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● 愛車とヘルメット:ランドエンド公園で
「泣く子も黙るバイキーズ」
そのバイキーズの取締が強化されています。
『
25today 司法 - 2010年7月06日
http://www.25today.com/news/2010/07/nsw_430.php
NSW州警察、バイキーズ取締法発動
ヘルス・エンジェルスの「犯罪組織」宣告申請
2009年にSA州やNSW州で制定されたバイキーズ取締法は、州最高裁判事が特定のバイキーズ団体を、「犯罪組織」と宣告するだけで、その組織に加入していることが犯罪を構成する。
この法律が制定された前後には当のバイキーズ組織だけでなく、法律家や人権団体、ライダー団体も反対運動を行った。
6日、NSW州警察が初めてこの法律を発動し、最高裁に対して、ヘルス・エンジェルスを犯罪組織と宣告するよう申請した。
警察では、
「非合法モーターサイクル・ギャングの犯罪を効果的予防する第一歩」
と評価しているが、United Motorcycle Councilのマーク・マロニー会長は、
「警察の措置は不公正で時期も無意味。
現在、グループに目立った動きはないのになぜ今頃。
政治家の点数稼ぎではないのか。この法律を発動しなくても、刑務所には、従来の法律で起訴されたバイキーズ・メンバーが大勢いる」
と語っている。
一方、デーブ・ハドソン副長官は、
「法律があるのにそれを利用しないのでは無責任。
バイキーズは震え上がっているに違いない。
我々は法律や社会秩序を守らない1%を相手にしているのだ。
組織の革ジャンパーを着ることで自ら犯罪組織の一員であることを宣言しているではないか」
と語っている。
最高裁で宣告が出れば、警察はヘルス・エンジェルスのメンバー個人に対して統制令を発し、複数のメンバーが集合することを禁じ、特定の仕事に就くことを禁じることができる。
ハドソン副長官は、申請内容を明らかにしなかったが、「ヘルス・エンジェルスは宣告の基準を満たしていると判断した」と語っている。
SA州ではすでに類似の法制の正当性が高裁で争われており、NSW州警察もすでに同じような裁判に備えている。
州警察の申請は7月23日にNSW州最高裁の審理を受けることになっているが、提出される証拠のかなりが犯罪情報として機密扱いにされており、どれだけの証拠が公開されるかが問題になる。
また、宣告対象となる組織の反論も裁判で取り上げられる可能性がある。(AAP)
』
こわいですね、革ジャンバーを着ると、ギャングであると、犯罪者であると宣言している、という。
革ジャンパーを着ただけで、手錠がガチャン、そしてブタ箱いきになるようです。
「バイキーズ」といっても知らない方も多いのではないでしょうか。
こちらでは自転車のことを「バイク」といいます。
日本ならチャリンコ。
自転車屋さんをサイクルショップといったり、乗ることをサイクリングといったりしますが、自転車本体をサイクルということはないでしょう。
では、「バイキーズ」とは自転車暴走族?
では、あリません。
クレヨンしんちゃんの世界ではありませんから。
オートバイの「バイク」。
つまり、暴走族のことをバイキーズといいます。
日本なら若者の集団ですが、ここでは「おじさんライダー」の集団をバイキーズという。
ハーレーダビッドソンに乗って、集団でドドドッと走る連中。
この集団同士が抗争を起し、死者まででる騒ぎとなった。
もともとこの集団、日本のミニヤクザみたいなもの。
そこで封じ込めということになったわけです。
さて、もうひとつのバイクはれっきとした自転車。
団地の方から中古の自転車をもらった。
しばらくガレージに放り込んであった。
なにしろ十数年も自転車なんぞに乗ったことがない。
「おじさんバイキーズ」ならカッコいいが、「老齢バイキーズ」ではみているだけで怖くなるだろう。
フラフラふらふら。
ヨタヨタよたよた。
意を決して乗ってみようと思った。
さて、では、と思ったがいけない。
ここはなにしろバイキーズの取締がウルサイ。
ポリスにガチャンはいやである。
バイクに乗るにはヘルメットの着用が義務付けられているのである。
日本では自転車にヘルメットというのは、ママチャリぐらいだろう。
あれは危険だからヘルメットをしたほうがいい。
とくに前後に乗せる子どもには特に。
一般にはどうか。
これは無理。
だいたい日本のマイホームは駅から10分15分20分。
サラリーマンは駅の駐輪場まで自転車でいく。
ヘルメットをかぶって行くとどうなる。
考えてみただけで、これは無理とわかる。
子どものヤツがどこかにあったはずだが、と探したが見当たらない。
引越しのときに処分してしまったかもしれない。
しかたがない、買いにいく。
Kマートを覗いてみた。
だいたい20ドルから30ドル。
高い。
日々使うのならいいが、ちょっとばかりで20ドルは。
その横の金網の箱に放り込まれ山積みになっているヘルメットがある。
これ8ドル、安い、これにした。
ポリスに捕まらなければいい、形だけでいい。
ちなみに、この安物のヘルメット、先日見てみたら11.5ドルになっていた。
なんと5割近くも値上がっている。
ここは猛烈なインフレ。
日本のデフレがうらやましい。
さて、ヘルメットに実を固め、バイキーズに変身する。
革ジャンはヤバいので、ナリタブライアン・ジャンパーにする。
といっても、革ジャンなど持っていないが。
乗ってみた、本当に怖い。
日本の自転車はサドルの上に背筋が垂直に立つようにつくられている。
その状態でハンドルを握れるようになっており、すこぶる安定性がいい。
手先だけでハンドル操作ができ、すこぶる楽にできている。
ここの自転車は頭、ハンドル、サドルが△形を描く。
これ非常に安定しない。
体重の一部がハンドルにかかっている。
よって、ハンドル操作が重く難しく、ふらふらする。
それに、前かがみになるため、肩に力が入り、なんとなく肩がはれぼったく肩凝りしそうである。
やっぱし、やめようかな?
