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● 「Suport for Japan」を演説するオバマ大統領
昔、『ちょっとおかしいぞ、日本人』という本があった。
読んでみたのだが、どうにも判らなかった。
著者はアメリカは正しいという考え方を盲目的に信じ、その論理で日本のさまざまな行動を「おかしいぞ」と切り刻んでいた。
読書後の感想は「ちょっとおかしいぞ、千葉敦子」であった。
でも昨今は、こういう千葉風の考え方は受け入れられていない。
アメリカに正義のあった西部劇時代は終わったということである。
たとえば最近は『イギリス人はおかしい』」という本まで出てきている。
さて「ちょっとおかしいぞ、アメリカ人」といった記事から。
『
ここヘンJAPAN 2011年03月22日07時00分
http://news.livedoor.com/article/detail/5430587/
アメリカは日本よりもパニック
● オバマ大統領演説:没頭の1分半
オバマ米大統領の演説
動画の中でオバマは福島の原発で生じた放射能がハワイ・アラスカを含むアメリカ本国まで届かない事を宣言している(2:23あたりで)。
「アメリカまで届くわけないじゃないか」
と思われるかも知れないが、そんな心配さえ起こさせてしまうのが、アメリカメディアなのである。
日本では、買い占め問題や停電問題があがるものの、ヒステリックなパニックは起こっていない。
むしろ、電車は走っているし、町の人はせっせと働いている。
しかし、アメリカのCNNや政府の対応を見る限り、完全にパニクっていると言って過言では無いだろう。
ここ一週間、被災地の状況を悲しいBGMと共に日々流し、かつ原発の放射能の問題では、日本はもう一巻の終わりと言わんばかりと報道している。
アメリカの科学国際安全保障研究所(ISIS)は 15日に福島の原発問題は危険度レベル6に近いと声明を出しており、チェルノブイリ原発事故に並ぶレベル7に達する可能性があるとも言っており、日本が発表するレベルとの違いから反応の機敏さがわかる。
そして、日本政府が福島原発から30km圏内にいる人に対して避難勧告を出しているのに対して、アメリカ政府は在日大使館に福島原発から80km以上離れるように勧告をだしている。
終いには、全アメリカ人国籍の人に日本から離れる事を勧告しているのである。
その過敏すぎる反応は、日本にあるアメリカ大学の生徒にも反響している。
彼らの両親がアメリカ政府や大学本校に問い合わせをし、モンスターペアレント並に抗議をしているのである。
ある友人の話では、彼の両親が完全にパニックを起こしてしまい、
「今週までに日本全土が被曝するのよ!すぐに逃げなさい!」
とまでも言ってくる次第。
ただ、これは大げさな話ではなく、実際にこう思っているアメリカ人は少なくないのであろう。
先日、その友人に大学から緊急メールが届いた。
「U.S.ガバメントより避難伝達が来ている。
アメリカ人およびアメリカ国籍を所有する者は、
日本から避難することを奨める。
米国務省はその人らの為にアジア圏への渡航を手配している。」
実際、成田空港には17日から連続してアメリカ人の為にチャーター機が到着していると。
過剰と思われるかもしれない。
しかし、それより以前にフランス政府は同様な対応を日本にいるフランス人に伝達しているし、他にも各国がそれに似たような対応を続々行っているのである。
私達の原発問題に対する意識や姿勢が、彼らと違うのは明らか。
ただ、実際のところ、誰が正しいかはわからないのである。
そもそも、この違いには日本の原発に対する判断基準が海外とは違う事からきているかもしれないからだ。
もしくは、報道内容や海外メディアが得ている情報と私達、日本人が得ている情報が違う事から生じてきてしまうのかもしれない。
情報社会の中であらゆる情報が溢れかり、どの情報が本当に正しいのかは、後になってみないとわからない。
だからこそ、情報を取捨選択し、どう行動に移すかが大事になってくるのである。
最終的に、全ては個人の責任になるのだから。
