2011年3月20日日曜日

東日本大震災:メルトダウンは(7)

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● 屈折放水塔車


● スーパーポンパー


 少しずつ現状打開の道筋が開けてきた。
 なにもかも手探りの状態からの歩みである。
 今日、20日いっぱいでほぼ行方が見えてくるようである。

 ほんんとうにご苦労さまです。
 まだ早いが、やはりその苦労には声をかけたい。
 「東電タタキ」や「内閣非難」が使命かのように、時況をほっぽり投げてうつつを抜かしている
 マスコミをみると、激しく怒りがこみ上げてくる

 そんなことやっている時か、
   放射能で顔を洗って出直してこい


 が、そんななかで現場の人は
 「職務ですから、命令されればどこへでも
という態度には頭がさがる。
 ほんとうに、ありがとうございます。

 「天罰ダ!」とわめく老人もいる。
 肝心のときは雲隠れしていて、見通しがたったころを見計らって、ヌケヌケ顔を出してきて
 「勇気と英知を結集して
などと挨拶をする始末に終えない与党の大物もいる。


毎日.jp 毎日新聞 2011年3月20日 5時09分
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110320k0000e040001000c.html

3号機放水再延長 午前3時40分まで継続

 冷却機能を失った3号機の使用済み燃料貯蔵プールに向けた東京消防庁の連続放水は20日未明も続いた。
 19日午後2時ごろに始まった放水は当初、7時間の予定だったが、政府の要請で20日午前0時半まで延長。
 さらに政府が再延長を求めたため午前3時40分ごろまで継続した。

 総放水量は2000トンを超えたとみられ、3号機の貯蔵プールの容量(約1400トン)を上回った。
 放水は開始直後から無人で行われている。

 18日に派遣された隊員139人のうち、19日未明の1回目の放水作業に携わった約50人は19日夜、東京に戻った。東京消防庁は交代要員を含む102人を19日に派遣している。




毎日.jp 毎日新聞 2011年3月20日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110320ddm001040073000c.html

2号機きょう電源復旧 5号機プール水温20度低下

 東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発の事故で、政府と東電は19日夕方までに、1、2号機の建屋(たてや)と外部電源をつなぐケーブルの敷設作業を終えた。
 建屋周辺では放水作業を優先するため、2号機への通電開始は早くても20日になる見込み。
 非常用電源を使っている5号機、6号機は使用済み核燃料プールの冷却機能が復旧。
 5号機の水温は半日で約20度低下した。

 電源復旧作業は、建屋が壊れておらず外部からの放水ができない2号機を最優先している。
 東電や経済産業省原子力安全・保安院によると、2号機へのケーブル接続作業は、変圧のための仮設配電盤を建屋外に設置した後、建屋内へのケーブル接続を19日午前に終了。
 最後に、外部電源と建屋をつなぐ総延長約1500メートルのケーブル(仮設6900ボルト高圧線)を敷設する作業を完了した。

 通電のための作業は放水作業終了後に始める。
 非常用ディーゼル発電機などの機器に損傷がないかを確認し、健全性が確かめられれば、2号機の炉心を冷やす作業に入る。

 非常用ディーゼル発電機2台が使えるようになった6号機では、海水による核燃料プールの冷却が午後10時過ぎから始まった。
 東電によると、5号機の水温は19日早朝の68・8度から午後6時には48・1度まで低下した。

 また東電によると、電源復旧作業中の作業員(約500~600人)のうち同社の6人が、従来の放射線の累積被ばく総量限度の100ミリシーベルトを超えた。
 全員の体調に異常は見られないという。
 国は既に、同原発で緊急作業に当たる作業員に限り、被ばく線量の上限を従来の100ミリシーベルトから250ミリシーベルトへ引き上げている。




スポニチ 2011年3月20日 06:00
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/03/20/kiji/K20110320000461570.html

ハイパー10時間1800トン放水作戦成功!

