2011年2月8日火曜日

弁当か、パンか

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● カイロ空港で夜を明かし、旅行会社の説明を聞く日本からのツアー客ら
  1月30日:asahi.com より



 今日のニュースにこんな記事があった。


中央日報 2011.02.08
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=137254&servcode=400&sectcode=400

カイロ空港、日本人は弁当食べるのに韓国人は…政府の国民保護対策に批判殺到

「ここはエジプト・カイロ空港。
 3日目の野宿中。
 お腹がすきます。
 中国・日本・米国はもちろん欧州の国は大使らが自国民を保護するため夜を徹して空港を守っているのに太極旗は見られません」。

 エジプトに旅行に行ったパク・イェウォンさんは3日午前、自身のツイッター(@moonlightyw)に書き込んだ。
 パクさんは続いて、
 「日本人は弁当、中国人はサンドイッチを食べているのに、韓国人は菓子袋をいくつかもらった」
とつづった。
 旧正月連休、インターネットには政府の海外同胞・旅行客保護対策を批判する書き込みが上がってきた。
 帰国の飛行機を待ってカイロ空港で何日も“野宿”した海外同胞と旅行客が
 「他の国に比べ韓国大使館の支援品はみすぼらしい」
として不満を爆発させたのだ。

 パクさんが書き込んだ文はオンラインでリツイートされ広がった。
 多くのインターネットユーザーが政府の対応に失望したという反応を見せた。
 ユン・ヒョウォンさん(@hyonyam)は、
 「1998年のジャカルタ暴動の時も、2004年の津波の時もまったく同じだった。
 本当に韓国政府に腹が立つ」
と指摘した。
 ホン・ヘミさんも
 「エジプトの空港に大韓民国はない」
として政府の不十分な対応を皮肉った。
 ソマリア海賊から「三湖(サムホ)ジュエリー号」の船員を救出した“アデン湾の黎明作戦”と比較し、
 「海賊をお迎えするのに10億ウォンのチャーター機を動員しておきながら海外同胞には本当に薄情だ」
という声も上がった。

議論がふくらむと政府は「事実と異なる」と反論した。
 外交通商部は4日に釈明資料を出し、
 「先月31日以後毎日カイロ空港を訪問し、飲料水と菓子・パン・牛乳を提供している」
と明らかにした。
 駐エジプト大使館のパク・ヒョンギュ事務官は、
 「相対的に空港は安全な方だった。空港よりも緊急な郊外周辺の海外同胞の身辺保護に人材を集中した」
と釈明した。
 これに対してパクさんは記者に、
 「不十分な自国民保護システムを改善しようという意見を政府がうそ扱いし残念だ」
と反論した。


 「他の国に比べ韓国大使館の支援品はみすぼらしい

 そういうもんですかね。
 食べるものが支給されないというのなら、文句を言ってもいい。
 でも、状況が状況であるかぎり、食が確保されていれば十分だと思うが。
 駐エジプト韓国大使館は、
 「先月31日以後毎日カイロ空港を訪問し、飲料水と菓子・パン・牛乳を提供している」
と言っている。
 それが実行されているなら、それでいいのでは。
 日本の場合、おそらくカイロの日本食レストランあたりに支援を頼んで弁当を作ってもらい、空港に差し入れたのであろう。
 もし、そこがカイロのような大きな都市でなければ、韓国のように菓子・パン・牛乳などを買い集めて支給することになったのではないだろうか。
 それが不可能なら、領事館が確保している備蓄米でオニギリを作って緊急に配給したりすることになっただろう。
 そういう支援品が「みすぼらしい」という言い草はちょっと無理があるように思う。
 おそらくカイロに十分な韓国料理店があれば韓国外務省としてもそういう段取りがとれたのだろうが、それができないならしかたあるまい。
 常にどこでも十分な人手があるわけではない。
 それを振り分けてヤリクリしているというが実情だろう。

