2011年3月17日木曜日

東日本大震災:略奪とは

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● 生きていくためだから




ロケットニュース24 2011年03月16日06時18分
http://rocketnews24.com/?p=80947

 宮城県・仙台の食品等が保管されている倉庫から、カップラーメンやその他の食品などを盗む人たちの姿が、動画として動画共有サイトYouTubeに掲載されている。

 この動画には、倉庫を管理しているスタッフの姿も映されているが、そのスタッフの目の前で堂々と略奪行為が行われており、非常に心が痛む動画となっている。
 スタッフは略奪している人たちを注意せず、ただ呆然とそのようすを見ていた。
 状況が状況だけに、注意できないのだろう。

 倉庫の1階は水浸しになってしまったため、盗まれても仕方ないと思ったようだが、
 「上(2階)だけはあがってもらいたくないんだけどな。
 鍵かけたんだけどダメだった……」
とも語っており、泥棒に対して釈然としない気持ちをコメントしている。

 動画を撮影している間にも複数の人たちが倉庫にやってきており、食品や酒などを盗んでいた。
 自動車で倉庫に訪れ、どんどんカップラーメンなどの食品を詰め込んでいる人がいた。
 この動画を撮影している人も、どんどん盗まれていくようすを見ながら葛藤しているのがわかる。

 盗んでいる人たちは、目の前にいるのが倉庫のスタッフであることを知っているのだろうか?
 食料が足りずに困っているのは理解できるが、泥棒は許されるものではない。


http://www.youtube.com/watch?v=018lyN_sztM


 「略奪」というのは暴力的行為を伴うものではないのだろうか。
 ここでみるのは「泥棒」だが、でも、一概に泥棒を非難できるとも思えない。
 ここの人が言っているように、生きていくためだから
 もし、「ダメ」といえば、彼らもやらないだろう。
 放棄されたもの、捨てられたものという判断のほうが正しいと思うのだが。
 日本人の心情としては「泥棒は許されるものではない」となるのだが。
 所有者が「イカン」と言わない限り、犯罪行為にはならない。
 所有者は状況が状況だけに見て見ぬふりをしている。
 非常時、「生きていくため」という言葉で納得するほうが、胃の腑に落ちやすい。

 下はYoutubeをカメラに撮ったもので、同じものです。
 Youtubeが正常なら不要なものです。
 新聞社のYoutubeは一定時間過ぎると消去されていきますので要注意です。 

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CNN.co.jp 2011.03.14 Mon posted at: 08:52 JST
http://www.cnn.co.jp/usa/30002136.html

震災下でも「文化に根ざす規律」 東京滞在の米学者

(CNN) 略奪行為も、食料を奪い合う住民の姿もみられない。
 震災下の日本で守られる規律は、地域社会への責任を何より重んじる文化のたまものか――。
 東京に滞在している米コロンビア大学の日本研究者は、大地震への日本人の対応をこう評価した。

 同大ドナルド・キーン日本文化センター所長のグレゴリー・フルーグフェルダー氏は会議のため来日し、11日の地震発生時は東京の国会図書館内にいた。
 「図書館は閉館を1時間半遅らせた。通常のスケジュールが変更されるのは非常に珍しいことで、災害の規模の大きさがうかがえた」と振り返る。

 深夜になって地下鉄が運転を再開した時、きちんと列を作って待つ人々の姿に感銘を受けたという。
 「普段から社会的秩序と規律が守られているため、日本人は習慣通りの行動を容易に続けられるのだろう」
と、フルーグフェルダー氏は話す。
 日本文化の根底にある共同体意識は、災害のストレス下で平時よりさらに強く働いているというのが、同氏の見方だ。
 「looting(略奪)という行為は日本では発生しない。
 われわれがこの言葉から受けるのと同じ意味を持つ日本語の単語が存在するかどうかも疑わしい」という。