パニックになるのではなく、冷静になって物事を見極めるのが最も賢い選択なのかもしれない。
』
「まるで無声映画を見ているみたい」というのが中国人だが、なら韓国は。
『
中央日報 2011.03.22 16:06:3
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=138400&servcode=100§code=140
【時論】日本人の秩序意識、教育から生まれる
隣国の日本が史上最大の強震と津波の余波で苦痛を経験している。
さらには破損した原子力発電所が日本人の安全を脅かし、非常に心配だ。
こうした絶望と恐怖のるつぼの中でも、日本人は特有の秩序意識を発揮し、世界を驚かせている。
数年前の阪神・淡路大地震当時もこうした姿は目撃されたが、その時はただ局地的な被害だからそうだろう思っていた。
米国に留学した当時、数十人の命を奪った地震を経験したことがある。
当時、破損した商店街で窃盗行為する姿を目にしながら、
「先進国の市民も大きな災難の前では同じなのか」
と感じた。
しかしメディアを通して接する日本人の態度は驚くほど落ち着いている。
窃盗どころか、恐慌の状態による無秩序や極端な行動も見られない。
ある外国人目撃者は
「ぞっとするほど冷静で節制された対応」
と表現した。
被害地域でもないのに放射性物質に関するデマが広がる韓国とは対照的だ。
では、日本人の成熟した市民意識はどこからくるのか。
その答えは日本の教育に見いだせそうだ。
周知の事実だが、日本は教育を通して公衆道徳と秩序をとりわけ強調する。
日本の児童が町内の託児施設で真っ先に習うのは整頓・静粛・清潔などだ。
3歳にもならない子どもが遊び場から戻り、靴を並べて、手を洗って食卓に座り、「いただきます」を話す姿は、厳かな感じさえする。
日本の幼稚園、小中学校では、道徳教育が非常に重視されている。
韓国の「正しい生活」や「道徳」のように別に教科を運営するのではなく、学校教育活動の全般にわたり道徳教育が実施されている。
道徳教育に対する指導の責任も校長・教頭・担任・教科教師の全員にある。
道徳教育を教育の基本、核心と認識しているということだ。
日本の道徳教育は他人に対する配慮を出発点とする。
道徳教育が目標にする主要徳性は社会の秩序と規則遵守、法の尊重、公衆道徳、社会奉仕、責任完遂などだ。
親に対する孝行と教師に対する尊敬、そして愛国なども特記するに値する。
しかし決して国粋主義をあおるものではない。
学年が上がるほど個人の社会的責務を強調するという点も日本道徳教育の特徴とみられる。
結局、日本は道徳教育を通して他人に配慮し、ともに生きていく生活方法を教え、その過程で適切な訓育を認める。
こうした教育を通して、日本人は公共の善のために個人の欲求を自制し、権利の主張よりも義務の履行を前面に出す姿勢を学ぶようだ。
筆者には日本を盲目的に美化しようとする意図は全くない。
日本はユートピアではない。
日本にもあらゆる種類の犯罪者がいて、世界的に悪名高い暴力団組織もある。
日本の学校にも飲酒・喫煙・性・暴力などの問題は存在する。
しかし国難の危機状況で表出する日本人の成熟した市民意識、そしてこれを可能にする日本の教育は、私たちが見習うべきだろう。
日本の秩序意識を全体主義の残滓と見る視点もあり、訓育を許す道徳教育を学生人権の侵害と批判する人たちもいる。
地震と津波に対する日本人の秩序整然たる対応が強要されたものなら知らないが、自発的な行為に対して全体主義を云々するのは正しくない。
さらに他人に対する配慮に基づいた公衆道徳の教育のために学校が使う適切な訓育を人権の侵害と見れば、これは学生の人権に対する行き過ぎた拡大解釈だ。
私たちはいま先進国への進入を念願しており、このために最も切実なのは成熟した市民意識だ。
成敗のカギは結局、教育にある。
』
欧米人と同じく「ぞっとするほど冷静」な日本人に何か恐怖をいだいている。
思うにやっぱり
『どこかおかしい「日本」と「日本人」』
となるのでは。
やはりこりゃ、不気味だよ。
== 東日本大震災 ==
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