2011年3月19日土曜日

東北沖大地震:一億円寄付する

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● イチロー



 あの津波の惨状をみたとき、すぐに思った。
 寄付をしよう。
 そのくらいしかできることはない。
 「一億円ほど」
 でも、ぐずぐずしていたら、イチローに先をこされた。
 と、かっこいいこと言ってみたが、どこに一億円なんてある。

 築30年くらいの古い団地の借家住まい。
 この前、台所のシンクが壊れ水漏れして交換してもらった。
 とまもなく、先日は2階のトイレからの水漏れでカーペットと1階天井が水浸し。
 そして3日ほど前にやっと故障していた電気レンジのスイッチの交換が終わった。
 3週間ほど不便を味合わされた。
 現在、トイレの換気扇は動かず止まっており、ひび割れの入ったリビングのサッシのガラスと、ぼろぼろになってしまっている2階の北に面する窓の網戸がある。
 なにしろ、あっちこっちが不具合になってきている。

 なのに、来月から家賃が値上げされる。
 4週間で20ドル(日本円で1,600円)も。
 それでグダグタ言っている程度の老人。
 逆さにフロうにも、フル前から、ない。
 とても一億円なんて。
 そうだ百万円くらいなら日本にあるだろう。
 "あってもいいよな!"
 エートと調べてみた。
 年間にもらう年金が36万円弱、月あたりで3万円。
 海外にいた期間が長いので、年金を収めていない。
 ただその期間は「空年金」としてカウントされるので、それまで収めた金額に対する計算で老齢年金が支給される。
 ちょっと買いたいものがあると日本からもってきたカードで、預金残金を調べながらサインをしている。
 せいぜい掻き集めても10万円に満たない。
 これではちょっとさびしい。
 老人の最後の良心の花道が消えてしまうではないか。

 でも、話は大きいほうがいい。
 「イヤー、1億円寄付しようと思ったら、イチローに先をこされてしまいましたよ、わっはっは!」
 そう言ってみたいものだと思う。
 カラ元気でも明るいほうがいい。
 「いったい、これから日本はどうなるんだろう?」
 そればかりのため息の日々である。


シネマトゥデイ 2011年3月19日
http://www.cinematoday.jp/page/N0031152

マリナーズのイチロー選手、
 義援金1億円を日本赤十字社に寄付


 [シネマトゥデイ映画ニュース] マリナーズの外野手として活躍する日本を代表する野球選手イチローが、東日本大震災への義援金1億円を彼が所属するマネジメント会社「バウ企画」を通して、日本赤十字社に寄付していたことが明らかになった。

 今回のイチロー選手の寄付はマリナーズのウェブサイトでも報告され、さらにマリナーズは4月8~13日まで行われるクリーブランド・インディアンズとトロント・ブルージェイズの試合で観客にも日本への支援を呼びかけるようだ。
 これまでイチロー選手は、阪神大震災の時にも寄付し、霧島連山・新燃岳噴火の被害を受けた宮崎県にも、ふるさと納税制度を使って寄付をしていた。

 一方、マリナーズの親会社である任天堂はすでに3億円に義援金を送っていることも明らかになっている。
 今回のこの支援についてマリナーズのCEOのハワード・リンカーンは
 「マリナーズは、これまで多くの日本のファンや日本の業界から支援を受けてきました。
 これからの復興に向けて、我々の思いや願いはあなたがと共にあります」
とコメントを残している




時事.com 2011年03月19日
http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2011031900216

イチロー、義援金1億円=米大リーグ

 米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手が東日本大震災の被災者への義援金として、自身のマネジメント会社を通じ1億円を日本赤十字社に寄付したことが19日、分かった。自身の公式サイトで明らかにした。
 イチローのコメントなどは掲載していないが、震災に関する情報を収集し、寄付を決断したという。




スポニチ 2011年3月19日
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2011/03/19/kiji/K20110319000453760.html

イチロー史上最高!義援金“イチ億円”で頑張れ日本

 マリナーズのイチロー外野手(37)が18日、東日本大震災への義援金として1億円を日本赤十字社に寄付した。
 同選手の所属事務所が明らかにした。
 今回の震災では国内外の多数のプロスポーツ選手が義援金寄付を表明しているが、1億円は過去にも例がない日本人プロスポーツ選手史上最高額。
 今や日本にとどまらず、世界的プレーヤーとなったイチローが、被災者救援と被災地復興のために破格の金額の寄付を決断した。

