2011年2月2日水曜日

サイクロン・ヤジ、QLD史上最凶暴

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● ケアンズに近づく「サイクロン・ヤジ」



 クイーンズランドの不幸は続いている。


● 昨夜のTBSニュース



25today.com - 2011年2月02日
http://www.25today.com/news/2011/02/qld_316.php

今夜ケアンズ付近に上陸
 2月2日、アンナ・ブライQLD州首相は、
 「サイクロン・ヤジは、QLD州史でもっとも凶暴な嵐になる」
と州民に極度の警戒を呼びかけている。
 ヤジは、2月2日午後10時頃、ケアンズとタウンズビルの間、おそらくイニスフェール付近に上陸すると予想される(訳注:この日は月齢28日の新月、ケアンズの満潮は午後8時45分で、大潮の満潮を少し過ぎた頃に上陸することになり、海岸沿いの住民には最悪のタイミング)。

 首相は、
 「サイクロンの大波は州北部のかなりの地域の海岸線で脅威を振るうかも知れない。
 史上最大最も破壊的な嵐になる。
 すでに最悪の結果を体験した私たちだが、もう一度持ちこたえなければならない」
と語っている。

 気象庁では、上陸地点は2006年のサイクロン・ラリーで壊滅的な被害を受けたイニスフェールが上陸地点と予測しているが、サイクロンは、上陸する頃にはカテゴリーも5段階の5(風速280km/h=78m/s)に成長していると予想され、規模も大きく、海岸沿いの人口稠密地域が風雨に襲われる可能性もある。
 ブライ首相は、
 「この地域の人は避難できる間に避難してもらいたい」
と呼びかけている。さらに、
 「しかし、風雨は2日午前中から強まり、午後8時から9時頃にかけては風速もピークに達し、3日の昼頃まで続く。
 すさまじい雨や風が24時間は終わらず、水害の影響はおそらくマウント・アイザあたりにまで及び数日続くことになる」
と語っている。

 ケアンズでは病院全体が避難したため、緊急医療所を設置し、パラメディックス、消防・救助隊員、警察官がサイクロン通過予想地域に増員派遣されている。
 また、ヘリコプターも待機状態で3日に飛べる状況になれば直ちに救援活動を開始する。
 ブライ首相は、
 「過去5週間、QLD州民はこれでもかというほどの試煉にさらされた。
 おそらくオーストラリアが一度も体験したことのない気象だったのではないかと思う。州民全員がこの嵐に備えて気を引き締めてもらいたい。
 2日の昼頃からすさまじい雨と風が襲い、夜半に最悪となり、3日昼頃まで続くことと思う。
 電気も携帯電話の電波も途切れることと思う。
 サイクロン通過地域の住民は24時間にわたって孤立に耐えなければならない」
と警告している。(AAP)


 セブン・ニュースから。

● アンナ・ブライ首相の会見


ペリカンゴールドコースト現地発ブログ 2011 年 2 月 2 日
http://www.pelican-travel.net/blog/goldcoast/

クイーンズランド史上最大のサイクローン Yasi 上陸間近

昨日の引き続きサイクローンYasiの情報をお届け。
こちらのサイクローンはカテゴリー3より4、そしてついに最大レベルの5に上げられました。
このサイクローンYasiはアメリカで多大な被害をもたらしたサイクローン カトリーナを上回る大きさとなっております。
尚、昨日もお伝え致しました通り、このサイクローンによる被害はゴールドコーストでは皆無です。
ただし、ケアンズは直撃予定となっております。
下記は昨日午後1時に行われた会見の内容です。

ケアンズ及びイニスフェイルなど沿岸地区において非常に大きなサイクロンの上陸が予想されています。
それに伴い、ケアンズ、カソワリーコースト、ヒンチンブルック及びタウンズビルでは地元地方自治体によって海岸地区や低地などリスクの高い地区の住民の避難を行っております。
現在のところ避難は義務ではありませんが、午後も引き続き避難を呼びかけます。

また午前中にも申し上げました通り、ケアンズの病院でも対策が進められています。
ケアンズベイス病院及びケアンズ私立病院では完全避難を決定致しました。ケアンズベイス病院からは約205人が、私立病院からは50人が避難する予定です。

