2011年3月19日土曜日

東日本大震災:ロボットはどこへいった

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 ロボットはいなかった




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東亜日報 2011-03-19
http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2011031989248

どうして人が直接?ロボット強国のアイロニー

 日本福島原発の事故を受け、東京電力の職員が、致命的な放射線被爆の可能性を冒して、原発の復旧に取り組むというニュースを聞いた日本人は、どうしてロボットを投入しないかという疑問を投げかけている。
 日本は自他公認の世界最高のロボット強国。
 しかし、今度の事故ではロボットが全く役目を果たせずにいる。
 日本文部科学省の関係者は18日、
 「福島原発の現場に放射性物質の漏えいを探知するロボットがある」
と話したが、原子力安全保安院の西山英彦さんは、
 「ロボットを使った記録がない」
と話した。

 複雑な産業製造工程や人命救助にまでロボットを活用している日本が、どうして放射性物質漏えいの危険性を甘受しなければならない作業に、人の代わりにロボットを投入しないのだろうか。

 原子力発電所には維持・保守ロボットなど、原発の稼動中に使われるロボットがほとんどだ。
 原発は事故が発生しても自動制御システムと、最悪の場合は、人の力でコントロールできるという基準で設計されているため、今度のように予期できなかった事故が発生した時、人に代わって作業するロボットの開発水準は低いのが現状だ。

 韓国原子力研究院のキム・スンホ原子力融合技術開発部長は、
 「原子力発電所の内部にはカメラを搭載して放射性数値が高い地域を撮影したり、パイプの詰まっている部分を開けられる多様なロボットが活用されている。
 しかし、世界的にも事故のような非常状況で使えるロボットの開発がまだまだ足りない。
 日本も似たような状況だろう」
と話した。
 AFP通信も専門家の話として、
 「日本がレベルの高いロボット技術を保有しているが、事故の時に使える原発ロボットは持っていない」
と指摘した。

 一方、17日付のフランス紙ルモンドは、フランスのエネルギー企業のEDFと原発建設会社のアレバが、
 放射性物質に汚染した厳しい環境でも作業が可能なロボット
を支援する用意を伝えたが、日本からはまだ何の連絡もないと報じた。
 フランスの人間型ロボットのヒューマノイド製作会社、アルデバラン・ロボティクスのロドルフ・ジェラン代表は、
 「スリーマイル島とチェルノブイリ原発事故以後、世界の原発業界でロボットの必要性が本格的に提起された」
とし、
 「フランスは核関連事故の時、
 人間の代わりに作業できる特殊ロボットを保有している

と話した。






[◆ この件に関しての後日の話]


Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1357871648

質問:原発事故の修復にテレビで見た災害用ロボット、無人ヘリなどの出動がないのはなぜ...

 質問者: mikoto3209さん
 質問日時:2011/3/17 12:29:06
 回答数: 3件

①.
awjhxertさん 回答日時:2011/3/17 23:26:10
 日本島は地震大国ながら,世界一技術大国だと口癖の様に威張り散らし,若者のロボット世界大会にも精力的に競い遭って,こんな災害に備えたロボットがなく,此れで日本島は本当に技術大国か甚だ疑わして限りです。
この度の大災害に,無人ロボットが有れば,どれだけ助かるか?誰もが技術世界一ならそう思います。
人の健康に危険な災害に,役立つ機械何一つ無いのは日本島が技術大国と口癖に言うのは嘘か?
無人飛行機をアメリカから応援来て貰う様ですが,日本島のお国柄,計画性...........0...........と,はっきり露呈していると思いました。

②.
impotselectさん 回答日時:2011/3/18 01:39:48
 ロボットがないのは、推測ですが放射能を大量にあびてすぐに壊れるからです。
 原発では昔からずっとホームレスなど日雇いの人を雇って被曝が危険なエリアもそうじなどさせているかなりアナログな世界みたいですよ。
 大企業が直接絡んでないから表にでない話ですけど、恐ろしいです。

③.
 答えなし


 原発内部に災害がおこれば、それ専用のロボットを動かすべきだと思う。
 そういうロボットを内部に数台設置したほうがいいだろう。
 それがないというのは、やはり後手か。
 なら外から災害用のロボットを送り込んで被害状況を観察するという手もある。
 たとえばアメリカの無人偵察機のように上空から写真を撮るとか。
 でも地を這うロボットは使えない。
 なぜなら、今階の場合は原発事故が津波によって引き起こされているからである。
 つまり、津波のもってきたガレキが散乱していて、放水ホースを引き回すことすら困難な状況らしい。
 人間ですら苦労しているのだから、いくらロボットでもこのガレキを越えていくのはちょっとムリ。
 何とか近づき原発に入るころにはバッテリー切れになるのが関の山。
 後日(21日)の話ではこんな状況でしょうか。
 