 被災地で苦しむ人々のために、イチローが行動を起こした。
 これまでは、震災の詳細な状況が分かっていない段階でのコメントは差し控えてきた。
 日増しに大きくなる被害状況に対して、被災者のために何ができるか。熟慮の末に出した答えが、1億円もの義援金寄付。
 今季の年俸1700万ドル(約13億9400万円)を考慮しても、その額は破格だった。

 05年1月には、松井(現アスレチックス)がインドネシア・スマトラ沖地震の津波被害による復興支援のため、5000万円を寄付。
 17日には日本ハムのダルビッシュが今回の被災地に同額の5000万円を寄付すると発表した。
 その倍額の寄付金は、日本のプロスポーツ選手の義援金としては史上最高額だ。
 イチロー自身、オリックス時代の95年1月に神戸市西区の選手寮で阪神・淡路大震災に遭った。
 当時を振り返り「本当に命の危険を感じた」と語っているように、被災者の苦しみを知るからこそ、今回の寄付につながった。

 イチローは過去にもさまざまなチャリティー活動を行ってきた。
 これまでは、それを公表しない姿勢を取ってきたが、今回はあえて発表した。
 その経緯について、所属するマネジメント会社「バウ企画」の岡田良樹代表は「今回は例外的なケースです。
 日本の国そのものが大きな苦境に立たされているから」と説明した。

 未曽有の大震災だけに兆単位の被害額になるのは確実で、一個人としての寄付には限界がある。
 だからこそ自分自身が精いっぱいの行動を起こし、それに続く野球選手、プロスポーツ選手、ひいては日本、世界の人々に救済の輪を広げたい――。
 あらゆる枠を超えて復興支援を、とのイチローの強いメッセージと言えた。

 この日はオープン戦に出場せず午後に軽めの練習を行った。
 練習後にファンのサインの求めに応じる姿は普段と変わりなかった。
 その口数は決して多くないが、日本人報道陣には「大丈夫ですか」と声を掛けて案じている。
 あえて公にした1億円の寄付。
 そこにはイチローの、被災地を思う気持ちが込められている。

≪イチローの主な社会貢献活動≫

 ★寄付 オリックス入団時の92年に、契約金から100万円を神戸市に寄付。
 98年に阪神・淡路大震災からの復興へ兵庫県に1000万円、出身地の愛知県にも社会福祉のため同額を寄付。
 ★年間席 96年からグリーンスタジアム神戸の年間席を購入し阪神・淡路大震災で被災した野球少年を招待。
 地元であるナゴヤドームでも招待用の年間席を購入した。
 ★慰問 99年の台湾大地震後にチームのチャリティー慰問に同行。
 左手首骨折からのリハビリ中ながら親善試合に出場。
 ★寄贈 00年9月に集中豪雨による水害に見舞われた愛知県へ、救援物資として衣類など1300万円相当を寄贈した。
 ★ふるさと納税 今年2月に鳥インフルエンザや新燃岳火山噴火などで苦しむ宮崎県に、ふるさと納税制度を利用して1000万円を寄付。





25today.com 2011年3月19日
http://www.25today.com/news/2011/03/10_31.php

不明オーストラリア人、10人に減る
捜索救助隊、役目を終えて帰国に

 3月11日当時、地震・津波被災地に滞在していたと想像され、その後連絡のつかないオーストラリア人は、一時100人を超えていたが、現在は10人になった。

 オーストラリア外務貿易省(DFAT)では、オーストラリア国民向けの日本への渡航情報で、本州の東京地方から北への旅行は、必要がない限り避けるようにと警告している。
 また、この地域に滞在しているオーストラリア国民に対して、必要がない限りこの地域から退去するよう勧告している。
 また、DFATによれば、オーストラリア放射能保護核安全局(ARPANSA)の最新の勧告として、事故の福島第一原発から半径80km以内に滞在しているオーストラリア国民に対して、安全措置として80km圏外に退去するよう呼びかけている。
 また、他の地域を旅行するオーストラリア人も十分警戒するよう呼びかけている。

 政府は、当面避難用フライト・チャーターなどはせず、各自で旅行手配をするよう求めている。
 しかし、間近の航空券購入は通常かなり高額で貧乏旅行者には買えない場合もあり、空港で受け付けている外務省職員が航空料金を緊急貸出する場合もある。

 一方、被災現場がすでに捜索救出段階を過ぎ、遺体回収、被災現場片付けの段階に入っているため、オーストラリアが派遣した都市捜索救出チームは、3月 19日には荷物をまとめ帰国準備を始めている。
 ただし、空軍のC-17Aグローブマスター輸送機はもう1週間の予定で日本国内に留まる。