 東日本大震災の影響で被災し、冷却機能を失った原発3号機に19日、東京消防庁が大量放水を行った。
 高さ22メートルからピンポイントで大量放水できる「屈折放水塔車」が活躍し、10時間の連続放水作戦が取られた。
 同時に電力復旧作戦に約580人が動員され、1~4号機の全ての表面温度について、北沢俊美防衛相は危機回避の目安となる「100度以下になった」と発表。
 必死の放水と通電作業により、早期の冷却システム復活に期待が高まっている。

 屈折放水塔車は午後2時すぎ、折り畳み式の放水塔を伸ばし、毎分3トンの水を使用済み燃料貯蔵プールがある高さ約30メートルのフロアに向けて放水を開始した。
 その後、隊員は車両を離れ、無人のまま水を出し続けた。

 東京消防庁は7時間連続の放水を計画していたが、政府の要請で20日午前0時半まで延長。
 容量約1400トンの貯蔵プールへ向けて総量1800トン以上を放水した。

 敷地内の岸壁から「スーパーポンパー」と呼ばれる送水車で海水をくみ上げ、約800メートルのホースで屈折放水塔車へ送水する仕組み。
 作業に当たったのは東京消防庁のハイパーレスキュー隊を中心とした緊急消防援助隊。
 大量に被ばくしないよう放射線測定装置を搭載した特殊災害対策車も配置した。

 午後10時半には、緊急消防援助隊総隊長の佐藤康雄警防部長と放水に携わった隊員らが東京・大手町の本部庁舎で会見。
 佐藤部長は
 「放水直後、放射線量がゼロに近づき(プールに)命中していると思った。
 ミッションを達成できた」
と強調。
 18日夜の準備段階で敷地内のがれきに阻まれ、隊員約40人が手作業で約800メートルの長さのホースを接続したことも明らかにした。

 冨岡豊彦総括隊長は
 「一番大変だったのは隊員。
 家族に申し訳ない気持ちとお礼を申し上げたい」
と言って涙ぐんだ。
 隊員の被ばく線量は最大が27ミリシーベルトで1人、14~15ミリシーベルトが3人、10ミリシーベルト以下が45人。
 安全のために確保すべき基準としていた30ミリシーベルトを下回ったものの、まさに命がけの作業だった。

 北沢防衛相は自衛隊による解析の結果、放水後の1~4号機の表面温度はいずれも100度以下だったと発表。
 「思ったより温度は低い。プールに一定の水量を確保できた」
と述べ、放水に一定の効果があったとの認識を表明した。
 ただ、あくまで放水は急場をしのぐ対策で、事態の収束には外部電源の早期復旧が鍵となる。

 放水と同時に、同原発では冷却機能を回復させるため、外部の電源から電気を供給する工事も行われた。
 この日の必死の作業の結果、1、2号機のケーブル接続は完了し、20日にも通電の見込み。
 3号機は白煙が消えて表面温度も下がり「安定した状態」(枝野幸男官房長官)に回復。
 5号機、6号機は冷却機能が復旧。
 東京電力は1~3号機の炉心が冷却された状態との見解も示した。
 また、東北、関東各地で観測される放射線量もおおむね平常値の範囲まで低下。希望は見えてきた。




毎日.jp 毎日新聞 2011年3月20日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110320ddm002040088000c.html

東日本大震災:福島第1原発事故 3者で放水、冷却成果

◇空と陸から3日で1476トン

 東京電力福島第一原子力発電所の冷却作業は19日も東京消防庁と自衛隊が連携をとりながら行った。
 自衛隊のヘリコプターによって17日午前から始まった空、陸からの放水作業は、想定以上に高い放射線量や機器の故障、散乱するがれきなどに阻まれてきたが、3日間の放水量は約1476トンに上る予定で、一定の成果が上がっているとみられる。
 現地では20日も消防、自衛隊員による懸命な放水が続く。