 まずはなんとか原発に近づくためにガレキを除去しないといけない。
 そこで投入されたのが、なんと「74式戦車」。



 つまり戦車が登場しなければならないほどのメチャクチャな’周囲環境だということのようである。
 これはあくまでも後からの答え。
 やはり、「ロボットはどこへいった」というのが素朴な疑問だろう。
 その答えは「ロボットはなかった」。
 これが答えでしょう。
 ロボット大国といってもあくまでも
 ルーチインワーク的作業を機械に置き換えるレベルのもの
でしかないということ。
 スターウオーズのようなSF映画のようにはいかないようである。

 ところで、フランスには原発用ロボットがあるという。
 さすがに原発大国である。
 もしもの時の用意をしている
 どの程度のレベルか知りたいものだが、フランスにエレクトロニクスの高度技術があるとは聞いていない。
 CPUチップの製造設備があるのだろうか。
 とすると、機械式かな。
 動きの制御は機械式でもいいが、命令を伝える無線部分は機械式というわけにはいかないだろう。
 電子部品は民生用と軍事用とあり、軍事用は民生用の数倍の安全度をもっている。
 もちろんその分、高価である。
 自衛隊の前線装備はほとんどこの部品で作られている。
 それがどの程度の放射能に耐えられるかについては、知られていない。
 もちろん、にんげんより数百倍も耐えられるであろうかとは確かだが。

 もとにもどると、残念ながら日本には原発用の
 「ロボットはどこにもいない
というのが正解のようです。



サーチナニュース 2011年03月23日11時41分
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0323&f=national_0323_074.shtml

ロボット工学で最先端の日本、なぜ原発事故にロボットを使わないのか?

 東京電力の福島第1原子力発電所での放射線漏えい事故において、被ばくをかえりみず作業員たちが決死の作業を行っている。
 ロボット工学で最先端を走る日本では、バイオリンを弾くロボットやマラソンができるロボット、結婚式の司会ができるロボットなど、さまざまな用途のロボットが存在することについて、中国新聞社は22日付で、
 「福島原発での作業にロボットが使用されないのはなぜだろう」
と論じる記事を掲載した。

 日本ではロボットによるオートメーションが一般化され、震災時にがれきの中から被災者を探し出すロボットも存在するが、福島原発の修復作業にロボットは導入されていない。
 冷却炉や使用済み核燃料にかかわる命がけの作業はみな人力で行われ、被ばく線量が限界を達するまで作業が続けられている。

 スリーマイル島とチェルノブイリの原発事故以来、原子力産業へのロボット導入が徐々に増えてきている。
 福島原発でも放射能レベルの高い場所ではロボットによる作業が採用されているが、記事は、
 「日本にはトップレベルのロボット技術があるが、 1970年代に建設された福島原発ではまだ複雑な作業には導入されていないようだ」
と報じた。

 現在、多くの原発では制御や簡単な修理などにロボットが導入されているが、予算の限界や関係部門の承認が得られないことなどから、ロボットを採用できない国や原発も多い。
 韓国原子力研究院の金聖浩氏は、
 「緊急事態に人力では困難な作業を遂行するロボットが必要だ」
と指摘し、
 「原発作業員は危険な状況下での作業を望まないはずだ」
と高性能のロボットの開発の必要を強く主張した。



 さて、はじめて投入されることになったのがアメリカ製消防ロボット。


asahi.com 2011年3月26日11時53分
http://www.asahi.com/science/update/0326/TKY201103260126.html

米国から「ロボット消防士」 福島第一原発に投入へ

写真:米アイロボット社のパックボット
  =同社提供拡大米アイロボット社のパックボット=同社提供


写真:アイロボット社のウォーリア
  =同社提供拡大アイロボット社のウォーリアー=同社提供

 米アイロボット社(本社マサチューセッツ州)は、福島第一原子力発電所の調査支援のために、紛争地などで使用されている同社のロボット4台と社員6人を26日までに日本に向けて派遣した。

 派遣されたのは、同社のパックボットとウォーリアー各2台。
 パックボットは米軍によってアフガニスタンなどの紛争地で爆発物探知などの任務に投入されてきた。
 ウォーリアーは100キロ以上のものを運ぶ能力があるとされ、同社は
 「重いホースなどを運べるので『ロボット消防士』の役割を担える」
としている。

 同社によると、福島第一原発での任務はまだ決まっていないが、
 「監視や危険物の発見といった任務を想定している」
といい、同社社員が指導する日本人の操縦者が実際の任務にあたる見込みという。

 同社は、マサチューセッツ工科大学(MIT)から生まれたベンチャーで、
 国内でもお掃除ロボ「ルンバ」シリーズで有名。








== 東日本大震災 == 



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