● きょうもー、雨だあつった
夏場に入って雨ばっか。
「今日も雨、明日も雨、いつも雨、そして雨」
たまに青空が広がって、これはと思って出かけると、一天にわかにかき曇り、ぽつりぽつり、となる。
空気が湿気を含んで蒸し暑い。
一昨日はイブ、昨日はクリスマス、今日はボクシングデイ、明日は土曜日のクリスマスの振替休日。
すべて、雨(の見込み)。
ときどき夜が寒くなる。
もちろんにヒーターをつけるほどではないが、冬物のパジャマを引っ張り出して着ている。
いつも夏風邪。
生活に支障はないが、頭がすこしばかり重たくなる。
振るとごろんごろんと痛みを感じる。
パナドールを寝る前に一錠飲んでいる。
冷夏、そのもの。
少し前は温暖化現象の現れだといって干魃を心配した。
今は寒冷化現象だといい、夏場洪水の危機にさらされている。
夏場といえばブッシュファイアー。
数年前は山火事でえらい被害が出た。
今年は、ブッシュファイアーの「ブ」の字も聞かない。
写真はパソコンの横の窓から庭、緑地、道路を撮ったもの。
緑地には雨水が溜まっている。
もう一週間以上もこんな感じ。
普段ならいい散歩道なのだが、今はとても歩けない。
我が家は木造のタウンハウスが集まっている団地。
4連棟の棟割長屋の真ん中の一角。
左の庭も真ん中に当たる家の庭。
ここの庭には、もうすぐ1週間にならんとするほどに洗濯物が出しっ放し。
天気がよくなり、乾いたら取り込もうということだろう。
でも、びっしょり濡れた洗濯物が乾くほどの晴天はいましばらく期待できない。
いつも思うのだが、雨の中、洗濯物を出しっ放しにして気持ち悪くないのだろうか。
「雨だ!」となればすぐに取り込むのが我が家。
隣の奥さん、平然と出しっ放し。
この怠惰には付き合いきれない。
雨の中を傘をささずに泰然と歩く習慣の中で育った人は雨に対する感覚がちがうのであろうか。
雨というのは空気中のほこりを多分に吸い込んでいる。
よって雨に当たるということは洗濯物が汚れるということである。
気持ち悪くないのであろうか。
おそらく、雨水はキレイな水という教育を受けているのだろう。
でも雨に当たった車の屋根を指でさすってみれば、うっすらと指先が黒ずむことはわかるだろう。
衛生感覚の問題だろうか。
はっきり言って、雨に当たった肌着はワレは、
<< イヤジャ! >>
ちょうど今、アンビランス(救急車)が通ったのでパチリと。
☆].BAGGUSE 2010/01号から
これ、12月13日現在の記事。
これ以降の雨がすごい。
すでに2週間近くたっている。
オーストラリア各地で被害続出。
[◇ 27日]
やはり雨。
緑地の水たまりは完全に小川と化した
今日のニュースから。
『
25today.com - 2010年12月27日
http://www.25today.com/news/2010/12/nsw_491.php
NSW各地で依然洪水の脅威
晴れれば干ばつ、降れば土砂降り
長年干ばつに悩まされてきたNSW州農業地帯各地で2010年にはたっぷりと雨が降ったが、今度は降りすぎに悩まされている。
12月26日から27日にかけても州内各地で雨が続いており、一部の町では避難準備の勧告も出ている。
中でも中西部と北東部地域で25日から大雨が続いており、オレンジの西、カノウィンドラとユゴウラに洪水警報が出ている。
ユゴウラでは26日午後2時には雨もおさまったが、州緊急救援局(SES)は、 27日午前2時にはマンダジェリー・クリークが最高水位に達し、堤防が決壊する可能性もあるとして、避難警報を出している。
また、カノウィンドラでは、 26日午後5時にはベルブラ川の水位が5.5mに達しており、そのまま高水位を保つかさらに上昇する可能性もあると警報を出している。
道路や橋も通行止めになっており、低地では洪水も予想されている。
SESは、カノウィンドラは町の中心部が浸水するため、家具や商品をできるだけ高くに移すよう勧告を出した。
ユゴウラでも町の周辺の道路、橋が通行止めになることが予想され、低地部ではいつでも直ちに避難できるよう準備を勧告されている。
気象庁では、ユゴウラの西に激しい雷を伴う暴風雨の警報を出しており、ウェスト・ワイアロング、グリフィス、ティルパなどの地域では雹、豪雨、突発的な洪水の警報が出ている。
州SESでは、州北東部でも豪雨と洪水に備え、住民救援態勢を固めている。
特に、ツイード、リッチモンド、ウィルソンなどの河川の谷間にあたる地域で洪水警報を出している。
今年、NSW州の一部では何十年ぶりという規模の洪水に見舞われ、まだ復旧作業が続いており、クリスマスを過ぎても豪雨に悩まされている。