いや、がんばらなければ。
わが団地は、内海からはひと丘越えたところにある。
よって三方が自転車のレベルでいくと、山に囲まれているということになる。
車ならスーと来れるが、自転車だとこれは大変である。
特に内海から直接入ってくる道は、丘が2段になっていて、ひと山越えるとまた次の山が控えているという風。
イヤイヤ大変な地形!
ありがたいことに残りの一方はクリーク沿いに平坦で幹線道路に出られるようになっている。
が、ものすごい回り道。
行きはまず、この平坦路の回り道からいくことにする。
何しろ、久しぶりの自転車である、どこまでできるかとんと見当がつかない。
走ってみた。
確かにフラフラして安定しない。
でもゆっくりゆけば、なんとかなる。
ゆっくりゆっくり、焦らずにを心がけて、しっかりハンドルを握り締める。
何やかんやでギコチなかったが、ちゃんと内海に出られた。
内海沿いの道路は、サイクリングコースにはなっている。
右にいくとご存知、サーファーズパラダイス。
左にいくと、パラダイスポイント。
パラダイスポイントとといっても知らないと思いますが、先日、ゴールドコーストマラソンが行われましたが、そのハーフマラソンの北の折り返しがこのパラダイスポイント。
ちなみに、そのマラソンの名残りが道路に残っていました。
看板から北へ300mくらい行ったところに「40」というマークがありました。
ということはここからゴールまであと「2.2km」になります。
看板の距離を計算すると合わせて「14.2km」のサイクリングコースとなります。
確かにサイクリストが銀輪を連ねている。
ここはトライアスロンが盛んなところ。
だからバイクも盛んである。
がでも、シルバー・バイキーズが走るには、ここはちっとというより、まったく怖い。
サイクリングコースといっても専用ではない。
もともと自動車の走る一般道道路である。
ヨタヨタふらふらでは、身の危険がいっぱいである。
とても走れない。
よって、遊歩道をいくことにする。
これは北はランドエンド・ブリッジから南はゴールドコースト・ブリッジまで。
「ブリッジ・ツー・ブリッジ」の「6.3km」。
歩行者とバイクの専用遊歩道である。
これなら絶対安心。
今回は北の終端であるランドエンド・ブリッジへ。
ペリカン・シーフードを通り越して、そこから2kmほど。
遊歩道の終了地点がランドエンド・パーク。
ここでは、いろいろな健康イベントが行われている。
だいたいストレッチとフィットネスと太極拳が主になっている。
この公園に新しく設置されたのが野外の健康器具。
まずは「Welcome」のボード。
『「ゴールドコースト市役所は住民の皆様が活動的にして健康的なライフスタイルを確立するために、これらの健康器具を用意しました』
案内板の奥(上)に見えている橋が「ランドエンド・ブリッジ」になります。
では、それを紹介していきます。
1].SQUAT PRESS
● 圧力調整ボタン
2].BALANCE STEPS
3].CHEST/BACK PRESS
4].AB CRUNCH/LEG LIFT
5].CARDIO STEPPER
6].TAI CHI WHEELS
7].PULL-UP/DIP
さて、これらの器具運動をやることによって健康な生活を過ごすことになるのでしょうか。
どちらかというと、こんなものをやるよりかは1時間ほど「バイキーズ」をやった方がいいのではないかと思うのだが。
が、ちょっと考えてみたらこれ無理。
なぜなら、ここで問題になっているのは肥満で、もはや自転車に乗るなんてことはとうの昔にできなくなっている人たち。
そういう人が車でやってきて、散歩の帰りにでもちょっと機器にふれて、今日は一生懸命よく運動したとして、ビールを飲み、肉を食べ、女性ならコーラを飲んで、砂糖とバターがたっぷりはいったケーキを食べることになる。
つまり、これらの健康機器は肥満増殖用ということになる。
さて、皮肉はさておいて、帰りましょう。
復路は、やはり遠回りでも平坦路を通って戻ります。
「シルバー・バイキーズに栄光あれ」
[かもめーる]
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