 米ボストン大学で日本文化を研究する人類学者のメリー・ホワイト教授は、
 「米国社会で略奪が起きたり秩序が乱れたりするのはなぜかを考える必要がある」
と話す。
 同教授によれば、背景にあるのは社会的疎外や階級格差の問題。
 「日本にも疎外や格差はある程度存在するが、暴力に訴えたり、他人の所有物を奪ったりすることは文化的にとにかく受け入れられないのだ」
と、同教授は分析する。

 フルーグフェルダー氏によれば、米国人は個人主義に基づいて行動する。
 自分の利益を守るために全力を尽くし、他人も皆そうするという共通認識の下に、「見えざる手」ともいうべき秩序が生まれる。
 「日本人の場合は違う。秩序は集団や地域社会から、個々の要求を均等化するものとして発生する」
と、同氏は語る。
 こうした傾向は大地震からの復興に役立つかとの問いに、同氏は「ひと言でいえば、そうだ」と答えた。




朝鮮日報 記事入力 : 2011/03/17 13:57:42
http://www.chosunonline.com/news/20110317000055

東日本巨大地震:苦境の中で光る忍耐力と互助の精神
揺らぐ日本列島、揺るがぬ日本人



 「近所には高齢者が大勢います。この飲み物を持っていって、分けてあげようと思います」

 15日午後、宮城県多賀城市内の倉庫前。
 ある男性(61)が、自転車の後ろにコーヒーや飲料水を2箱、ゴムロープで固定していた。
 水や食糧などの救援物資が円滑に供給されないことを受け、ある商店が被災者のために無料で提供した飲み物だった。
 この男性は、11日に発生した地震のため半壊し電気も水道も途絶えた家に、家族5人ととどまっているが、それでも外出が困難で救援物資を受け取りに行くことすら厳しい近所の高齢者のことを気にかけていた。
 「食べるものはほとんど底を尽いていますが、政府に大きな不満はありません。
 公務員は、もっと急ぐべきほかの仕事を処理しているのだから、理解しなければ」

 第2次大戦以降、最大の国難に直面している日本で、この男性のような人は珍しくない。
 日本人は、特有の忍耐力と克己心、冷静さで危機に耐え、困難になるほど助け合い、他人を思いやる国民性を発揮している。
 日本列島は揺らいだが、日本人の心は揺らいでいない。
 AP通信は
 「大混乱の中でも、略奪や盗みなどの犯罪はほとんどなく、腹を立てたり不親切な日本人を見かけることもないことに、西洋の記者たちが驚いている」
と報じた。

 宮城県石巻市は、県を代表する漁港で知られる都市だが、今回の地震で大きな被害を受けた。
 同市内の大学では、住民700人が避難生活を送っている。
 気温は零度を下回ったが、教室への暖房供給はない。毛布どころか、段ボールを広げて床に敷き、新聞紙をかぶって横になり、一日3食、バナナで腹を満たしている。

 大勢の生存者たちが、野宿同然の生活を強いられているにもかかわらず、ほとんどの人は冷静な様子で、行方の分からない家族を探しに出掛けたり、町内を片づけたり、あるいは救援物資が届くのを静かに待っている。
 足りない救援物資を少しでも多く手に入れようと、住民同士が争いを繰り広げたり、役場に押しかけ
 「救援物資がなぜ来ないのか」
 「生計対策を出せ」
と抗議する様子は見られない。

 原子力発電所の爆発事故で放射線漏れの恐怖が広まっている福島県の住民たちも、おおむね政府の避難指示に従い、冷静な態度で状況を注視している。
 ガソリンスタンドに並んだ数百台の車の列にも、割り込みをしたり、
 「もう少しくれ」
と要求する人はほとんど見当たらない。

 避難所生活を送る外国人を気遣う人もいる。
 宮城県仙台市を旅行中に地震に遭い、名取市内の避難所に滞在しているカナダ人(24)は
 「不便はあっても、外国人により気を配り、公務員の助けがなくても非常事態に対処する人々の姿が印象的だ」
とAFP通信のインタビューで語った。