 あくまでも非常事態だ。
 「みすぼらしい」とかではあるまい。
 これはおごりとしか思えない。
 もし、これが日本の観光客で、
 「支援品は塩をふったオニギリだけで、ウメもオカカも入っていなかった
などと言って文句を言ったらどうなる。
 きっと、「はき違えんな!」と世論の袋叩きにあうことだろう。
 そういう状況で周囲を見比べ、豪華な食事を要求するほうがおかしいのではなかろうか。



asahi.com 2011年1月30日19時53分
http://www.asahi.com/international/update/0130/TKY201101300170.html

 日本人5百人、カイロ空港で一夜 航空券入手も困難

 【カイロ=玉川透、越田省吾】
 ムバラク大統領の辞任を求める大規模な反政府デモに揺れるエジプトでは30日、治安情勢の不安を受け、国外退避する日本人旅行者や在留邦人がカイロ国際空港に詰めかけた。
 だが、エジプト航空の成田、関西便が運航中止となり、29日夜には約500人の日本人旅行者が空港ロビーなどで一夜を明かした。

 現在、エジプトには日本外務省が把握しているだけでも2,300人を超える日本人旅行者が滞在しているという。

 観光で来た植村祐樹さん(23)は、ピラミッド見物からホテルに戻る途中、タクシーがデモ隊に囲まれたという。
 「みんなが『開けろ』と叫ぶので恐る恐るドアを開けると、ケガ人を病院に運んで欲しいと頼まれた。
 血だらけの男性と一緒に病院に行った」。
 植村さんは、空港で一夜を明かしたという。

 エジプト在留邦人の国外退避の動きも始まっている。
 カイロ日本人会(会員数約400人)によると、日系企業の多くが駐在員の家族らの国外退避を始めているが、インターネットや携帯電話など通信手段が制限されているうえ、現地の旅行会社も休業状態に陥り、航空チケットの入手やホテルの予約が極めて困難な状態だという。

 同会の幹部は
 「海外の別の支店に頼んで、何とかチケットを融通してもらっている企業もあると聞いた。
 情勢はまったく読めないが、どの企業も安全優先で動いているようだ」
と話した。






[◇]
 その後のニュースがありました。

サーチナニュース 2011/02/10(木) 18:46
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0210&f=national_0210_173.shtml

日中国民が羨ましい? エジプト足止めの韓国人が韓国政府を非難

 環球時報は9日、反政府デモがぼっ発したエジプトで、治安悪化によって空港で足止めを食っている韓国人から韓国政府への批判が殺到していると報じた。

 現地時間3日午前、韓国人観光客がTwitter(ツイッター)で、
 『カイロ空港に足止めされて3日。
 お腹がすいた。
 中国や日本、米国、欧州の大使は、空港で自国民を守っているのに、韓国旗はどこにも見当たらない。
 日本人は弁当を、中国人はサンドイッチとフルーツを食べているが、食べきれなくて捨てているほどだ。
 しかし、韓国大使館員はビスケットを数袋持って来たが、すぐに帰ってしまった』
とつぶやいた。

  中国や日本の政府が用意した帰国用のチャーター便は無料だったことに対し、韓国国民はチャーター便の利用に200万ウォン(約15万円)を負担しなければならないという。

  韓国外交通商部は
 「一部メディアの報道は事実に反する」
とし、4日にメディアを通して
 「韓国駐エジプト大使館は、1月31日から連日、空港に人員を派遣して自国民を安全に帰国させており、ビスケット、パン、牛乳、飲料水などを差し入れた」
と釈明した。
 さらに
 「1月30日から徹夜で作業にあたっている。
 またチャーター便も200万ウォンではなく、往復で120万ウォン(約8万8000円)だ」
と主張した。

  韓国外交通商部の反論に対し、テレビに出演した韓国人観光客は、
 「多少食料を用意していたが、何食も食べていなかったので空腹だった。
 ビスケットと水が差し入れされたが、数が足りず多くの人が水を飲んで飢えをしのいでいた」
と反論した。
 環球時報は、
 「日本とわが国を羨望(せんぼう)する韓国人観光客」
と報じた。





 [かもめーる]




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