空軍もこの避難任務を遂行するに当たって十分な航空機が準備でき、今夜早々にも避難作業を開始します。
航空機は今日午後に完全装備を済ませ、ケアンズに輸送されます。

またブリスベンにある全ての病院は、ブラウン警戒コードと呼ばれる状態になり、これにより全ての病院は運ばれてくる患者の十分な受け入れ態勢を整えることを要求されます。
これには可能な限り緊急性の低い手術を中止する、もしくは可能であれば患者の早期退院を行うことで対応します。医療担当主任に後ほどコメントしてもらいますが、私からも申し上げます通りブリスベン及び南東地区の全ての病院でこれら全ての患者への対応は可能であり、また患者受け入れや患者の割り振りを効率的に行うよう担当職員も配置します。

これは非常に大きな任務であり、過去の記録を調べていますがこのような大規模な地域病院を完全に避難させるのはクーンズランド史上初めてだと思われます。
先程も申し上げました通り、医療担当主任からこの件についても報告してもらいます。

追加の航空便がこの地区へすでに向かっていますが、午後には更に追加する予定です。
今日の午後にはケアンズにジェットスターが2便、カンタスが2便追加を決定しており、またカンタスはもう1便の追加も検討しています。
しかしながらこれらは天候次第であり、夕方には閉鎖する空港もあります。よって今日の午後中に追加便を送る努力をしています。

また友達や家族、同僚と共に避難することができないために輸送が必要な人々への対応も午後を通して行っています。
これに関しては全ての情報が確認され次第またご報告いたします。


副長官:
多くの人々が危険地区から家族を連れて自主避難を行っております。
ガソリンに関しては大量の買い占めはしないようお願いします。
十分な供給がケアンズやケアンズ南部で可能です。
しかし他にも道路安全に関する問題が生じる可能性があり、南部へ向かって自主避難する方々に関しては、十分に注意をし辛抱強く運転してください。
運転中喧嘩などに巻き込まれず、またのろのろ運転をするドライバーがいても冷静に運転しましょう。
多くの交通警官を南部及び西部へ避難する交通を促すために配置しています。

医療担当主任:
ケアンズにある病院が浸水する可能性があるという情報を受け、その病院と私立病院から全ての患者を避難することを決定致しました。
地域の中で患者が最も浸水の影響を受けやすく、これが患者にとってベストであると考えるからです。
避難はADFの支援により安全に行われ、またブリスベンの病院ではこれらの患者の受け入れが可能です。
ですのでこれが患者にとって正しい選択であると思っております。

2011 年 2 月 1 日



 クイーンズランドは州史上最大の自然災害の不幸に見舞われている。
 半月ほど前のブリスベンの洪水、そして今度はケアンズ、タウンズビルへの台風の直撃である。


 追加情報が入ってきている。

25today.com - 2011年2月02日
http://www.25today.com/news/2011/02/post_5229.php

サイクロン安全心得

州災害対策統括責任者が広報
 2月2日、カテゴリー5のサイクロン・ヤジ襲来に備えて、QLD州災害対策本部のイアン・スチュワート統括責任者が、「自宅に立て篭もる場合の安全心得」を発表している。
 様々な災害で使える心得が多いので掲載する。

 日本でも以前から、「地震の時は便所が安全」と言われていた。
 面積あたりの構造材が多いためだと言われている。
 統括責任者名で対策本部が発表した心得でも、
 「家の中で一番安全なところを確保しておくこと。近代的な建物では通常、浴室か手洗い」
としている。
 その上で、
 「マットレス、食料、水、レインコートなどをその部屋に集め、どんなことがあっても動かないこと。
 屋根が風で飛ぶ可能性もあるが、建物の強度には影響ないので、決してパニックにならないこと。
 当然濡れるが、あわてて建物から飛び出していく方が、浴室や手洗いに立て篭もって濡れるよりはるかに危険だ。
 また、2日昼から24時間は緊急救援局が救援要請に応えられないことを覚悟すること。
 3日昼まではサイクロンが通過しており、救援局人員と言えども、暴風雨の中では安全に心がけなければならないからだ。
 つまり、自分たち以外に誰にも頼ることができない。
 家族や、隣人達の安全にも配慮してもらいたい。
 ただし、どんなことがあっても無用な危険を冒すことがないようお願いする」
と述べている。
 さらに、
 「サイクロンの眼に入ると1時間ほどは奇妙なほどの静けさが来る。
 この時に外に出ないこと。
 眼の周辺が一番風雨の激しいところであり、静けさから急に再び暴風雨に叩き込まれることになる。
 また、電気、ガス、水道などは閉め、電気器具は壁のコンセントからプラグを引き抜いておくこと。
 窓ガラスには荷造り用の粘着テープをバツ印に貼り付けておくと割れても飛び散りにくい。
 また、数日はATMが機能しないことも考えられるので現金を用意しておくことも必要」
と述べている。

