● バーベキューエリアの横に立っている看板
● ペリカン・シーフード(バーベキューエリア)周辺
バーベキュー台とシーフードショップ
29日から日本はゴールデンウイークに入っている。
こちらに来た当初はこの時期になると必ず知人友人がやってきた。
でも最近は、来るべき人はみんな来てしまい、2,3年に一度親戚のものが訪ねてくれる程度でほとんど日本から来られる人と会うこともない。
が、今年は珍しく来豪があった。
バアサン(間寛平はヨメサンというが、我が家ではバアサンという。ちなみにヨメサンはカンチャンと呼ぶが、バアサンはジイサンと呼ぶ)の姉の小学校の同級生。
● シルバー・カモメ
昨朝9時半過ぎ、「着いた」という電話があり早速旅行社の玄関前まで迎えにいった。
初老の夫婦2組の4人。
ということは我れらを合わせて3組6人のロートルの群れになる。
ひと通りの紹介を終えたら、すぐに聞かれた。
「おいくつですか?」
あまりに唐突の質問だった。
うん、そう見えるのかな。
よぼよぼで、歩くのも大儀な隠居を見て、「こりゃ、マズッタ!」といった感じに。
つまりこの集団の中での最長老はどうも私のようである。
ということは唯一の老齢年金受給者ということになる。
ではみなさんで何処へ行こうかということになるのだが、根が怠け心で一杯。
あそこがいい、あそこに居続けよう、動くのはイヤ。
ということで、隠居モードではじめから決めておいた。
稿頭の写真にある看板の横のバーベキューエリア。
そこのペリカン・シーフードでペリカンの観察。
ただベンチで座っているだけ。
新鮮なエビ、カキ、サーモン、ホタテ、などなど、うまいものは横の魚屋ですぐ手に入る。
つまり、シーフド・バーベキュー。
言い換えると怠惰バーベキュー。
● CHARIS SEAFOODS:俗称ペリカン・シーフード
足元をうろつくのはカモメ。
「Silver Gull:シルバー・ガル」というのが英名。
gullとはカモメのこと。
つまり、シルバー・カモメ。
● Silver Gull
カモメにもシルバークラスはあるようだ。
ロートル6人組にはお似合いのカモメということになる。
和名は「ギンカモメ:銀鴎」
言いにくいので「ギンギンカモメ」と呼んでいる。
でも「ギンギン」となると、確か田原俊彦の「ギンギン(ギンギラギン)にさりげなく」となり、若者ムードになってしまう。
「ギン」ならロートル、「ギンギン」だとヤング、言葉のちょっとした使い回しで意味が反転する。
● 和名:銀鴎
さて、今回のお客様はなかなかの芸人。
バックから小さな画帳とペンを取り出し、「xxxx」ビールの缶を写生し始めた。
横でみていて、なるほど。
文章なら書けるが、絵はまるでダメのショウセイ。
日ごろ、絵の描ける人と、楽器を弾ける人は神様のように思っている。
スケッチが終わると、コンパクトパレットが出てきた。
筆にちょっちょと絵の具をつけて、「xxxx」のあの黄色缶を仕上げていく。
あっというまに、描きあがった。
「おみごと!」
どんなお手並みか、ご本人の同意なくインターネットに載っていた絵を転載しておきます。
● インターネットから
さて次は目の前に広がる、内海を描きにいった。
戻ってきて義弟にあたる方に聞いていた。
「加山の絵はこんな感じかな」
義弟の方は、昔、加山雄三の付き人をやっていたという。
よって仲人は加山雄三。
世の中にはいろんな人がいるもんだ。
加山雄三のボートはエンジンだけで2億円、船体を含めると7億円するという。
とんでもない数字。
聞かなかったことにしよう。
世界が違う。
● サーファーズパラダイスを見る
絵筆の方、絵だけでなく走りもやるという。
青梅マラソン連続7回出場のキャリアを持つという。
青梅マラソンというのは30kmで始めが上りで後半下りに入り、足に負担がかかるコースだという。
ちょっと Wikipedia で調べてみた。
『
第1回は1967年3月に開かれた。
例年、全種目合わせて約1万3千人(第40回大会以降約1万6千人)が参加し、沿道には約5万人が観戦している。
オリンピックや箱根駅伝、国際レースで活躍するアスリートが出場することから、沿道からたくさんの声援を送られる。
また、市民ランナーにも暖かい声援が30kmコース全域で聞こえることから、アットホームな市民マラソンレースとして有名である。また、多摩ケーブルネットワークで中継されている。
2001年の第35回大会にシドニー五輪女子マラソンの金メダルを獲得した高橋尚子、2004年の38回には野口みずきがレースに参加し、二人共に女子の部(30km)で優勝した。
野口は同年のアテネ五輪に出場し金メダルを獲得した。
間寛平がロードランナーとしての第一歩を踏み出したのは、この大会だと言われている(番組の企画で挑戦)。
』
おおそうか!
