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● やってきた日本の名著:荻生徂徠
この稿をもって「シルバー・カモメール」は終了します。
その最後の稿の登場人物は「荻生徂徠」。
以前に書いたが、以前から注文を出していたが、無視されつづけてきた。
もしかしたら、生きているうちに読むことはきない、のではないかと諦めていたところ。
だが、荻生徂徠は海を渡ってやってきた。
感激。
それも新品同様の中古本。
発売されてそのまま倉庫に眠り、30余年の歳月を経て巷に顔をだしたというほどのキレイ本。
傷一つない。
帯カバーは背の部分が日焼けしているが、破れもない。
新品の月報もついている。
通常「月報付」という案内があっても送られてくると、これがないというのがほとんど。
客寄せパンダみたいなものである。
今回はばっちりついていた。
日本の図書館へいくと日本の名著欄はあり、本そのものは棚にある。
が、開いてみると月報はついてない。
最初から棚に入れるとき、函と月報は除去されている。
図書館によっては月報だけ集めて、まとめて展示しているところもあるが、ほとんどボロボロで破けているのが普通。
薄紙だからしかたがない。
中にはない著者のものもある。
折角の月報だから、コピーしておきましょう。
こんなに上等だということは、とても3千円台の本ではない。
もしかしたらコレクター商品かもしれない。
とすると6千円くらいかもしれない。
そのせいか、なんとこの本をアマゾンに出品していた本屋さんのカタログまでついてきた。
それがなんと手書き。
これ大変だよな。
ご主人はワープロがきらいなのか、それとも商売柄手書きがスキなのか。
載せておきます。
● 手書きのカタログ
なんとなく昔よく散策した駿河台の古本屋さんのイメージを想像してしまう。
ところで私、「本は汚く読め」派。
マーカー片手に、気になる文章に出会うとマーキングしていく読み方。
よって本の古い新しは全く気にしない。
何しろ読んだあとはブックオフでも引き取らないだろうという状態になってしまう。
この本どうするかな。
何か骨董品に傷をつけるような感覚になってくるのだが。
でも本なんぞは、読まないと価値がない。
実をいうと、この本読む予定が立っていない。
時期が時期で意識は東日本大震災にいっている。
三陸沖大地震が起きたとき、2冊の本を読んでいた。
が、この2冊、その部分でストップ。
活字を追っても頭に入ってこない。
しかたがないので、机に積んである。
よって、荻生徂徠を読むなんてとてもだめ。
この大災害の経緯が収まってからになる。
それまでは、静かに本棚に収まってもらっていよう。
最後は奥付を見てみる。
昭和49年12月発行の初版本である。
== 東日本大震災 ==
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