● ほんとうに天罰なんですか!
本人は自分の喋ったことの意味が判っていない。
周囲から言われ、時をおいて
「ああそうか、そうなんだ」
と理解したようである。
つまり、老人的モウロク、いいかえれば誰でも年とれば出てくる痴呆症。
知識人の端にでも名を連ねるなら、そのことを充分理解しないといけない。
一般人の常識とおのが考えとが遙かに遊離しているということを。
自らが痴呆症に陥っていることを認めないといけない。
本人は正常だと思っていても、今回の地震のように自然の力には逆らえない。
体力であれ知力であれ、老いはくる、必ず。
「老いている」ということを自覚すべきである。
「老い」を明らかに突きつけたのが今回の「天罰」発言である。
もう、一般人の常識とは馴染めなくなって
おり、その差を認識できないようであれば我欲だけが優先し、それが正当であり、これでいいと思い込んでしまう。
人に迷惑をかける立場にすでにいる
ということに思い至らないといけない。
それが分からないなら、駆除されることを待つだけになってしまう。
『
時事.com 2011年03月1515日 13::35
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011031500614
「天罰」発言を撤回=石原都知事
東京都の石原慎太郎知事は15日の記者会見で、東日本大震災に関し 「津波は天罰」と発言したことについて、
「被災者の皆さま、都民、国民を深く傷つけた」
と述べ、発言を撤回し、
「深くおわびします」
と陳謝した。
その上で
「かつてない困難な中にある被災者の失意、無念は察するに余りある。
首都の知事として被災地のために全力を尽くす」
と語った。
石原知事は14日に
「津波をうまく利用して『我欲』を一回洗い落とす必要がある。
やっぱり天罰だと思う」
などと発言。
被災者への配慮が欠けるとして批判を受けていた。
』
● 「天罰」ということなかれ!
でも、石原老人みたいな人はどこにでもいるもんだ。
たとえば、こんな人。
『
サーチナニュース 2011年03月14日11時32分
http://news.livedoor.com/article/detail/5412644/
「日本人は犬、助けるな」発言の議員補佐が解任=台湾
台湾の黄昭順・立法院委員は14日までに同委員事務室の趙志勲主任を解任したと発表した。
趙元主任は、日本の東北・関東地方で11日に発生した大震災と尖閣諸島の問題を絡め、インターネットで
「助ける必要はない」、
「日本人は犬だ」
などと表明し、非難が集中していた。
立法院委員は台湾の「議会議員」に相当する。委員の事務所主任は「議員補佐」の役職。中国新聞社が報じた。
趙元主任は12日、インターネットで
「なぜ、日本人を助ける必要があるのか。
釣魚島(尖閣諸島の中国側呼称)をまず考えるべきだ」
との意見を表明した。
「軍を釣魚島に出動させるチャンス」
とのコメントが寄せられると、さらに
「東京を攻めて、数千万人を殺してやりたい」、
「訂正。殺すのは日本の犬どもだった」
などと書き込んだ。
同書き込に対して、非難の書き込みが殺到した。趙元主任の上司にあたる黄委員に対しても「選挙の時に、1票を使って制裁を」などの批判が寄せられた。
黄委員は趙元主任の解任を発表し、取材に対しては
「心が痛む。社会各界の皆さんにお詫びする。
日本の被災者の皆さんにお詫びする」
などと、謝罪の言葉をひたすら繰り返したという。
』
この2人、ひじょうによく似ている。
サーチナニュースというのは面白い。
ことのついでにアンケートをとっている。
『
趙志勲氏の言動は適切でしたか? (単一回答)
①.33%: 相応しくないタイミングで相応しくない言動だった
②.23%: 適切だった
③.26%: 分からない
④.18%: その他
』
つまり、1/3は「相応しくない言動」とするが、「1/4」近くは「適切である」ということである。
石原老人の発言もこれに似たようなものであろう。
3人に一人は石原老人の発言にカチンとくるが、4人に一人はその辛口に納得してしまうということだろう。
どう受け取るかはいろいろあっていい。
私は老人の発言に「カチン、カチン、カチン」ときたので、非難の言葉を書き連ねている。
「老人は引ッコメー」って。
『
朝鮮日報 記事入力 : 2011/03/15 16:01:21
http://www.chosunonline.com/news/20110315000076
【萬物相】日本人の市民意識
韓国語も満足にできない私の娘が日本で暮らし、3歳のときに習った言葉は「順番」だった。
この言葉を教えてくれたのは保育士ではなく、同じ年ごろの子どもたちだった。
滑り台で遊びたかった子どもたちは、先を争うことなく「順番、順番」と言って列を作り、自分の番を待った。
われ先に滑り台で遊ぼうとしていた私の娘も、いつしか「順番」と言って列に並んだ。
日本の母親たちは「他人に迷惑をかけてはいけない」という言葉で家庭教育を始める。
地下鉄では終日「足を組んだり伸ばしたりしたら、ほかの人の迷惑になります」という案内放送が流れる。
『菊と刀』の著者ルース・ベネディクトは
「日本人は他人が自分をどう見ているかに敏感だ」
と語った。
他人に配慮し、自分は節制する「修身文化」だ。
47都道府県は「迷惑防止条例」を定め、他人にひどく迷惑をかける行為を法的に禁じている。
2009年11月、釜山で起きた射撃場火災で10人の日本人観光客が命を落としたときも、釜山を訪れた家族たちは泣き叫ぶのではなく、沈痛な面持ちでひざまずき、むせび泣いていた。
自分の悲哀を表に出すことすら、他人に迷惑をかけることだと考えているためで、日本では葬儀も静かに行われる。
11日の大地震で日本人が示した配慮と市民意識に、世界が感嘆している。
外信各社は日本人の忍耐と秩序を「人類精神の進化」と称賛した。
足を痛めたけが人は、救助隊が到着すると、申し訳なさそうに
「私よりもっと大変な人がいるんじゃないか」
と尋ねた。
生活必需品が不足しても略奪の事態は起こらず、スーパーの前には数百メートルもの行列ができたが、割り込みはない。
東京電力は、14日から地域ごとに輪番で電気を止める計画停電を行うと発表したが、当日午後まではそのまま電気を供給していた。
地下鉄各社が運行を制限し、市民が家庭や職場で節電に務めたからだという。
インターネットユーザーは「パチンコや遊興業の社長さん、少しだけ我慢しよう」というメッセージを送った。
避難所にいた女性は「夫と連絡がつかない」と痛切な救助要請をする際、絶叫するのではなく頭を下げた。
道路が寸断され車が通れない仙台市では、今でも市民たちが青信号を待って道路を渡っている。
公共放送のNHKは興奮することなく、ニュースと避難情報を速やかに伝えた。
日本人は今、こみ上げる血の涙をこらえ、
驚くべき精神で試練に耐えている。
』
「恐るべき精神で試練に耐えている」
これを「天罰だ」というのはあまりにムゴイ。
そう考えることですらムゴイ。
そのムゴさを判らない人にはなりたくない。
● 「天罰」ということなかれ!