カンペイのマラソン人生はここから始まったのか。
● カモメ騒群
ちょっと、この方のお話を。
「
ここへくる、2,3日前にスイスの国営テレビの撮影隊がやってきた。
」
こういう言葉を聞くだけで汗が出てくる。
ショウセイ、まるで業界なるものに縁もユカリもなく、豆粒ほどの知識もない。
「
むかし、といっても戦後のことだがスイスのフランス人がこの町に住んでいた。
ここは花街で芸者さんがいたところ。
どうもそこにある安アパートに住み着いて、執筆をしていたという。
彼の書いた本を見せてもらったが、フランス語ではさっぱりわからない。
その中に、この町の様子が書き込まれているらしい。
これを国営テレビが取り上げ、撮影にきたのだという。
」
此処は花柳界と言われていた場所で、真ん中に池があった。
たしかそこには、小さな神社が祭られていたはずだ。
周囲には背より高い黒塀が廻った家が多く、中を覗うことはできず、ちょっとしたミコシの松がその上から道に張り出していた。
そんなことなどが書かれていたのかもしれない。
「
撮影隊は仕事風景を撮って帰っていった。
そのとき、放映前にビデオを送りますと言い残していった。
で、放映はいつ頃に?
と尋ねたら、年内に編集を終えたいと思っていますから、来年でしょう、という答えであった。
スイスの国営放送というのは実にのんびりしている。
」
シルバー・カモメールで検索してみる。
『
始まりは大衆食堂
http://www.suzushin.jp/suzushin.htm
昭和22年、永代二丁目に大衆食堂として開業。
ラーメン、コロッケ、ばくだん(焼酎)何でもあった。
毎日大量のじゃがいもをゆで200個以上のコロッケを作っていた。
ラーメンは懐かしい東京風ラーメン。
とんかつ鈴新、荒木町に誕生
まだ荒木町の花柳界が隆盛の昭和33年(1968)、かつての置屋がとんかつ鈴新の店でした。
このときの住所は荒木町7番地。
とんかつ定食が100円(現在900円)
ひれかつ定食2000円(現在1650円)
』
上の写真で右の玄関を見てみる。
縦格子の引き戸の上の欄間が凝っている。
置屋だっというから、色っぽい造りなのかもしれない。
この格子戸をちょっとあけて、着飾ったキレイどころが「いってきます」と言って出かけていったのかもしれない。
● バーベキュー台からみた内海
バアサンが言う。
「
ここでバーベキューは男の人が料理するんですよ。
焼きあがるまで女はビールを飲んで気ままにおしゃべりしながら待っている。
」
反応がすばやい。
「
それ、今、作ったんでしょう!
」
さすが、小さいながらも寄席の座元。
http://www.suzushin.jp/contents/suzushin/suzushin-yose/
● カモメが飛んだ
ちなみに、4人組みはオプションツアーで今日は世界遺産の「ツチボタル」で有名なナチュラル・ブリッジに滝を見に行っている。
[2010/05/01記]
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その後:宣伝?