また、州内では49地域に自然災害被災地宣言が出ている。(AAP)
』
[◇ 28日]
この異常気象、韓国でも発生しているようです。
『
朝鮮日報 2010/12/28 11:17:10
http://www.chosunonline.com/news/20101228000038
今年記録的な異常気象に見舞われた韓半島
韓半島(朝鮮半島)は今年、異常気象に見舞われ、過去の記録を次々と更新した。1月に中部地方に降った「雪爆弾」を皮切りに、暖かくなければならない春が「涼しい春」となり、記録的な猛暑に続き、過去最高濃度の黄砂、30年ぶりの大寒波に悩まされた。
気象庁・グリーン成長委員会が26日に発表した「2010年異常気象特別報告書」によると、今年の異常気象の始まりは1月4日、ソウルで観測史上最も多い雪(25.8センチ)を記録した中部地方の豪雪だった。
続けて春(3-5月)は、「平年に比べ9.9日上回る降水日数(34.7日)」「最も短かった日照時間(平年比77%)」「最も低かった平均気温(9.9度)」など記録更新が相次ぎ、農作物に被害をもたらした。
夏の全国平均気温は平年に比べ1.5度高い21.1度を記録、1973年以来最も暑い夏だった。
熱帯夜の発生日数は平年の2.5倍に当たる 12.4日で、観測史上最も多かった。
ソウルなど首都圏を襲った台風7号(アジア名:コンパス)など、8月上旬から9月上旬にかけて三つの台風が韓半島を襲った。
秋には、「水爆弾」と黄砂に悩まされた。秋夕(チュソク=中秋節)連休初日の9月21日、ソウル都心をマヒさせた豪雨(259.5ミリ)は、降水量の観測が始まった1908年以来、2番目に相当する豪雨だった。
11月11日にソウルを急襲した黄砂は濃度が1立方メートル当たり1191マイクログラムと、過去の秋の黄砂としては最も高濃度な黄砂だった。
冬に入り、類例のない寒波が襲い、クリスマスイブの24日にはソウルの朝の最低気温がマイナス15.1度まで下がった。
これは、1980年12月29日のマイナス16.2度に次ぐ寒さだった。
気象庁は、
「地球温暖化に加え、エルニーニョ・ラニーニャ現象が重なったためで、2010年は『気候総合セット』といわれるほど、異常気象が相次いだ。
新年も異常気象現象が続く可能性が高い」
と説明した。
しかし、平年に比べ降水量が多かったため、ダムの貯水率は例年より10-20%水位が高まり、来春の干ばつに備えることができる。
また、春の山火事件数と被害面積も大幅に減った。
8-10月の降水量が多くなければよく育たないマツタケも、その発生量が昨年の50-60倍に達した。
』
すごいですね。
あの「マツタケ」が平年の50倍も生えているという。
きっと、今季は一生に一度あるかないかのマツタケが食べごろの年かも。
老齢世代はこう思うかもしれない、
「今生の名残りに腹一杯マツタケを食べて死にたい」って。
でもちょっと。
韓国産のマツタケってあまり匂いがないんです。
昔、小さいころごく当たり前に食べられたころには、いい匂いがしたんです。
その匂い、今では「永谷園のお吸い物」で嗅ぐだけになってしまいましたが。
あれ、何か香料で作っているのでしょうね。
[◇ 29日]
えらいことになってしまった。
『
国際ニュース : AFPBB News 2010年12月29日 20:08
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2781002/6616144?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
豪クイーンズランド州で記録的大洪水、年末に向け被害拡大の恐れ
【12月29日 AFP】
オーストラリア北東部クイーンズランド(Queensland)州で、前週末に通過したサイクロンによる洪水で1000人が避難し、38地区が自然災害地域に指定される事態となっている。
同州の広範囲で街が孤立し、軍が空から数百人を救出した。
ジュリア・ギラード(Julia Gillard)首相は29日、
「前代未聞の洪水」
によって、地域によっては数十年ぶりの大洪水となっっており、観測史上最も高い水位を記録した地域もあると述べ、事態がさらに悪化する恐れもあると警告した。
首相は国民に義援金の寄付を呼び掛けるとともに、政府も100万豪ドル(約8300万円)を拠出すると約束した。
ブリスベーン(Brisbane)の北にある沿岸の街バンダバーグ(Bundaberg)やエメラルド(Emerald)では数百人が自宅から避難している。
水浸しになったテオドール(Theodore)では軍が戦闘ヘリコプター、ブラックホーク(Black Hawk)で住民全員を救出し、今は無人状態になっている。