 避難キットとして、医薬品、写真、暖かい衣類、保険、出生証明書などの重要書類、思い出の品、枕、寝袋、防水プラスチック袋などの他、赤ん坊がいれば配合粉ミルクやおしめの予備も用意しておくこと。
 自宅に立て篭もる人は、この避難キットの他に、ラジオ、懐中電灯、電池、救急キット、頑丈な手袋、ロウソクとマッチなども用意しておかなければならない。(AAP)




● Yasi


● Yasiの進路予想


25today.com - 2011年2月02日
http://www.25today.com/news/2011/02/post_5230.php

サイクロンを出し抜けると思わないで」と警察
空港既に閉鎖、避難センター・フル稼働

 QLD州北部管区のロバート・ウォーターズ警部補は、
 「ケアンズやイニスフェールから国道を南に急ぐ車が多いが、今から脱出してサイクロン・ヤジを出し抜けると思わない方がいい。
 サイクロンの直径と速度からして、今から走っても手遅れだ。
 地方自治体の設けた避難センターに急ぐことを勧める」
と語っている。

 ウォーターズ氏は、
 「キャラバンやトレーラーを牽引する家族も多く見受けられるが今から走ってもサイクロンに巻き込まれる可能性が高い。
 しかも慌てふためいた運転ぶりで速度違反したり、無意味な追い越しをするなどが見られる。
 速度を落とし、安全運転を心がけてもらいたい。
 サイクロンのさなかに交通事故で死者を出したり、そうでなくても、車を壊してサイクロンの真下で取り残されるなどはあってはならないことだ。
 もう既に風も強まっている」
と警告している。

  一方、州北部の空港はどこもすでに閉鎖しており、グレイハウンドがケアンズとロックハンプトンの間で運行を中止しているが、代わりに臨時便を出して緊急救 援局の避難作業を援助、ケアンズの南、ミッション・ビーチやエアリー・ビーチで立ち往生しているバックパッカーらを地元避難センターまで運んでいる他、マ ウント・アイザ、ボウエン炭鉱地帯、ノッカンドラなどの鉱山作業員も避難センターまで運んでいる。
 グレイハウンド・オーストラリア社のロバート・トーマスCEOは、
 「バックパッカー達は何が起きているのか情報を把握していないため、途方に暮れている。
 当社は、バックパッカー達に最大限安全に注意し、ホステル経営者のアドバイスをよく守ることが大切だと説明している」
と語っている。(AAP)


 ここゴールドコーストはというと、昨日からひじょうに蒸し暑い。
 気温はさほど高くないのだが、湿気を含んでいて、夜になってもダラダラ汗が流れる。



● Seven News より



25today.com - 2011年2月02日
http://www.25today.com/news/2011/02/_1_1.php
サイクロン・ヤジ号外 1