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『
ロケットニュース24 2013/03/16
【老舗グルメ】
かつ丼好きなら三度は食べておきたい『鈴新』のかつ丼三兄弟
東京・四谷に、かつ丼の老舗がある。
昭和22年に創業のとんかつ屋として有名だが「かつ丼三兄弟」として三つのかつ丼を堪能することができ、それがまた かつ丼好きをうならせる味だというのだ。実際に食べてみた。
●・定番を堪能したいなら「煮かつ丼」
これでもか! というくらいだし汁がたっぷりで、ジューシーなタマネギがとんかつに盛られている。
にもかかわらず、衣が霜のようにピンと立っていてとんかつにサクサク感が残っているから不思議だ。
●・やさしい味に体が癒やされていく
全体的にアッサリとした味付けで、それにより豚肉の旨みが生きているのがわかる。
食べれば食べるほど、やさしい味に体が癒やされていくかのような感覚に。
ご飯は粒全体にタレをまといつつも、かたくなにタレの浸透を許さず。
かんだときにのみ、タレとご飯の化学反応で美味しさを編む。
●・よりハッキリとしたを楽しみたいなら「かけかつ丼」
とんかつにドッサリと玉子とタマネギが重なり合っているものの、タレの多くをとんかつが吸収しているためか、水分は少なめ。
それもそのはず、このかつ丼はタレがかかっている部分と、タレがかかっていない部分の双方を楽しめるように工夫されているのだ。
●・衣に浸透したラードの精細なウマミ
とんかつをタレが絡んだご飯とともに食べれば、定番のカツ丼の美味しさを堪能できる。
次にとんかつを真っ白なご飯と一緒に食べて、豚肉の肉汁と衣に浸透したラードの精細なウマミに舌鼓を打つ。
なんとラードは自家製なのだ。
ちなみに、より味の魅力を強調するため味付けはやや濃い目である。
●・新しい味で冒険したいなら「そうすかつ重」
こ れは「丼」(どんぶり)ではなく「重」なので厳密には「かつ丼」ではないが、かつ丼三兄弟のひとつとして並んでいる料理。
見ただけで味覚神経が魅了されそうなほどサクサクッとした衣のとんかつに、たっぷりとソースがかけられている。
さらにその上に大根おろしが盛られており、その見た目はまさに「白い山脈」。
●・不思議な味わいでおもしろい
ソースがかかったとんかつを、大根おろしとともにいただく。
ソースと大根おろし、なかなかやらない組み合わせだが、それがまた不思議な味わいでおもしろい。
ソースがキッとした酸味を出し、それをカバーして優しい味にするべく大根おろしがさわやかさを放つ。
ソースと大根おろし、よくよく考えれば「さわやかな後味」という点においては同類か。
とんかつとご飯の間に敷かれたはキャベツがジャンク感を出していてユニーク。
●・定番の味をさらにワンランク上に
今回、筆者(私)が食べてオススメしたいと思った料理は「煮かつ丼」。
やはりこれがかつ丼の定番であり、その定番の味をさらにワンランク上にあげたのが『鈴新』のかつ丼だと思う。
レールから外れることなく、決して期待を裏切らない味だ。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 とんかつ 鈴新
住所 東京都新宿区荒木町10-28 十番館ビル1F
時間 11:30~13:30 / 17:00~21:00
休日 日曜日
価格 かつ丼はどれも1100円(汁物と漬物付き)
参照元: とんかつ 鈴新
Report: Kuzo
』
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その後:鈴新寄席
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さきごろ日本に行ったので、「鈴新寄席」をのぞいてみた。
上のブログを書いてから3年目になる。
カウンターはつまりとんかつ食堂のカウンターである。
よって座布団が敷いてあるところは、調理場ということになる。
カウンターはL字になっていて、カウンター座席とその後ろに椅子を置いても、収容人数は最大でも20人くらい。
今日は十数人であった。
手前の外国人二人、日本語のわかるフランス人とのことである。
●座元による「鈴新寄席」ならびに今日の演題の紹介
●古今亭菊生:「不動坊」
別に鈴新について書いているブログではないのだが、結果としてこうなってしまった。
あくまでバーベキューについてなのだが。
[かもめーる]
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