水処理施設が損壊したドルビー(Dalby)では今後2日以内に飲料水が底をつく見込みで、地元自治体は給水車による飲料水の提供を検討している。
ヘリコプターで上空を視察したボーガン・ジョンソン(Vaughan Johnson)州議員は、
「一帯はまるで内海のようになっており、畑や農地が水没している。被害額は数十億ドル(数千億円)に上るだろう」
と語った。
大みそかから元旦にかけての今週末に洪水がピークを迎えると予測される地域もあり、交通網の寸断や住民の強制避難が拡大する恐れもある。
(c)AFP/Amy Coopes
』
以降、ニュースをリアルタイムに載せていきます。
『
25today.com - 2010年12月29日
http://www.25today.com/news/2010/12/nsw_493.php
NSW州でさらに自然災害被災地指定
12月29日にはNSW州内の雨は小康状態になっているが、前日28日には州最北部で新たに自然災害被災地宣言が出た。
スティーブ・ワン緊急救援局担当大臣のこの宣言に伴い、被災地指定を受けた州北部内陸のニューイングランド地域、カイオグル・シャイアでは、災害復興に州政府の援助を受けることができる。
同州では、11月に中西部で洪水が発生したのを皮切りに豪雨と洪水の被害が続出、遂に43番目の被災地指定になった。
州北部海岸地域では依然として農村 部100箇所が洪水で交通が途絶しており、洪水はおさまってきているものの、同地域では依然としてかなりの数の河川に洪水警報が発令されたままになってい る。
12月27日夜にカイオグルで避難した住民175人も、リッチモンド川の水位が下がったため、28日には避難勧告が解除された。
しかし、カイオグル西のアーベンビルとボナルボでは、800人の住民が依然として孤立しており、早くとも29日までは孤立状態が続く見込み。
州緊急救援局(SES)では、カイオグルのウィルソンズ川下流コラキで29日午前6時頃には最高水位に達し、軽度の洪水が起きるものと予想している。
地元では、キャラバン・パークでバンの撤去が行われた。一方、中西部のユゴウラでは、マンダジェリー・クリークの水位が洪水水位以下になったため、28日午前10時には住民の帰宅が許された。
また、NSW州からQLD州に北上するドライバーには、洪水のため、ニューエル・ハイウェイもニュー・イングランド・ハイウェイもブリスベンやゴールド・コーストの手前で通行止めになっており、唯一開いているのはパシフィック・ハイウェイだけになっているとの警報が出ている。(AAP)
』
まったく見通したたず。
個々に生活の自衛手段を考えておかなくては!
これではまるで2000年ミレニアムのときの「2000年問題」対策と同じだ。
あのときは3日分の対策でよかったが、今度はどうだろう。
[◇ 31日]
『
国際ニュース : AFPBB News 2010年12月31日 21:43
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2781048/6620905
発信地:バンダバーグ/オーストラリア
記録的な大洪水となっているオーストラリア北東部クイーンズランド(Queensland)州を31日、ジュリア・ギラード(Julia Gillard)首相が視察し、被害の大きいバンダバーグ(Bundaberg)の避難所などを訪れた。
前週通過したサイクロン「ターシャ(Tasha)」は、フランスとドイツを合わせた面積にほぼ等しい範囲の各地に被害をもたらし、街全体が水没する自治体も相次いだほか、各地で交通が遮断されている。
』
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2011年1月
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[◇ 1月01日]
『
25today.com - 2011年1月01日
http://www.25today.com/news/2011/01/qld_293.php
QLD、各地で水害広がる
住民財産、農業、鉱山まで被害甚大
12月31日には、ブリスベン西の内陸、コンダマインがすでに住民の強制避難が終わり、炭田地域のスラットの町も避難準備を始めていることが報道された。
スラット周辺の洪水は来週にピークを迎えるが最高水位がどこまで行くかは分からない。