ケアンズとタウンズビルの中間地点に上陸見込み
 サイクロン・ヤジは、2月2日午後10時過ぎにケアンズとタウンズビルの間に上陸すると予想されていたが、勢力はカテゴリー5ながら速度だけがやや落ちており、真夜中前後にイニスフェールとカードウェルの間に上陸すると修正された。
 気象庁(BoM)の発表によると、ヤジの眼は、2日午後7時現在、イニスフェールの東北東150km、ケアンズの真東約175kmの位置にあり、同6時現在との比較で速度が6km/h落ち、29km/hで西南西に向かっている。
 南半球ではサイクロン(台風)の風は時計方向に中心に向かって吹き込んでいくため、眼の南側が特に風が強くなる。午後7時現在、沿岸部や沖の島々ではすでに90km/hの風が吹き荒れている。
 その時刻、イニスフェールでは、木が根こそぎ倒れたり、家屋の損害がすでに報告されている。
 同町のビル・シャノン町長は、「500人が避難している町役場から、建物の屋根が引きちぎれるのを目撃した。
 まだ眼が来るまでに5時間もあるというのにこの状況ではこれからが気がかりだ」と語っている。
 また、カソワリー・コーストの郡議会議員で、タリーの住人ロス・ソーベロ氏も、エル・アリシュやカードウェルで木が根こそぎになったと報告されている。
 今夜、全員無事に夜を明かせることを祈るだけだ。
 家が倒れても建て直せるが、人命だけが気がかりだ。
 2006年のサイクロン・ラリーの経験を活かし、議会としてできるだけのことをした。
 8,000人を安全なところに避難させた。
 後は、自然が私たちに少しは優しくしてくれることを希望するだけだ」と語っている。
 イニスフェールのAAP通信員ダンカン・パターソン氏は、
 「100km/hの風でサトウキビ工場の屋根がはがれ始めている。
 ここのすぐ南にサイクロンの眼が上陸する頃には風速も290km/hなるとされている。
 どうなることか」
と語っている。
 イニスフェールでは、70人がライジング・サンの建物に避難、500人が、町議会、ショーグラウンド本部、バックパッカー・ホステル、TAFEカレッジのサイクロン級ホールに避難している。
 パターソン氏は、「まだ電気は来ているが長くは保つまい」と語っている。(AAP)



25today.com - 2011年2月02日
http://www.25today.com/news/2011/02/_2_1.php
サイクロン・ヤジ号外 2

3日朝には異常な高波のおそれ
 ケアンズは強風が吹いているものの大きな損害は報告されていない。
 タウンズビルは豪雨と強風で荒れていると報告されている。
 9時過ぎには、ヤジ上陸予想地点の内陸部アサートン・テーブルランドの一部に緊急警報が発令された。
 社会安全局は、同地域のマリーバ、ビブーラ、ビルウォン、アービンバンクなど低地地域で鉄砲水が発生する可能性があり、生命・財産に甚大な被害を出すおそれがあるため、この地域の住民は直ちに高地の家族や友人宅に避難するよう警告している。
 タウンズビル付近の海岸では、大潮満潮に、低気圧で海面水位が上昇し、さらにサイクロンの暴風が海水を陸に向けて吹き寄せる現象が重なり記録的な波浪が観測されている。
 2日夕刻にはアンナ・ブライ州首相が、「明朝9時の満潮時には再び異常高潮があるかも知れない」と警告している。
 サイクロン・ヤジの眼は直径が150kmあり、2006年のラリーに比べると眼の直径が5倍と飛び抜けて大きい。
 そのため、ブライ首相は、
 「朝になってサイクロンが過ぎたように思えてもすぐに表に飛び出さないでほしい。
 今日の午後、タウンズビル近くのポイント・クリーブランドでは、6.6mの波浪が観測された。
 これは1975年に波浪観測記録をつけるようになって以来最大の数字だ。
 カードウェルでは大潮満潮線を7m超える波浪を予想しており、ケアンズでも2.6mを予想している。
 そのため、低地ではまた浸水が起きることも予想している。
 さらに風で切られた電線が水に浸かっていれば最悪だ。
 そのため、各所で送電を停めることになる。州中央部の発電所から幹線送電線がタウンズビルの内陸を通り、ケアンズに電力を送っている。
 マッケイの南に電力を送る幹線送電線もあるが、こちらはヤジの被害を受けそうな気配だ。
 内陸の幹線はカテゴリー5の勢力で試されたことがない」
と語っている。
 また、ブライ州首相は、
 「ヤジの速度が落ちていることから、通り道に当たる地点が長時間暴風雨にさらされ、被害が大きくなる可能性もある」
と語っている。(AAP)





● 先程のTBS News






[◇ 2011年2月03日]

 「カテゴリー5」の勢力をもったサイクロン・ヤシは下のようにケアンズとタウンズビルの間に上陸。
 上陸後急速に勢力を弱め、午前7時には「カテゴリー3」に、そして「カテゴリー2」と衰えてきている。