◇手探りの連携作業--自衛隊

 冷却作業は3日目の19日、ようやく自衛隊と東京消防庁などが一体となった態勢が整った。
 しかし、技術的な課題が相次いで浮上。
 関係各機関の連携を巡っても手探り状態が続いている。

 北沢俊美防衛相は19日の会見で、陸上自衛隊の大型ヘリコプターCH47Jが上空から同日朝に調べた福島第1原発1~4号機の表面温度が、いずれも100度以下だったと明らかにした。
北沢氏は
 「使用済み燃料棒が入ったプールに一定の水量を確保できた」
と述べた。
 一方で北沢氏は
 「がれきが相当散乱しており、処理をどうするかは難しい問題だ」
とも指摘。
 「放射能(放射性物質)が付着している懸念もある」
と明かした。

 「警視庁や消防庁に比べれば専門知識やノウハウはあるから」(防衛省幹部)と、自衛隊は政府に仕切りを任された。
 しかし自衛隊にとっても未体験の手探りの作業だ。

 高圧消防車を使った放水活動では、自衛隊は当初、持てる装備をフル活用しようと、大型破壊機救難消防車A-MB-3に、9台の小型消防車を3台ずつホースで連結。
 海水をくみ上げてA-MB-3で1分間に6トンを放水する方式を考えた。

 しかし車外での長時間の作業は無理。
 さらに海側の地盤が地震の影響でかなり緩み、消防車を長時間止めての作業は困難と分かった。
 A-MB-3自体がもともと飛行場での航空機火災事故を想定しているため、現地入り後不調となり、整備が必要になったほどだ。

 現地の指揮命令系統も依然としてあいまいだ。

 「今後の放水、除染等の活動については、自衛隊が全体の指揮をとる」。
 18日昼、政府と東電の統合連絡本部が細野豪志首相補佐官名で出した「放水活動の基本方針」という文書にはこうあった。
 同日午後には陸自中央即応集団の田浦正人副司令官(陸将補)を現地指揮官とする「現地調整所」が事実上始動。
 放水作業を行う高圧放水車が集結していた福島県楢葉町の運動施設「Jヴィレッジ」が拠点となった。

 しかし、放水活動にかかわるのは警視庁、東京消防庁、東電と複数の組織にまたがっており、それぞれにトップがいる。
 指揮命令系統が自衛隊に一本化されたとはいえない。
 「消防隊員や機動隊員を自衛隊に出向させてくれるなら指揮が執れるが、そうはならないだろう。
 厳密には各組織の総合調整にとどまる」
と防衛省幹部は指摘する。

◇「無人化」に難航--消防庁

 東京消防庁が遠距離大量送水装置「スーパーポンパー」や「屈折放水塔車」などを組み合わせて実施する「無人放水」システムの構築は難航した。
 放水車など5台に分乗したハイパーレスキュー隊員13人は、別の指揮車に乗った東京電力社員らとともに18日午後5時5分に原発正門に到着。
 しかし、給水車を固定するはずだった岸壁は地震で崩壊し使えず、ホース延長車も入れない。
 隊員らは給水車用の別のポイントを探し、ホースも手作業でつなぐことにした。

 給水車と放水車の距離は約800メートル。
 大量放水を支えるホースの直径は通常の6・5センチよりも極太の15センチで重い。
 隊員らは両方の車からそれぞれホースを伸ばし、ホース延長車のホースも取り出してつなげた。
 放射線を浴びることを防ぐため増員し、交代しながらかかわった隊員は約50人。
 19日午前0時半、放水に至り、この段階で一時は無人放水にも成功した。

 放水再開は19日正午の予定だったが、東電の電力復旧工事の影響で遅れ、放水塔車のバッテリーが上がるトラブルも起きた。
 だが、スーパーポンパーの強力な圧力を利用、午後2時5分から2回目の放水を開始した。