 スティーブン・スミス国防相は、
 「太平洋支援作戦」で、日本側の被災者救済活動を支援するため、C-17A駐日の1週間延期を許可した。
 スミス大臣は、
 「日本国内でC-17A軍用機での支援を行っているのはオーストラリアとアメリカだけだ。
 オーストラリアは、日本で活動している国防軍チームを誇りに思う」
としている。
 同軍用輸送機は、災害直後から日本に飛び、絶え間なく救援チームや救済物資の輸送を行ってきた。
 飛行機は氷雪をついて飲み水を被災地に運び、沖縄の救援関係者や物資を被災地に運ぶこともした。
 この活動は事実上オーストラリア・日本・アメリカ3国の戦略協力関係を実証し、今後この規模の災害がアジア太平洋地域で起きた場合にも直ちに救援体制を整える見通しがついた、と述べている。

 また、ロバート・マクレランド法務長官は、救助犬2頭を含め、72人の救助チームは、南三陸の町で非常に困難な条件をついて捜索救助活動を行った。
 被災地は完全に破壊されており、隊員らは壊れた建物の下をくぐり、燃料、通信手段の不足などロジスティックな困難を押して作業を進めた。
 しかも気象条件は気温がマイナス17度という極寒の中、仮宿舎で寝泊まりすることもあった。
 しかし、隊員の安全に危険はない。
 しかし、捜索救出段階が過ぎた今、これ以上隊員を被災地に置いておく理由はない。
 アメリカ、イギリス、ニュージーランド、ドイツ、スイス
の救出チームもすでに帰国している、と述べている。(AAP)







[◆ 後日の話]

 世にはいろいろな人がいる。
 一億円の寄付に、「少ない」と文句を言う人もいる。
 寄付とは金額で価値の決まるものだ、多く出したヤツがエライ
というわけだ。
 でも一億円だよ、出さなくったっていいのが寄付だろう。
 出して批判を受けるとはイチローも思わなかったろう。
 いやだね、こういうの。
 

韓フルタイム 2011年03月21日19時00分 提供:韓フルタイム
http://news.livedoor.com/article/detail/5430035/

韓国の「イチローの義援金1億円は少ない」の記事に非難殺到



 韓国メディアが、シアトル・マリナーズに所属するイチロー選手の義援金について
 「ヨン様ほどでもない」
報じたことからネットユーザーから強い非難を浴びた。

 韓国メディア「ukopia」は19日、イチロー選手が地震のマネジメント会社「バウ企画」を通じて、東日本大震災への義援金として約11億ウォン(1億円)を日本赤十字社に寄付したと報じた。

 記事はイチローについて
 「年俸がおよそ1800万ドル(約14億円)に達する日本最高のスポーツスター」
と紹介。
 「“韓流スター”ぺ・ヨンジュンは10億ウォン(約7200万円)を喜んで寄付した」
とヨン様が多額の寄付金を行ったことを引き合いに出し、
 「日本のスーパースターは(ぺ・ヨンジュンと寄付金が)同じような金額であり、(ぺ・ヨンジュンと)対照的な姿をみせた」
とイチローの寄付額は少ないのではないかと指摘した。

 記事のタイトルは
 『“ヨン様” ほどでもないね…10億“とてもケチ”波紋
だった。

 この記事に韓国のネットユーザーたちは強く反発。
 「どうか寄付の額でどうのこうの言わないでくれ…個人がどれだけ稼いでいたとしても10億ウォンは相当な額だ」
 「比較する必要があるのか? 
 ヨン様は韓国では全然人気がなかったのに、『冬のソナタ』のおかげで莫大なお金を稼いだじゃないか。
 イチローは米国で稼いでいるんだし、寄付の額がそんなに重要か?」
 「寄付を多い少ないで判断するな」
 「記者はいくら寄付した?」
 「10億ウォンは大きいぞ」
 「誰がいくら寄付したか比較するのは失礼」
 「なんで稼いだ金額に比例して寄付しなきゃいけないんだ。税金でもあるまいし」
 「寄付することが重要であって金額じゃないだろう」
などといったコメントが多数寄せられた。
 寄付額が多ければ多いほど被災地の復興に役立つのは事実だが、年収と比較して寄付額を比較するべきではないだろう。
 韓国ネットユーザーも、この記事については大きな違和感を感じたようだ。





== 東日本大震災 == 



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