● TBS News





[◇ 2011年2月04日]


日テレNews24   2011年2月4日 2:11
http://news24.jp/articles/2011/02/04/10175421.html

サイクロン上陸の中…日本人が避難所で出産

 先月、洪水によって大きな被害を受けたオーストラリア北東部・クイーンズランド州に日本時間2日夜遅く、中心付近の最大瞬間風速83メートルの超大型サイクロン「ヤシ」が上陸し、多くの住民が避難所で一夜を過ごした。
 そんな中、日本人女性が避難所で女児を出産した。
 出産を見守った人は「みんなで赤ちゃんを『ヤシ』って呼ぼうかって」と話した。




[◇ 2011年2月06日]


25today.com - 2011年2月06日
http://www.25today.com/news/2011/02/qld_318.php

QLD、激甚被災地部外者立ち入り禁止
警察がプライバシー保護に特別措置

 2月5日、QLD州北部の警察は、被害の大きさに意気消沈しているタリー・ヘッズとタリーの住民がプライバシー尊重を要請したため、両町に入る道路を住民や災害復旧関係者以外の立ち入りを禁止した。
 警察では、
 「自宅に戻ってきた住民が、サイクロン・ヤジ被害の後片付けを始めており、被災地見物の通行車から好奇の目で見られたくないと要請した」
と発表している。
 両町はいずれもサイクロン・ヤジ上陸地点に近い海沿いにあり、もっとも被害の大きかった地域。
 警察では両町地域が全面的に閉鎖されており、住民はリスト・バンドを付けて検問を通過する。
 立ち入り禁止措置は域外からの一般通行車だけでなく、メディアも対象になっており、
 「住民の意思を尊重してもらいたい」
と要請されている。

 特にタリー・ヘッズは、ヤジの暴風と低気圧によって海の水位が極端に高くなり、その上に波が乗って津波のように波打ち際から陸地に向かって押し寄せたため、家屋が押し流されたり、電化製品が芝生や道路に散乱するなどほぼ壊滅状態になっている。
 また、同町への道路もまだ浸水しており、4WD以外には入れない状況で住民全員が帰宅しているわけはない。
 また、帰宅できた人々もあまりの惨状に人目も構わず泣き崩れている。(AAP)





[◇ 2011年2月07日]


25today.com - 2011年2月07日
http://www.25today.com/news/2011/02/qld_320.php

「QLD州観光産業は健在」
風評是正キャンペーンに連邦・州も出資

 2月7日、マーチン・ファーガソン連邦観光大臣は、
 「QLD州の大部分は観光客を受け入れることができるが、観光オペレータはとてつもない風評被害に直面している」
と語った。
 さらに、
 「QLD州の大部分は観光が可能なのに、州南部と中部の水害や北部のサイクロン・ヤジが大々的に報道されたため、オーストラリア国民も海外の人々も、QLD州全体が被災したように思い込んでいる。
 その考えを変えさせなければならない。
 ゴールドコースト、サンシャイン・コースト、ブリスベン、ウィットサンデーズ、州北部の熱帯地域などどれも観光に何の支障もないことを世界中に知らせなければならない。
 連邦と州の両政府がそれぞれ500万ドルずつを出資し、世界の主要観光市場にメッセージを送る用意ができている」
と語っている。
 また、
 「タリーのように壊滅的な被害を受けた土地もあるが、そこからブルース・ハイウェイを少し上がったケアンズやQLD最北部の熱帯地域はずっと観光客を迎えている。
 1月にアメリカで開かれたオーストラリア観光プロモーションの「G'Day USA」でも、オーストラリア観光への関心は高かった。
 決して12月のオプラ人気ばかりではない。
 ヤジ襲来がQLD州観光産業にとっては閑散期だったことは不幸中の幸いだ。
 QLD州の復興に力を貸したいと思うオーストラリア国民は是非ともQLD州観光を計画してもらいたい。
 バリに行くよりも、QLD州に行こう。
 QLD州観光産業を利用し、QLD州でお金を使うことが州の復興に役立つ」
と述べている。(AAP)





 [かもめーる]




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