 目指した連続放水時間は7時間。
 計画通りなら計1260トンを注水することになる。
 これは3号機の使用済み核燃料プールの容量に匹敵し、プールが空になっていても理論上は満たすことができる。

 最初は1次派遣隊のうち未明の放水にかかわらなかった隊員が担当し、その後は2次派遣隊員が引き継いだ。
 無人での放水が可能となったが、数回必要になる給油は行わなければならない。

 東京消防庁は19日、福島県楢葉町の前線拠点で、1回目の放水時に現場作業を行った隊員らの放射線量を計測したが、異常は見つかっていない。
 ただしハイパーレスキュー隊は大学などの研究施設や病院など放射線を使う施設での火災を想定した訓練は普段から行っているものの原発での活動経験はなく、非常手段の活動への懸念は消えていない。

◇突然の出動要請--警視庁

 警視庁が地上からの放水作業の口火を切ることになった発端は、15日の東京電力から警察庁への依頼。
 「『高圧放水車を貸してほしい』と機材まで指定してきた」(警察庁幹部)。
 この時は東電側が放水作業を担うことを前提に貸し出しを決め、東電社員に放水車の操作方法を伝えた。
 ところが翌16日朝、官邸や経済産業省から
 「事態が切迫している。警視庁で操作できる人に行ってもらえないか」
と要請があったという。

 このため警察庁は警視庁に出動要請。
 警視庁は16日午前、放水車の操作に慣れた人材を集めた。
 放水車は暴動鎮圧が目的で、過激派の活動がさかんではない昨今、あまり使用実績はない。
 扱える要員は限られ、突然の招集に当直明けの機動隊員も含まれていた。

 招集されたのは25~41歳の10人。
 隊員を乗せたヘリは16日午後2時半、都心近くのヘリポートを出発した。

 17日午前11時ごろ、準備拠点の第2原発に到着し、午後3時40分ごろ、第1原発近くの免震棟に入り防護服を着装。
 隙間(すきま)を残さないようテーピングして防御した。
 10人は3班に分かれ、西門近くに止めていた放水車を3号機付近へ移動させ、55歳の管理官が指揮官として率いる第1班が午後6時50分、現場に到着。
 当初予定していた放水車の設置場所では160ミリシーベルトの放射線が測定されたため危険と判断、位置をずらした。

 午後7時5分、放水開始。
 放水車内のパネル制御や射手などを分担、車外での作業もあった。
 「一人でも線量計のアラームが鳴れば全員撤収」
というルールを定め、各自の線量計を80ミリシーベルトでアラームが鳴るよう設定。
 午後7時13分ごろ、隊員の一人が指揮官に「鳴った」と報告した。

 線量計は作業中、取り外して見ることができない。
 予定量を放水し切った1班は免震棟へ戻り、防護服を脱ぎ、各自の線量計データを見た。
 最も数値の高かったのが指揮官の9ミリシーベルトで、アラームが鳴ったと報告した隊員のデータは7ミリシーベルト。
 機械の誤作動か本人の勘違いかは不明だ。

 全員撤収の取り決め通り、2、3班の隊員も免震棟で防護服を脱いだ。
 「『もう一度防護服を着て出動せよ』というのはとてもできない」
と警察庁は判断。
 自衛隊が放水準備に入っていることなども考慮し、撤収を指示した。
 3班で各40トン、計120トンを放水する計画だったが、放水は1班だけ。
 それでも警察幹部は
 「自衛隊と消防が後に続いた最初の放水だったことは一定の評価があってもいい」
と自負した。



YOMIURI ONLINE 2011年3月20日03時04分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110320-OYT1T00086.htm

 東京電力福島第一原子力発電所の放射能漏れ事故を受け、米政府が日本政府に対し、海水を吸い上げて24時間稼働する大型放水設備4機を無償で提供すると申し出たことが19日、わかった。