一方、内陸部のエメラルドでは、12月30日に水位が16mに達したが31日になっても上昇を続け、町の80%がすでに浸水している。海岸地域のロック ハンプトンは来週には洪水になると予想されているが、すでに周辺道路が遮断されている。水害対策本部を統括している州警察では、洪水で孤立している地区へ の食糧・医療品投下計画を優先しており、豪軍のブラック・ホーク・ヘリコプターが、ブラックウォーター、スプリングシュア、ロールストンなどの孤立してい る地区に食糧を落としている。
一方、砂糖の産地バンダバーグでは、31日には水が引き始めているが、周辺地区の被害把握を急いでいる。地元商工会議所は、「復興までに何か月かかかる が、被害総額を把握するのにもまだ当分かかる」としている。ジュリア・ギラード連邦首相は、31日にバンダバーグを視察した。また、アンナ・ブライ州首相 は、「軍がエメラルド住民を避難させており、町の外に避難キャンプを設立している。避難住民は今後まだ増える見込み」と語っている。ブライ州首相とギラー ド連邦首相がエメラルドを視察する予定だったが、救難活動を優先し、計画は中止された。エメラルド上流のフェアバーン・ダムは、最大貯水水位を5.6m超 える水量を抱え、余水路を滝のように噴き出している。ブライ州首相とギラード連邦首相は、被災地救済にできる限りの努力を約束している。(AAP)
』
『
国際ニュース :AFPBB News 2011年01月02日 19:58
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2781093/6624663?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
豪クイーンズランド州、大洪水で初の死者
【1月2日 AFP】
記録的な大洪水となっているオーストラリア北東部クイーンズランド(Queensland)州で2日、行方不明になっていた女性(41)の遺体が見つかった。今回の洪水で犠牲者が確認されたのは初めて。
同州北部カーペンタリア湾(Gulf of Carpentaria)沿いの道路を車で走行中に氾濫した川の水に押し流され、行方不明になっていた女性を、救急隊と警察がヘリコプターとボートを出して徹夜で捜索していたが、 2日午前10時20分(日本時間同日午前9時20分)ごろ、道路から約2キロ離れた地点で遺体を発見した。
警察は同乗していた3人の子どもと大人1人を救出したが、最後に残った女性1人が流されていた。
また主な被災地であるグラッドストン(Gladstone)の近くで1日午後、釣り船が浸水し、乗っていた男性1人が行方不明になったほか、街全体が水に漬かったロックハンプトン(Rockhampton)でも男性1人が流されたとの目撃情報がある。
■鉄鉱石の輸出にも影響
2日夜もクイーンズランド州一帯で暴風雨やひょうなどの悪天候が予想されている。鉄砲水が発生する恐れもあり、気象局は住民に避難を呼び掛けている。
これまでにフランスとドイツを合わせた面積にほぼ等しい範囲の各地で、合わせて約20万人が被害を受け、街全体が冠水したり、他地域との交通が寸断されたりした例も相次いでいる。
農作物や鉱業への経済的打撃も計り知れない。
31日に被災地を視察したジュリア・ギラード(Julia Gillard)首相は、農家や中小企業、観光業のほか、特に鉱業が受けた被害は深刻だと述べた。
警察では非常事態は今後さらに1か月程度続く恐れがあるとみている。
同州南東部バンダバーグ(Bundaberg)では水が引き始め、約300世帯と事業所120か所の清掃が始まる見込みだが、テオドール(Theodore)や内陸部のコンダマイン(Condamine)などではいまだに全町避難が続き、街に住民の姿は見られない。
またオーストラリア西岸沖の海上原油掘削施設も悪天候のため操業が停止されたほか、複数の鉄鉱石積み出し港も閉鎖に追い込まれている。
』
『
25today.com - 2011年1月02日
http://www.25today.com/news/2011/01/post_5163.php
ロックハンプトンは避難体制で待機
QLD他地区は復旧作業開始も
1月1日夜、QLD州の海岸町ロックハンプトンは、市内を流れるフィツロイ川の水位が徐々に上がってきており、夜陰の中で一部住民が避難を始め、一部ではボートやバスでの避難民輸送が続けられた。
気象庁では、フィツロイ川は1月3日に最高水位9.4mに達すると予想しているが、ブラッド・カーター市長は、
「2日に最高水位になるかも知れない。最高水位で市内の40%が浸水する。現在は土嚢積みの人手が1人でも多く欲しいところだ」
と語っている。
