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● LUMIX DMC-TZ10
新しいデジカメを買った。
昨今のコンデジは手のひらサイズなのに「300mm」の望遠がついている。
これまで使っていたのは「270mm」でこれでもよかったのだが、最近ズーム筒がスイッチレバーを引いてもなかなか出てこなくなってしまった。
数回やって「ウルサイナ、しかたがない出てやるか」といったふうに、やっとこさ「ズーン」と伸びてくる。
これは故障なのか、使い方が悪いのかちょっとアイマイである。
日本にいればすぐに「動きが悪いのだが」というクレームで、販売店に持っていくが、ここではそういうわけにもいかない。
明確に故障という判断がつかないと、日本に送り返すというわけにもゆかない。
それにさらに悪いことに、カメラを送ってもらうときカメラの中にリチュウム電池が入っていると送れないようになってしまったのです。
実際、この新しく買ったカメラも郵便局ではねられ、手で荷物として持ってきてもらうハメになりました。
詳しくはこちら。
『
JP日本郵便
http://www.post.japanpost.jp/whats_new/2009/0406_01.html
お知らせ::
リチウムイオン電池又はリチウム金属電池若しくはこれらを組み込んだ電子機器を内容とする郵便物等の取扱いについて
平成21年4月6日
このたび、昭和58年11月15日運輸省告示第572号「航空機による爆発物等の輸送基準等を定める告示」の改正により、リチウムイオン電池又はリチウム金属電池若しくはこれらを組み込んだ電子機器(以下「リチウム電池等」といいます。)を航空機に搭載する場合、一定の包装要件を満たし、非危険物であることを明示するなどの条件が必要となりました。
郵便事業株式会社では、リチウム電池等を内容とし、かつ航空機を使用して運送する地域あての郵便物又は荷物について、リチウムイオン電池又はリチウム電池の種類等を記載した「リチウム電池取扱ラベル」がちょう付されているゆうパックのみ航空機を使用して運送させていただきます。
それ以外の郵便物及び荷物については、一律他の輸送手段により運送させていただきますので、何とぞご理解いただきますようお願いいたします。
』
よって、なかなか修理に出すという手間をかける気力が失せてきてしまうのです。
「なんとか動くのだから、使っていよう」と不便を覚悟してしまう。
そんなことで、修理に出すよりも、新しいのを買ってきてもらおう、ということになってしまったわけである。
「300mm」のコンデジといえば望遠では最高クラスと思っていたが、最近は18倍望遠というのが登場した。
ニコン、光学18倍ズームの薄型コンパクトデジカメ「COOLPIX S9100」。
これどのくらいかというと「450mm」。
昔の一眼レフにゆうに匹敵するというシロモノ。
通常、こうなると手ブレが問題になるが、昨今のデジカメは「手ブレ防止」組み込まれていて300mmくらいでは、手ブレはほとんど気になるものではなくなっている。
さて手元に届いたこのカメラを使ってみた。
なにしろ、画面がクリア。
「HD」ハイビジョンが撮れるのだ。
すばらしい。
そして動画もグッド。
だったのだが。
少々問題が発生した。
写真画像は一枚だからいい。
が、動画ビデオを撮ると、どうしてもそのまま見て終わるということはなく、一編の作品に仕上げたいという欲望が出てきて、「編集」という作業がついてくる。
不要な部分を切り取って短くし、それに別の動画をつなぎあわせてなどの合成するなど、いろいろ細工しながら仕上げていく。
それが動画ビデオの醍醐味。
なんとまあ、これができない。
これまでウインドウズの「ムービー・メーカー」を使ってこの作業をしていたのだが、この肝心のムービーメーカーが撮った動画を無視するのである。
??????