 遠隔操作による無人放水が可能で、被曝(ひばく)の恐れが強い1~4号機の冷却作業にそれぞれ1機ずつ設置することを想定しているという。

 日本政府は米政府の提案を受け入れる方向だ。



YOMIURI ONLINE 2011年3月20日10時55分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110320-OYT1T00169.htm

アーム50m超、生コン圧送機で放水検討…東電 
高所から放水できるドイツ社製の生コン圧送機

 使用済み燃料一時貯蔵プールなどへの放水で、東京電力が投入を検討している長さ50メートル超のアームを持つドイツ社製の生コン圧送機は、高層ビルの建設現場などで主にコンクリートを流し込むために使われる。

 同様の圧送機を持つ三重県内の建設会社によると、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故の際に使われ、放射線量の低い場所からリモコンで遠隔操作することも可能だという。

 東電によると、圧送機は19日に横浜港を陸路で出発。福島第一原発周辺に到着後、東電の関係者が操作方法の訓練を受けたうえで、放水作業を目指すという。



asahi.com 2011年3月20日18時55分
http://www.asahi.com/national/update/0320/TKY201103200190.html

原発内のがれき除去に戦車投入へ 防衛省

 福島第一原子力発電所内に散乱しているがれきの除去作業のため、防衛省は、陸上自衛隊駒門駐屯地(静岡)に配備されている74式戦車2両の投入を準備していることを20日明らかにした。
 ブルドーザーのように、車両の前方に土などを排除する「排土板」がついているという。
 放射線が高い場所でも、隊員が車両内にとどまったまま作業できるメリットがあるという。

 74式戦車は、全長9.4メートルで約38トン。
 4人乗りで、最高時速は53キロという。

 福島第一原発の敷地内には、多数のがれきが散乱しており、自衛隊が同原発3号機に地上から放水する際にも、大きな障害となっていた。
 省内で検討した結果、戦車の投入が決まったという。






YOMIURI ONLINE 2011年3月20日11時09分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110320-OYT1T00248.htm

福島第一5・6号機、燃料プールで冷却効果

 東京電力は20日午前の記者会見で、5号機と6号機の使用済み燃料一時貯蔵プールの同日午前7時現在の水温がそれぞれ37・1度、41・0度に下がったことを伝え、「冷却の効果が出てきている」との見解を明らかにした。



時事.com  2011/03/20 13:17
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&rel=j7&k=2011032000093

3号機の弁、開放へ=放射能放出の恐れ-福島第1原発

 経済産業省原子力安全・保安院は20日午後、3号機の原子炉格納容器内の圧力が高まっているため、圧力抑制室につながる弁を開放し、圧力を下げる作業を行うと発表した。
 この作業により、放射性物質を含む蒸気が外部に放出される恐れがある。
 東電によると、核燃料の冷却のため、原子炉圧力容器内に注入している海水の量が増え、容器内の圧力が高まったのが原因。
 異常な圧力上昇ではないという。



J-CASTニュース 2011年03月20日18時22分
http://www.j-cast.com/2011/03/20090912.html

福島第1原発の状況情報(3月20日18時現在)

東京電力の福島第1原発(福島県)の1号機から6号機の現状は以下の通り。
 2011年3月20日18時現在(枝野幸男官房長官の会見などをもとに、極力最新情勢を反映させますが、反映が遅れることもあります)。

【1―6号機】
●新情報::3月20日、3号機の格納容器圧一時高まるも、気体放出せずに安定値。

【1号機】
●新情報::
●燃料棒::冷却装置作動せず、露出。
●原子炉格納容器・圧力容器::
●外側の建屋::3月12日に水素爆発、上部が吹き飛ぶ。
●炉心への冷却水::3月12日、海水注入開始。
●使用済核燃料プール::
●非常用電源::3月19日、外部電源にケーブル接続。
  ::3月20日、外部電力供給。
●地震発生時::稼働中、自動停止。