カーター市長は1日には空港を閉鎖しており、空港施設は1.5mの土嚢を1kmにわたって積み上げて保護している。
同市では、濁流で水泳していた人が姿を消したという通報があり、救助隊が2時間にわたり捜索したが、見つからず、捜索を打ち切った。
また、若者が2人、首まで洪水に浸かって酒を飲みながら冗談を言い合っていたとして、「このような馬鹿げた行為を見過ごすことはできない」と憤激している。
1月2日には、サンコープ、AAMI、APIAなどの保険会社が、「被災者はできるだけ早く被災補償請求を出し、査定人が速やかに査定作業に入れるよう協力してもらいたい」と発表、「同時に、住人の安全と衛生が最優先であり、損害を受けた家具、電化製品などはガレージに保存し、捨てなければならない物についてはリストや証拠写真を残し査定人の作業を助けてもらいたい」と述べている。
ブリスベンから500km内陸の町セント・ジョージは、2010年3月にもバロンニ川の水位が13.39mに達し、水害に見舞われたが、今週にもこの水位に近づくと予想されている。
セント・ジョージの隣の町、ディランバンディは今後1か月以上も孤絶すると予想されている。
一方、40年ぶりの大水害に見舞われたバンダバーグでは、浸水した家屋もすべて水が引き、すでに復旧作業に入っている。
トニー・リカルディ市長代理は、「イースト・バンダバーグがもっとも被害甚大で完全に水没した家屋もあり、住民はすでに自宅に戻って清掃作業を始めているが、水没しただけに安全確認特に電気は送電を始める前に家屋内の配線をすべてチェックする必要がある」と語っている。
ロックハンプトン内陸のエメラルドも水が引き始めているが、増水したノゴア川のために市は未だに分断されたままになっている。
ここでも、住民は荒れ果てた自宅に沈痛な思いをしているが、送電を始める前に有資格電気工事士が電気配線や電気製品のチェックを済まさなければならないと語っている。
州中央部シオドアの町では、1月2日午後にドーソン川の水が最高水位に達した。
バナナ・シャイアのジョン・フーパー郡長は、
「水位はそれ以来徐々に下がってきている。避難していた住民を自宅に帰しているが、それと同時に様々なサービスを適切に用意していく作業が残っている。アーゴン・エナジー社とも送電開始までの手順を話し合った」
と語っている。
しかし、郡長は、
「水に浸かった道路や下水施設の復旧が大きな課題だ。また、各所の高台で孤立している家畜への飼料投下も連邦、州政府の資金で実施してもらえることを期待している。牧場は相当数の家畜を失った」
と語っているが、地域外特にタウンズビルからも緊急救援サービス隊でかけつけた人々への感謝の言葉を語っている。(AAP)
』
『
25today.com - 2011年1月05日
http://www.25today.com/news/2011/01/qld_295.php
QLD、今週は日曜日まで雨
水害被災地域に追い打ちをかける予報
QLD州の水害は、ロックハンプトンが水没しており、各地で露天掘り炭鉱が水没して操業不能に陥ったり、農作物の立ち枯れ、水没でそのまま腐るなど甚大な被害が出ている。
そのため、地下資源の価格高騰の予想から鉱業株が買われたり、国内でも果物を中心として農作物の急激な値上がりが予想されている。
QLD州中央部の水害被災地域では、気象庁が「今週後半にはまた雨が降り始め、9日頃にようやく晴れ間が見え始める」と予報している。
また、6日からところにより雷を伴う風雨が強まり、9日には散発的なにわか雨があるだけで、お天気は回復に向かうと発表している。
ブリスベンの西の肥沃な農業地帯、ダーリング・ダウンズもすっかり水に浸かったが、雨はそれほど強くならず、7日には天気も回復に向かうと発表されている。(AAP)
』
『
25today - 2011年1月06日
http://www.25today.com/news/2011/01/1103.php
110年で3番目の雨降り年
14年続いた干ばつ記録に終止符
気象庁がまとめたデータによると、2010年は1900年以来3番目に降水量の大きい年だった。
大陸は過去14年間にわたり、干ばつに悩まされてきたが、太平洋赤道付近がエル・ニーニョからラ・ニーニャに急激に変動したことが原因とされている。
(訳注:ラ・ニーニャでは、太平洋東部の海水温度が下がり、インドネシア周辺で上がる。豪の天気予報番組では「Southern Oscillation、南方振動」と呼ばれている)
また、2010年下半期は豪国家史上もっとも降水量の大きい半年となった。
ただし、WA州南西部は記録的な干ばつだったし、TAS州は平均的なお湿りだった。
