴の一つとして、山地の多い日本の地形に合わせ、油気圧サスペンション(ハイドロニューマチック)による姿勢変更機能を有することである。
 伸縮するサスペンションにより標準姿勢から車高を上下に各20cmずつ変化させることができ、サスペンションを前後左右別々に作動させることも出来るため、車体全体を前後に6度ずつ、左右に9度ずつ傾ける姿勢制御が可能である。
 また、車体の水平を保つことで乗員への負担を軽減する効果もある。

 この特徴的な油気圧サスペンションは姿勢制御機能のためストロークが大きく、悪路での走破性が他国の戦車に比較して高い。
 北海道地区に配備されていた74式戦車は、サスペンション内の油圧オイルの凍結を防ぐため油圧を抜き、常に最低車高の状態で格納されていたが、現在ではオイルの不凍性が向上したため、通常姿勢で格納されている。

 水密構造であるため、潜水キットを取り付ける事で2 m強の潜水渡河が可能となっている。

 この密閉効果を利用することで、NBC汚染地域では車内を与圧し、
 乗員を汚染物質から防護すること
ができる。
 潜水渡河の際、操縦手は雨衣を着用する。


● 油気圧サスペンションにより車体を前に傾斜させている様子


● 隊員と比較して車高が低い事が分かる




共同通信 2011/03/21 08:11
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011032101000108.html

冷却機能、回復急ぐ 電力復旧の2、5号機

 東京電力は21日、東日本大震災で被害を受け、外部からの電力供給が復旧した2号機で、中央制御室や原子炉建屋内の機器の点検を進めた。
 安定的な電力で機器類が動かせるようになれば、原子炉や使用済み燃料プールの冷却機能回復につながる。

 2号機は、原子炉格納容器につながる圧力抑制プールという設備が爆発で損傷した。
 原子炉建屋は壊れておらず、冷却のため外から放水するのは難しいことから、東電は電力を復旧させて中央制御室や測定機器を動かし状況を把握。その上で、原子炉や燃料プールを冷やすための具体的な方法を決めたいとしている。

 経済産業省原子力安全・保安院によると、電気系統の部品などで交換が必要なものがあり、作業には2~3日かかる可能性もある。

 2号機とともに5号機でも、外部からの電力が一般家庭のブレーカーに当たる「受電設備」まで復旧しており、それぞれに隣接する1、6号機とともに作業を急ぐ。

 20日午後9時半に始まった東京消防庁による3号機の燃料プールへの放水は、予定を延長して約6時間半続いた。
 推定放水量は1170トン。自衛隊も21日、4号機の燃料プールに前日に続いて放水した。

 放射線量が高く、放水作業の妨げになっているがれきを取り除くため、自衛隊の戦車を投入することや、長いアームで高所から注水できる「生コン圧送機」の使用も検討されている。






テレ朝ニュース 2011年03月21日 11:48
http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/210321016.html

【原発】燃料プールの水温低下 放水の3・4号機

 福島第一原発では連日、3号機と4号機への放水が行われています。
 自衛隊が行った上空からの調査で、使用済み燃料プールの水温が下がっていることが確認されました。

 使用済み燃料プールの水位が下がり、水温の上昇が問題となっていた4号機では、自衛隊が21日朝、消防車12台で約90トンの放水を行いました。
 3号機でも、東京消防庁が午前4時ごろまで連続放水を行いました。
 これまでの放水量は、3号機と4号機で約4000トンになりました。
 自衛隊が行った上空からの調査で、水温が84度を超えていた4号機のプールは20日、42度以下まで下がったことが確認されました。
 また、3号機の水温も62度まで下がっていることが分かりました。

 自衛隊は近くの施設に74式戦車を待機させ、放水作業などの妨げとなっているがれきの撤去作業を行う態勢を整えています。






YOMIURI ONLINE 2011年3月21日17時50分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110321-OYT1T00477.htm

放射線量に変化なし…灰色の煙出た3号機周辺

 原子力安全・保安院は21日夕、福島第一原子力発電所3号機から灰色の煙が上がったことについて記者会見し、原子炉周辺の放射線量には特に変化はみられないと説明した。

 また、3号機には通電していないため、漏電やショートは考えにくいとしたが、原因は不明だという。

 午後5時15分現在、煙の量は少なくなっているが煙が出続けている。





== 東日本大震災 == 



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