同じ欄にもうひとつのアンケート調査が載っている。
『
大災害に見舞われた日本を援助すべきと思いますか? (単一回答)
①.48%: 援助すべき
②.20%: 援助すべきでない(過去の怨恨がある)
③.19%: 分からない
④.13%: その他
』
援助すべきという強い意見は、中国人の半分しかないということ。
もしかしたら、「天罰」と思い受け入れ、淡々と今後の日々を過ごすべきだということだろうか。
ちなみに天罰とは、
石原老人のような我欲の老人を作ってしまった日本のシステムに対する天罰
であるが。
[◇ オーストラリア---日本間 電話料金無料の処置]
『
25today.com 2011年3月15日
http://www.25today.com/news/2011/03/post_5354.php
日本向けテルストラ電話通話無料に
3月25日までの2週間
3月15日、テルストラ社は、
「日本で起きた地震と津波の被災状況を考え、日本の家族・友人の安否を確認するテルストラ社の固定電話または携帯電話からの通話やテキスト・メッセージの通話料を無料にする」
と発表した。
この措置は、地震の起きた3月11日の午前6時から3月25日午前6時までの2週間の通信に適用される。
従って、発表のあった15日以前の通話についても遡って無料措置が与えられることになる。
テルストラ・インターナショナル・グループのタレク・ロビアティ・グループ代表取締役は、
「この苦難の時にあたって、当社は謹んで顧客支援を発表する。
日本にいる家族や友人の安否を気づかう顧客のために役立ちたいと願っている。
この2週間の間の日本向け通話とテキスト・メッセージは請求書に加算されない」
と述べている。
さらに、
「被災地域の通信回線は一部通じているが、通信混雑が起きている。
そのため、かけた相手につながらないことが多い。
全くつながらない場合や何度もかけてようやくつながるということも考えられるが、辛抱強くかけ直すようお願いする。
特に仙台とその周辺地域の通信回線がもっとも影響を受けている」
と述べている。
さらに、ロビアティ氏は、
「通話無料措置に加え、テルストラ社は、インターナショナル・グループを通して日本赤十字社に10万ドルの寄付をする。
このような難事にあたって、テルストラ社のような企業が、普段事業を行っている社会に貢献することは重要なことだと考える。
特に当社は日本とも強い関係があり、当社の東京社員が地域顧客のサービスを担当している他、オーストラリアの社員にも、日本の被災地に家族や友人知人があるという者は多い。
この緊急事態にあたって、テルストラ社は、顧客や日本社会を支援する」と述べている。
(訳注:この記事は、Telstra社ウェブサイト発表。
原文は
http://www.telstra.com.au/abouttelstra /media-centre/announcements/telstra-assistance-to-check-on-family-and- friends-in-japan.xml)。(AAP)
』
[◆ 日本からのメール]
> Date: Tue, 15 Mar 2011 23:48:19 +0900
> From: ******@docomo.ne.jp
> To: ******@hotmail.co.jp
>
> Subject: Re:かなり大きい地震で大丈夫?
>
> 静岡県の東部で 震度6強の地震がありました。
どうなるんだろうね。
福屋のパン数が制限。
丸正は整理券だよ。
コンビニは空っぽ
信じられる。
東海地震来るのかね。
花粉症は酷いしね。
1日中、揺れてる。
皆は仕事へ行ってるけどね。
頑張るよ。
』
「頑張るよ」
あきらめに近い心情だが、それしかないだろうな。
泣きわめいてもどうなるものでもない。
ただ淡々と運命を受け入れねばならぬということなのだろう。
みなで耐えていくしかない。
他人の責任をとやかくいう時ではない。
声を聞きたいが電話は使わないようにしている。
使いたい人が大勢待っている。
電話は短くとも数分は電話回線を占有する。
メールなら繋がる。
メールならものの1,2秒。
状況さえわからえば充分。
== 東日本大震災 ==
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