これはコマッタサン、成田山である。
なぜこういう嫌がらせをするのか調べてみた。
動画のファイルのタイプが「.MOV」となっている。
ムービーメーカーは「そんなファイルは知らん!」というわけである。
ではこの「.mov」とはなんなのか。
『
lenovo
http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/beginner.nsf/btechinfo/SYB0-01D6AC6
【日本語】 エム・オー・ブイ
【英語】 MOV
【別名】 Movieファイル
「MOV」とは、Apple社が開発した、コンピュータでマルチメディアを扱うための基盤となるソフトウェア「QuickTime」で使われている、「動画ファイル形式」のことです。
同社の「QuickTime Pro」ソフトウェアで作成することができるほか、一部のデジタルビデオカメラがこの形式でデータを記録しています。
「MOV形式」のファイルは拡張子が「qt」もしくは「mov」になっています。
通常、使用しているパソコンの処理速度と関係なく、画像と音声を同期させて再生できます。
インターネット上での動画配信によく使われている形式の一つで、再生用のソフトウェアは無償で配布されています。
』
つまり簡単にいうと、マイクロソフトとアップルの違い、ウインドウズとマック(マッキントシュ)の違いというわけである。
前のカメラはウインドウズ対応であったのでムービーメーカーが使えたが、今度のLUMIXはマック対応で読み込めないというわけである。
ウインドウズとマックの戦いは、なんとデジカメの世界にまで進展していたのである。
一般人はそんなことは知らない。
カメラはどれも同じだと思っている。
昔、カメラが大普及した時があった。
それまで、カメラは絞りだ、シャッタースピードだ、焦点距離だ、といろいろ面倒くさくて嫌われていた。
がそれを一気に覆すカメラが出てきた。
「わたしにも写せます !」
である。
なんでもかんでもカメラがやってくれた。
カメラが「賢く」なった。
これで、カメラブームが起き、ヨドバシカメラだとか、サクラヤだとかいった量販店が名乗りを上げることになる。
そういう歴史が背景にありながら、こういう問題が発生しているというのは、最近、カメラがだんだん細かい技術では優秀になっているが、システムトータル的には
「バカになりつつある」
ということのようである。
とはいうものの、さて「.mov」だが。
カメラのスクリーンで見ている分には問題ない。
テレビに映してみてもおそらく問題ない。
パソコンに映してみても問題ない。
が、何か手を加えたいという、セコイ人間的欲望が出てくると、
「写つるんです !」
だけではバチーンと厚い壁にぶつかってしまう。
科学技術世界の争いに巻き込まれてしまうのである。
「技術バカ戦争の戦場」
に、無防備でポツンとほっぽり出されるのである。
使っているパソコンは「Dell」の「Windows Vista」.
そこへAppleの「.mov」ファイルを編集しようとするとあきれつが発生する。
「編集させてヤラン!」
というわけである。
最近の工業製品はあれもできます、これもできますということで実に優秀だが、それを使いこなす人がいての優秀である。
つまり、製品がユーザーの知能レベル向上の戦争を仕掛けているのである。
「バカはこの製品は使えません」と言っている。
たとえば、ついてくるマニュアルの内容を十分理解してを読みきれる人が果たしてどれほどいるのだろうか。
まず、趣味のマニヤでない限り無理。
自動車は安全性ということから、どんどん賢くなって、だれにでも運転できるようになっている。
これは自動車メーカーが「愚民」をターゲットにしているからだ。
が、カメラはどんどん難しくなってわけが分からなくなってきている。
きっと「知民」を目標にしているのだろう。
一生懸命勉強させて、
「少しは賢くなれよ !」
という、カメラメーカーの親心なのかもしれない。
話を戻して、
「.mov」をムービーメーカーで編集する方法
を求めてみた。
実際、そういう悩みを持っている人、サイトを見てみると結構多いようなのです。
この悩みを抱えている人はだいたい、パナソニックのLumixとカシオのデジカメの愛用者のようです。
ということは、パナソニックとカシオはアップル系の形式を採用し、他のメーカーはウインドウズ系を採用しているということであろうか。
パナソニックとカシオというのは、カメラについては後発組であるので、過去のしがらみがなく、先端タイプのマックスタイルを採用したのかもしれない。
特にこの2社はもともとのカメラ・レンズ・フィルムメーカーでなく、電子機器会社なので、力点をモノというカメラにおかず、エレクトロニクス&ソフトに置いて開発しているという共通性があるのかもしれない。
ではこの「.mov」をどう扱うか。
これについてはこれからいろいろ試していきたいと思います。
その結果は後日に書いてみたいと思っています。
老人の頭で最近の発展に対するたいした知識もないのにやろうとするのだから、どうなるかはわからない。
そのうちくたびれて、投げ出してしまうことになるかもしれない。
そして結末は
「お手上げです」
ということもありうる。
そして言い訳は、
「もっと、老人にもわかり易いように作れ」
となるかも。
(注:)
まえもって断っておくが、タイプは右手の人差指と中指を使って打てるが正式の打ち方はしていないし、出来きないし、習ってもいない。
また、最近のパソコンの知識は皆無で、このパソコンの設定も息子にやってもらった、というレベルである。
よって、述べていることは技術的にはほとんど間違っていると思うが、そんなことはどうでもよく、ただ感覚的にそう感じる、ということを述べているということである。
<<つづく>>
[かもめーる]
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