【2号機】
●新情報::
●燃料棒::冷却装置作動せず、露出。
●原子炉格納容器・圧力容器::3月15日、圧力抑制室損傷。
●外側の建屋::3月14日の3号機の爆発で損傷。
●炉心への冷却水::3月14日、海水注入開始。
●使用済核燃料プール::
●非常用電源::3月19日、外部電源にケーブル接続。
  ::3月20日、外部電力供給。
●地震発生時::稼働中、自動停止。

【3号機】
●新情報::3月20日、格納容器圧一時高まるも、気体放出せずに安定値。
●燃料棒::冷却装置作動せず、露出。
●原子炉格納容器・圧力容器::
●外側の建屋::3月14日、水素爆発で大きく損傷。
 ::3月16日、白煙を確認。
●炉心への冷却水::3月13日、海水注入開始。
●使用済核燃料プール::水位低下で使用済核燃料過熱。
 ::3月17日、自衛隊ヘリから冷却水投下。
 ::3月17日夜、自衛隊の特殊消防車が冷却水放水開始。
 ::3月18日昼、自衛隊の消防車が陸上から冷却水放水。
 ::3月19日、東京消防庁が連続放水。
●非常用電源::作動せず。
●地震発生時::稼働中、自動停止。

【4号機】
●新情報::
●燃料棒::停止中のためなし。
●原子炉格納容器・圧力容器::
●外側の建屋::3月15日、爆発し出火、屋根の一部や側面に穴。
  ::16日再出火、鎮火状態。
●炉心への冷却水::不要。
●使用済核燃料プール::「水位低下で使用済核燃料過熱」情報。
  ::3月17日、「水ある様子を確認」。
  ::3月20日、冷却水放水を開始。
●非常用電源::作動せず。
●地震発生時::定期点検のため停止中。

【5号機】
●新情報::
●燃料棒::停止中のためなし。
●原子炉格納容器・圧力容器::
●外側の建屋::
●炉心への冷却水::不要。
●使用済核燃料プール::3月19日、プール冷却ポンプ稼動。
  ::3月20日、燃料プール水温が通常レベルに。
●非常用電源::
●地震発生時::定期点検のため停止中。

【6号機】
●新情報::
●燃料棒::停止中のためなし。
●原子炉格納容器・圧力容器::
●外側の建屋::
●炉心への冷却水::不要。
●使用済核燃料プール::3月20日、水温下がり安定。
●非常用電源::3月19日、非常用ディーゼル発電機起動
●地震発生時::定期点検のため停止中。


 昨日からくらべると、はるかに安定している。
 それに段取りがどんどん整ってきており、何かあったらすぐに対応できる体制にある。
 これからまだ上下動はしばらく続くだろうが、この10日ほどのドキドキからくらべると明らかにホットできる状態にある。
 現場の皆様、輪番制で身体を休めてください。

 ほんとうにありがとうございました。




[◆ 追記]

屈折放水塔車

東京消防庁の装備のページ
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/ts/soubi/car/03_02.htm

屈折放水塔車:





 この屈折放水塔車は、最大地上高23.0mの三節ブーム式屈折放水塔を装備し、高所火災、危険物火災など消防隊が容易に近づけない火災現場において、高所から有効に注水及び泡放射を行う車両です。

全    長 11.50m
全    幅 2.49m
全    高 3.65m
車両総質量 17,400kg
乗 車 定 員 6名
放  水  量 毎分3,900L



【スーパーポンパー】

消防防災情報が満載!-災害から尊い命と財産を守るために
防災エイジのHP
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=49954

遠距離大量送水装備(スーパーポンパー)



 遠距離大量送水装備は、主として消防水利の寸断などの多くの消防活動障害が予想される震災時において、大量の放水を必要とする延焼火災に対処するために、海や河川などの巨大水源から、火災現場まで大量送水をして、消防活動の支援をします。
 最大2キロ先まで送水することができます。





== 東日本大震災 == 



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