 米国の週刊誌『ザ・ネーション』は16日付の社説で
 「世界で唯一原爆を経験し、それでも国を経済大国に育て上げた日本人は、今回も冷静さを保ち、国家の指導者に従って危機を克服するだろう」
との見方を示した。


 前のyoutubeのように泥棒はいないわけではないのです。
 ただ、暴力的でないだけだと思います。



 社会ニュース関係のYoutubeを。


http://www.youtube.com/watch?v=l-qwgr7pxJU&feature=player_embedded


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 やはり一部では「略奪」「強奪」も発生しているようです。


ロケットニュース24 2011年3月18日
http://rocketnews24.com/?p=81322

被災地は最悪の状況か
女性から食べ物を奪い、救援物資車を狙って強奪

 元レーサーであり会社社長でもある藤岡謙志さんが、マスコミが報じない被災地の最悪な状況をブログで伝え、物議をかもしている。 
 藤岡社長は自身の公式ブログに
 「被災地では、食べ物の取り合い」
 「いたる所で大の大人が食べ物を取り合いケンカ」、
 「子どもや女性や弱い者から食べ物を奪っています」
と被災地の現状を書いており、多くの人たちがショックを受ける状態となっている。

 少ない食べ物を奪い合い、人間同士が争い、女性や子どもから食べ物を奪う状況。
 もしこれが真実だとすれば、事態は非常に深刻であり、世界が伝えているような
 「日本人のモラル意識の高さ」
は崩壊しているといえるでしょう。
 もちろん一部の被災地だけだとは思いますが……。
 以下は、藤岡社長のブログに書かれていた実際に被災地から避難してきた方の言葉です。

・藤岡社長のブログ記事
 「テレビでは、物資が届き始めたとか伝えてますが、テレビで放送していない、できない被災地の避難所には、ほとんど届いていません。
 暴動は既に起きています。
 本当に切羽詰まった状態です。
 この一週間、家も服も食べ物も、水も電気もガスも無いんですから。
 テレビでは放送しない、歌津地区、塩釜地区、七ヶ浜地区、多賀城地区など私の実家の直ぐ隣町でも起きてます。
 テレビでは語らない、テレビでは映さない真実があります。
 被災地では、食べ物の取り合いです
 いたる所で大の大人が食べ物を取り合いケンカです。
 子供や女性や弱い者から食べ物を奪っています。
 流れてきた魚や、落ちてる物を食べています。
 個人で救援物資を運ぶ車を狙って強奪しています。
 避難している家のガラスを割り、強盗が多発しています。
 本当に酷い状況です。
 正直、僕も怖いです。
 本当の被災地に個人で物資を届けられないのはこう言う事があるからなんです。
 物資を提供してくれている皆様。
 関係者の皆様。
 どうしたら、テレビで放送されていない地区に届てもらえるのでしょうか。
 最善を尽くして頂いているのはわかっています。
 届けに行くガソリンが無いのもわかった上で書いています。
 僕が、ブログに書くことで、何が変わるのか、何の為になるのか・・・・それは全くわかりません。
 でも、伝えずにはいられませんでした。
 不快に思われた方がいたら申し訳ございません」(引用ここまで)

 以前、『北斗の拳』という漫画が話題になった。核の炎で包まれた世紀末を舞台とした漫画である。
 そこでは弱者から食べ物を奪い、襲い、殺すなどの信じられない未来描写があったが、それが現実のものとならないように祈りたい。

 最後に藤岡社長は
 「被災地の皆様、その周辺の皆様。
 常に一人にならないようにしてください。
 家に居る方は、カギをきちんとかけて下さい。
 パニックにならないよう気持ちを強く持ってください。
 救けは必ず来ます。必ず」
とコメントしている。


 生きていくにのんびりはしていられない。
 切羽詰まってきている。
 略奪でも強奪でもなんでもしなければならない状況に進んでいるようだ。
 お行儀よくしては居られなくなってきているようだ。




== 東日本大震災 == 



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