2011年3月17日木曜日
東日本大災害:救助いろいろ
● イギリス救助隊
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ロケットニュース24 2011年3月17日
http://rocketnews24.com/?p=81192
イギリスの救助隊、書類不備で何もせず帰国
東日本大震災の被災地で救助にあたるべく、イギリスから国際災害救助隊(以下IRC)が到着した。
過去に31もの災害救助の経験を持つベテラン部隊に期待がかかったが、なんとこの救助隊、何もしないまま自国へ引き返してしまった。
12名の救助隊員は日本側の要請に応えて出動したが、入国に必要な書類をイギリス大使館が用意できなかったため、被災地入りどころか空港からも出ることのないまま帰国することになったという。
「経験も実績もあり、しかも我々を必要としている人々がいるのに、まさか自分の国に阻まれるとは……」
と、隊員たちは怒りをあらわにしている。
IRCは民間企業および個人からの寄付金で活動する国際救助隊。
国連にも登録しており、1981年に結成されて以来世界各地の災害地域における救助活動を経験してきたが、こんなことは初めてだという。
レイ・グレイ隊長によると、IRCは日本からの救援要請に応える形で来日したが、災害救助の慈善団体であるという旨の書類がイギリス大使館から発行されるまで入国許可が下りないと言われ、空港で2日間足止めを食ったあげく帰国を余儀なくされたとのこと。
一方大使館側には別の言い分があるようだ。
ウィリアム・ヘイグ外務次官は、大使館はIRCおよび外務省双方と連絡を取り鋭意対応中であったとしたうえで、
「日本側が移動手段や通訳などを手配できないため自分達で用意するよう通達されていたのに、IRCはこれらの準備を怠ったまま入国しようとしていた。
活動に困難をきたすことは明確で、それを都合よく大使館に責任転嫁しているに過ぎない」
と述べている。
どちらにせよ善意が被災地まで届かなかったことは非常に残念である。
本当に必要な救助を紙一枚が阻むようなことは、今後起こらないようにしてもらいたい。
参照元:DailyMail(英文)
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スポーツ報知 2011年03月17日
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20110317-OHT1T00009.htm
渡辺美樹氏「まるで戦場でした」宮城県と物資ピストン輸送ルート確立
東京都知事選に出馬を表明している「ワタミ」の前会長・渡辺美樹氏(51)が16日未明、救援物資を運び込んだ宮城県から東京に戻った。
渡辺氏は、壮絶な現地の様子を目撃。
宮城県との間で、水や食料をピストン輸送するルートを確立し帰ってきたことを明かした。
渡辺氏は15日午前5時に自宅を出発。
総勢5人で、13トントラックにミネラルウオーター2リットルを1440本、野菜ジュース3600本、マスク1万枚を積み込み、さらに途中のサービスエリアでも協力者から物資の寄付を受けて北上した。
「高速道路はうねり、ひび割れて、地震の爪痕がハッキリ分かった」
と渡辺氏。
山形県との県境の笹谷トンネルを抜けると、道路状況はさらに悪化し
「建物の煉瓦(れんが)もはがれ落ちていた」
という。
宮城県庁に着いて物資を引き渡したのは午後4時。
「親族を捜す人たちであふれかえり、対策本部では自衛隊の皆さんの声が響き渡り、まるで戦場でした」
現地に駆けつけたのは、渡辺氏が代表理事を務める公益法人「スクールエイドジャパン」(SAJ)の仙台支部長からのSOSが発端。
助けに行きたくても一般車両は現地入りできないが、今回は事前に宮城県の許可証を取ることができた。
「一般の人が宮城県内に物を運び込んだのはこれが初めてだそうです」
と渡辺氏。
同県の三浦秀一副知事と面会し、SAJやワタミグループ、個人の寄付で数千万円の原資があることを伝え、トラックで今後もピストン輸送を続けるルートを確保。
渡辺氏は午前4時30分、“弾丸救援”を終えて帰宅。「とにかく水と食料を」との訴えがあったため、次はカップラーメンや水を載せ、週明けにも第2陣が宮城県入りするという。
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知事選挙を控えた売名行為だ、という批判もあるようだが、自ら救助物資のトラックで現地入りするというのは、知事選挙に向けて災害地の実情をみるということから、端的に勇気のいることだと思う。
一方で「天罰」というちょっと痴呆気味の老人もいる。
口先でやり込めるよりも、身体を動かしてほしい。
これからの復興にはどうしても、身体の動かせる人が欠かせない。
やはり、若い行動力のある人の方を期待してしまうのは、いたしかたのないことだろう。
ten news で放送された JNNの仙台市内の救出映像。
== 東日本大震災 ==
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