気象庁データでは、2010年の平均降水量は690mmで、長期平均の465mmをはるかに上回っている。
また、月別に見ると、長期平均降水量を下回ったのは6月だけだった。
2010年はエル・ニーニョで始まり、大陸東部では干ばつに似た気象だったが、秋に入って突然ラ・ニーニャに変わった。
1月から5月にかけては、WA西部とTASを除いて平均を上回る降水量になった。
7月には本格的にラ・ニーニャが居座り、平均をはるかに上回る降水量になった。
気象庁の報告によると、
「QLD、NSW、NT、SA各州で異常降水量となったが、これはラ・ニーニャの典型的な現象。
QLD、NSW、NT、SA各州では110年で3番目の降水年だったが、VIC州では5番目の降水だった。」
マレー・ダーリング水系では、気象庁記録史上最高の降水年となり、水系全体の貯水量がこれまでの26%という数字から一挙に80%に回復、1996年以来続いていた「干ばつ記録」に終止符を打った。
ただし、気象庁では、
「2001年から2010年まで、21世紀最初の10年は年平均気温を摂氏0.52度上回り気象庁記録史上もっとも暖かい10年になった。2010年の相対的低温と高降水量で、気候温暖化が終わったわけではない」
と、そそっかしい「気候変動懐疑派」に釘を刺している。(AAP)
』
『
5today.com - 2011年1月07日
http://www.25today.com/news/2011/01/wa_91.php
WA,州全体ではほぼ平年並み降水量
1月6日付でWA州気象庁が発表した2010年の気象統計によると、同州南西部は記録的な高気温で、1900年に現代的な気象記録が始まって以来2番目の高気温日や例年平均以下の降水量を記録した。
特に南西部南端は気象庁歴でもっとも降水量が少なく、4月から10月までの南部の雨季、冬季、春季などが史上もっとも降水量の少ない年となった。
また、南西部の各所、西部西端、南部平野や中部の穀物地帯は降水量が例年平均の半分以下で気象庁史上もっとも乾燥した年になった。
また、平均最高気温、最低気温が例年を上回る異常高気温の夏だった。
さらに、12月は史上3番目の暑さ、1月は史上2番目、2月は3番目の暑さだった。
熱暑と干害の年だったにもかかわらず、州各地で豪雨の被害も起きた。
3月21日、22日に南西部やパース首都圏を襲った猛烈な雹嵐と局地的洪水は10億ドルを超える損害をもたらした。
嵐は、パース首都圏では2009年11 月20日以来続いていた干害を終わらせ、久しぶりの大降水量となった。
最新の気象災害には2010年12月のガスコイン地域の水害があり、同地域は復旧不能と言われるほどの損害を受けた。
各地で日、月の降水量記録が書き替えられ、カーナボンでは、1883年の気象記録開始以来で月の降水量最高記録を達成している。
気象庁によれば、年降水量は、キンバリー地域、内陸北部・東部、南東部の東ユークラ、では「平均以上」から「平均をかなり上回」り、過去121年で最大の降水量となった。(AAP)
』
『
25today.com - 2011年1月09日
http://www.25today.com/news/2011/01/nsw_504.php
NSW州北部海岸地域増水
9日から11日かけて大雨の予報
1月8日、NSW州北東部海岸地域では住民が家畜や設備を高台に移す作業を急いでいる。
気象予報では、1月9日に豪雨が予想されており、11日までの期間、ツイード、ブランズウィック、リッチモンド/ウィルソンズ、クラレンス、ベリンジャーなどの河川谷に洪水警報が出されている。雨は9日夜にもっとも激しくなり、雨量は100mmから200mm、中程度から大規模な洪水も予想されている。
そのため、州緊急救助局(SES)では、8日に、農家や牧場に対して家畜や設備を高台に移すよう呼びかけた。
SESが特に懸念しているのは、週末の休みにキャンプに出かける人達で、スポークスマンは、「日曜日は伝統的に気分転換の日で、テントを張ったり、キャラバンを水辺に駐車することが多いが、キャンプするなら、川などの低地ではなく、高台を選ぶこと。
万一に備えて脱出路を確保し、水に閉じ込められることがないよう予めルートを検討しておくこと。
また、この地域の国立公園に入る予定を立てているハイカーや行楽客は計画を見直して欲しい。
この地域は携帯電話の電波が届かない地区も多いため、事故があっても救助を求めることができない」と警告している。(AAP)
』
[かもめーる]
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